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『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』



ま つ り だ ぁ ー !!

という、まさにお祭り映画でした。
仮面ライダーがずらっと並んだシーンは壮観というよりも、むしろ笑っちゃいました。
もう怪人さん達はイヤな汗が止まらなかったと思うんだ、マジで…。

あれに立ち向かうとか無理…無理だよ…。
■イカでビール…

遂に士が生まれ育った、士が帰るべき場所である「士の世界」へとやって来た一行。
士の妹である小夜や、シャド…月影さんと話すうちに記憶を取りもどす士。
しかし、記憶を取り戻した所為で仲間を失い、妹には裏切られ、士は全てを失ってしまう。

ここで仲間や家族を失い、それまで帰るべき場所であった写真館にまで拒絶されてしまう士が描かれているために、テレビのシンケンジャー編では“帰る場所”、RX編では“仲間”などを描いていたのですね。それらの大切さを強く知った士だからこそ、映画でその全てを失う重さが増す、というワケか。
劇場版に向けてのシリーズ構成が実はちゃくちゃくと進行していたんですねぇ、なるほどなぁ。
意外と考えてるんだなぁ(ちょ)。

それにしても、実は妹の世界を守るために頑張ってたとか聞くと凄くカブトっぽく見えてしまいます、米村さん…。

劇場版でありつつ、物語を締める最終回とも言われる今回の映画ですが、テレビシリーズ恒例のフォーマットもちゃんと活かされていたりです。

クウガを使って兄に喧嘩を吹っかける小夜と、小夜を上手い事操る月影さんに対して「違うな、お前は妹を巣に縛り付けているだけだ。かつてのオレのように」てな言葉が出た時、「あぁ、いつものディケイドさんだぁ…」という安心感のような嬉しさが沸き起こりました。
やっぱり士の説教が無いとクライマックスって感じしませんもん、ディケイドは。

テレビ以上のお祭り作品でもそれを欠かさないディケイドさんは分かってる子だよ、うん。


■大ショッカー…なんて割と簡単に大首領の地位に上り詰められる組織なんだ!!

さてさて。
劇中で説明されたコトをちょっとまとめてみると…。

子どもの頃に士は世界を超えられる力を手にしていた。
世界の崩壊と融合が始まる。
各世界同士を引き寄せていたのはライダーだと月影から聞き、だったら他の世界のライダーを全部倒せばイイじゃないかと思い立って大ショッカーに入る。
大ショッカーの大首領になる(大ショッカーちょろいな)。
大ショッカーの科学力でディケイドライバーを作り、ライダー討伐の旅に出る。
記憶喪失になり、ディケイドライバーも何処かで無くす。
そしてテレビの第1話へ。

――みたいなトコロでしょうか。

どうして記憶失ったのか?とか、世界が融合しようとしている本当の理由は何か?などの割と肝心な部分が明かされていないんですよね。
まぁテレビの最終回で何処までやるのか…という疑問もありますが、あんまり「映画が真の最終回だ!」と強い気持ちで見に行くとアレかもしんない…(え)。
その辺はボカしつつ、シンプルに「お祭りだー!!」と思って観に行くのが正しい楽しみ方な映画だった気がする、うん。

しかし、個人的に一番興味を抱いている“何故パラレルとオリジナル、2つのライダー世界が存在するのか”という疑問が明かされなかったのは結構残念だったのです…。
きっとテレビの最終回でやってくれるんだろう…という期待も抱きつつ、でもそういう期待を常々裏切るのが平成ライダーだとも思ったりで…もう今からテレビの最終回が怖いんだ…(うわぁ)。

ディケイドは元々大ショッカーの戦士。

仮面ライダーは敵側の力と同質であるという定義がありますが、ディケイドもちゃんとそこに則していたんですね。
大ショッカーが出るまでは決まった敵組織みたいなモノもなく、各世界の敵さんと戦うだけでした。だから、ディケイドはこの仮面ライダー定義が当てはまるのだろうかとちょっと思っていましたが、大ショッカーが出てきたおかげで凄く分かり易いトコロに落ち着きましたね。
しかもショッカーだし。ちょっとした先祖帰りですね。

ディケイドが戦ってるのはパラレルライダーの世界そのものだから、実はディケイドもオリジナルではなく、最終回では「俺が本物のディケイドだ」とか言う二人目の士が現れ、実は今までの士はパラレルな存在だったと明かされてしまうんじゃないかー!?などと思った事もありましたよ。

そんな軽い夢オチ、鬱エンド(えー)。


■最後のオールライダーが力を合わせてのFARは地球一個ぐらい楽勝で…

最強ライダー決定戦にオールライダー対大ショッカーと、バトル要素盛り沢山。

最強ライダー決定戦では、アマゾンx響鬼の異色対決に、RX×DCDカブトのチート対決、ストロンガー×ブレイドのカブトムシ対決とか、色々夢の対決もありました。

大ショッカー戦でも、スカイライダーが空飛んでいたりと驚きが…え、いや、だって色味が明るくなった方のスカイライダーが空飛んでるんですよ! アイツ飛べないンじゃなかったのかよ!(そこか)

オールライダーキックも笑っちゃうような光景で。
でも響鬼さんなんかは必殺技でも何でもない、普通のキックなんだよなぁ…。
あと、Jさんの登場も卑怯なぐらい笑いを誘う人でした(ちょ)。
アレはデカ過ぎて笑うしかないって、マジで。

まぁ、なんと言いますか…そんな夢の対決や、全員揃った壮観さ、何も知らない子どもはシンを見てどう思うんだろう…とかの諸々、そんなまさにお祭りとして楽しむべき映画だったと思います。
お話の内容的には、バトルが多いのであまり濃くもないというか…割とあっさりとしていた印象が残りました。士が記憶を取り戻して全てを失って、そこからまた復活する流れも割と簡単にカタがつくって言うか…ライダーマンの説得一つだったし。

でも「罪は背負うしかない」という言葉は、確かに結城丈二だからこそ言える言葉だよなぁ…と思えて成る程な配役でした。悪の組織で実際に仕事をしたライダーって、ライダーマンぐらいですもんね…。
あ、ごめんGがいたわ。仮面ライダーG(え)。

アクションが多いし、尺的なコトを考えても、ドラマはこのぐらいのボリュームでよかったのかなって気がしました。
端折ったおかげでドラマのテンポに着いていけねえ!とも個人的には思いませんでしたし。涙腺が緩む大感動!とかがあったワケではないけれど、さりとて特に悪くもなかったんじゃないかなー…て。

ただ、ダブルだけは…。
ズルイ! ズル過ぎるよ!

いきなり出てきてディケイドより強いとか何それ。
番宣かよ。いや、番宣だけど。
こうしてまんまと釣られて観てしまうんですね、そうか…。

しかし、3D版では12月にやるとかいう映画情報が確認出来なかったのですが、ディケイドはそちらにも出るんですかね、ホントに。

オレ達の旅はまだまだこれからだ!――ってコトか。

仮面ライダーディケイド 各話レビュー
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コメント

大空に呼べばどこまでも 必ず助けに来てくれる

何回見ても、オールライダー登場の所で客席が「ざわっ」となるのが堪らないです。
ああ、仮面ライダーが好きで良かった…。

TV版最終回?が終わった今考えると、今回の映画は(士も含めて)パラレルな世界の最終回と考えるのが妥当でしょうか?
関智一声の気合いが入ったアマゾンはTV版との対比。RXはTV版で「光らないリボルケイン」を印象付けた後、映画で「光るうえにヴォンヴォン鳴るリボルケイン」を見せて、別なライダーであることを表現していたのかもしれません。最後に出てきた津上翔一もオリジナルと同一人物とは限りませんし。
まさに、ライダーの世界は無限。ラストシーンからは「君も、君だけの仮面ライダーを作ってくれ。君のライダーがピンチになった時、ディケイド達は必ず駆けつけてくれるぞ!」みたいなメッセージが聞こえてきましたよ。本当にディケイドを観ると創作意欲が沸き立ちます!

ゲストキャラでは、やはりガクトマンが無駄にカッコ良くて素敵でしたねー。今度はぜひ長編映画を作って、全編にわたりテンプレの様なセリフを吐きまくり、キメキメカットを連発して欲しいものです。しかしあの雨宮デザインのイカアーム…今年の東映はどんだけイカが好きなんでしょうか…?
あと、イカデビルとタッコングは日本の誇る二大海洋モンスターだと確信しました。あのデザインは時代を超越しています。


最後に。笑ってしまったのは、ライダーバトルでクウガの対戦相手が出てきた時…
子どもA「(フライング気味に)スーパー1だーーっ!!」
子どもB「Xだよ!」
子どもC「Xだよ!」
アナウンス「深海開発用に改造されたライダー、X!」
鈴村「仮面ライダー、X!!」
絶妙のタイミングで子どもAにトドメを刺すアナウンスと鈴村、最高でした。

結局、死神博士は、栄次郎さんのコスプレ趣味だったんですかね?
悪ふざけしすぎですな

◆コメントありがとうございます!◆

>オニギリさん
テレビの最終回はまだ観ていません。
いや、だってあれどう考えても最終回じゃないじゃん。絶対認めないよ、あれが最終回だなんて。
来週あたりに本当の最終回が流れるんですよ。そうに決まってます。

そんな31話のおかげでオールライダーの立ち位置が何とも微妙ですが…「劇場版の世界」としてアマゾンの次ぐらいに行ってたと思いたい気持ちもあります。せっかく行った「士の世界」無かったことにするのも…ねえ。
クライマックスにやって来たライダーマンとガクトの結城さんはどうやら別人物みたいですし、何かもうパラレルとつければ何でもありみたいなのはどうなんだろう…。
いや、すいません。まだ31話の傷が癒えてなくて…グフッ。


>オゴポゴさん
イカデビルが爆死した時は「あーおじいちゃんも殺しちゃうのか…」とか思いましたけどエンディングで「にょえ!?」てなりましたね。
よく分からないけど、でも栄次郎さんならありだと思える不思議…。

誰だ! 誰だ! 悪をけちらす嵐の男

上映中ずっとテンションフォルテッシモ状態(爆)でした。色んな意味で卑怯すぎる映画ですよ、あれは・・・。

気合いの入ったアマゾンの叫び、光り輝くリボルケイン、関節部から蒸気(?)が吹き出すBLACK等、TVに登場したライダーの表現もグレードアップされており、思わず「おおっ!」となりました。
特にアマゾンの変化が劇的でしたね(おい)。響鬼との戦いも非常に迫力がありましたし。

空を飛ぶスカイライダーや衝撃集中爆弾を使用するZXなど、TVに登場しなかった昭和ライダーもその能力や武器を使用した戦闘を繰り広げていました。
欲を言えばライダーマンがカセットアーム、スーパー1がファイブハンドを使ってくれればなお良かったのですが。

>だって色味が明るくなった方のスカイライダーが空飛んでるんですよ!
なんでもパワーアップに伴い体色が変わったせいで、強化前のスーツで撮影されたバンクが使えなくなったらしいです。セイリングジャンプは普通に使えるようです、使わなかっただけで。

W・・・番宣にしても強すぎるのでは?と思うほどの演出でした。でもシャドームーンを圧倒する様は「カッコイイ!」と思わずにはいられませんでしたよ。
ハードボイルダーも非常に格好いいマシンでしたし。やっぱライダーはバイクに乗ってなんぼですよ。
そういえば今回の映画にマシンディケイダーは・・・ああ、冒頭の洋館へ行くシーンで乗ってましたね。

「巨大化する」という特徴故に等身大で登場せず、登場してもキングダークに返り討ちにされ、その直後にディケイドに身体を乗っ取られてしまうJ・・・。
J好きとしてはこの扱いはちょっと納得がいきませんでした。「JUMBO」の「J」なので巨大化のみの登場はいいとして、もう少しキングダークとバトルを繰り広げてくれても良かったのではと思います。
・・・でもよく考えてみれば、キングダークにとどめを刺したのは「ディケイドにカメンライドしたJ」ってことですよね!人格は士だとか知ったこっちゃありません(おい)。

真の最終回である冬の映画でWと競演するという事ですが、Wと初対面であった今回の映画はパラレル扱いになってしまうのでしょうか?
あれだけ盛大にやったのですから、是非ともつなげて欲しい所でありますが・・・。

長々と書いてしまい、申し訳ありませんでした。

◆コメントありがとうございます!◆

>銀河水晶さん
色味の明るくなった後期スカイライダーは飛べるくせに橋から落ちそうになって大ピンチ!というシーンがあったというのが通説ですが…バンクぐらい撮り直せばイイのに。

ダブルさんは番宣だけあってイイトコしか見せなかったのが卑怯でしたね(え)。
でも、シンプルなデザインで描き易そうなのはイイコトです、ホント(そこ?)。
ディケイドの線の多さはちょっとガクッと来るし。

冬の映画はディケイドメインのようですので、どうせダブルの扱いは超電王のディケイドぐらいのもんなのでしょう。
クライマックスにやってきて「お前の罪を数えろ」と言ってサラッと戦って帰っていくだけ…あ、今回と全く一緒じゃん(あれ)。
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劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

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