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「MaxHeart」は如何にして名付けられたのか

「Webマガジン幻冬舎」さんにて、プリキュア無印から555までのプロデュースを手がけられた鷲尾さんのインタビュー記事が載っておりました。
その内容がかなりマニアックで、プリキュアの存在定義に関わるコトまで記されていて大変興味深いです。

「Webマガジン幻冬舎 鷲尾プロデューサーにインタビュー編」

なかなか読み堪えある内容ですし、その中には色々と勉強になる部分も多いので、少しばかり書き記してみたりしようかなっと思います。
■555はやっぱり人多すぎたんだな…ふぅ

「ふたりはプリキュアMaxHeart2」でブラックとホワイトがバトルするという軽い夢の対決シーンがありますが、その後のシリーズではそういった展開が出てこない理由だとか。
555になったらラブ要素控えめになった理由だとか。
視聴者の女の子のリアクションを受けての結果だったのだなぁ…とか、シリーズの素朴な疑問点が解決されていくのが嬉しいです。

でも女の子が恋愛描写はあっさりでもOKらしいと気付いたから、実際そのようにしたってコトは、制作側としても元から無理して恋愛描写入れ込む気も無かったってコトですよね…。
プリ5は色々と試行錯誤だったのだなぁーてコトや、結局恋愛要素があまり幅を利かせないのがプリキュア世界なのかなぁ、てのが色々窺い知れます。

あと「MaxHeart」ってタイトルは、いったいどんな理由をもって付けられたのだろう?という疑問に対しても鷲尾さんが答えを出してくれています。
「Splash☆Star」みたいに劇中で提示されていないだけに、果たしてどんな理由が…と思っていましたが、まさかまさかの理由でしたね…。

元々それほど意味がある名前とも思っていませんでしたが…それにしてもヒドイよ!(ちょ)
真面目に思考したりしていた自分が可愛そうに思えてくるよ…。


■パッションさんはプリキュアの破壊者なのやもしれん

記事中、ルミナスやローズや霧生姉妹がプリキュアではない理由について語られていた件に対しては最も興味深く…というか、「あぁ、やっぱりそうなんだ」と納得できて凄く嬉しかったです。

鷲尾さんはプリキュアという存在の定義について、「日常生活を送っている女の子が不思議なきっかけで変身する」と答えていらっしゃる。
それは観ている子ども達に「自分でもなれるかも…」という親近感を抱かせる事が狙いとしてあるからなんだそうで。

だからクイーンの残りカスやパルミエ人間態、滅びの力の人造人間など(おい)、視聴者と通じ合う日常生活がバックボーンとして存在していないキャラに関しては、どんなにプリキュア的な能力を持っていたとしても、プリキュアでは無いってコトなんです。

個人的な持論の「プリキュア=人間」説もあながち間違っていなかったのだなぁーと思えて、ちょっと嬉しい。アハ。

しかしそうなると、イースことパッションさんの扱いに関しては色々と問題がある気もしますね。
その鷲尾流プリキュア定義に照らすならば、せつな…というかイースにはバックボーンに視聴者が共感しうるような日常生活は存在していないんですよ。
そもそもがルミナスらと同じ別世界の住人だし、ラビリンスの日常だって到底共感しうるタイプのそれではない。
それなのにイースはキュアパッションになり、プリキュアの名を冠している。

では、パッションさんはこれまでのプリキュアの定義を覆す暴挙なのだろうかというと――それは否、だと思う。

おそらく、これまでは日常生活のバックボーンがある少女がプリキュア化するという流れだったけれども、パッションさんはその今までの流れを逆にして、プリキュアになった少女が日常生活のバックボーンを獲得していく、そんな物語展開にされているのだと思う。

今まで“人間→プリキュア”だったのが、“プリキュア→人間”になるってコトですね。
最終到達点が「人間」という意味では、「人間>プリキュア」という式が成り立ち、何よりも人間が良いのだという大いなる人間賛歌の物語であるとも言える気がします。

その辺のベクトルで妄想すると、「フレッシュ」もやっぱりプリキュアなんだと思えますよね。

てゆか、その展開は何か凄くウルトラマンメビウスみたいな気がしてきた…。
最終回に実はミユキさんがキュアブラックに変身するとか…無いか、無いよな…。
あ、でもメビウス様がインフィニティを手にすると、メビウスインフィニティになって誰も敵わないんj(ry


■マックスさんも映画に出してあげて欲しい…

「フレッシュ」が「メビウス」だとするならば、やっぱりこれまでのプリキュアから一歩進んだモノを目指そうという気概に溢れている、そういうコトになるのかもしれない。
まぁ、「ネクサス」も同じ気概には溢れていたけれど、あれをプリキュアでやられても困る…ホント困る。朝から鬱になりたくない…。

何故かいつの間にかプリキュアからウルトラに話がシフトしている…。
あぁ、そういえば先日観た「超ウルトラ8兄弟」が尋常じゃない面白さd(ry

ま、そんなこんなで(えー)。
とても為になるインタビュー記事でありがたい限りでございました。
読んで驚きだったり、「やっぱりな」と思えたり、色々と感じる部分も多いですね。

にしても、インタビュー中――

鷲尾:「Splash☆Star」は残念ながら一年で終わってしまったけれど――

って何度も言うのが気になりました…。

鷲尾さん自身凄く残念に思っているのは分かりますが…昨今のアニメなら一年やれば充分だと思うんですよ、ボクは。ましてプリキュアだぜ?(え)
二年やってグダグダになるより全然いいんだもん!そうなんだもん!(おい)

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コメント

インタビュアー氏自身がファンだけあって、聞いて欲しいことが不足なく網羅されてて、
読み応えありましたね。
個人的にはもう、「満と薫はずっとひょうたん岩の上で暮らしてるの?」ぐらいしか聞く
ことがありませんW

>>しかしそうなると、イースことパッションさんの扱いに関しては色々と問題がある気もしますね。

これに関しては色々見方があると思いますが(それこそ、鷲尾プリキュアではないし、とか)
某S☆S系掲示板で
「一度死んで日常を得た せつながプリキュアになるのがアリならば、S☆S最終回で日常を得た
満と薫はプリキュアになれる、という考え方はアリか?」というやりとりがあって、そういう物の見方
にちょっとびっくりでした。
なるほどねぇ。

◆コメントありがとうございます!◆

>黒森コウさん
555は人が多すぎたから学園描写などが減ったんですか?とか、ある種、作品の失敗じゃないかという部分に関しても臆せず質問して切り込んでくれているのがありがたいですね。悪い部分は察してあげて…ではないのが、この記事に意義性がありますね。
今更ですけど、MaxHeartの意味も知れましたしね。

最終回後の霧生姉妹がプリキュアになれるか…といえば、たぶんなれる可能性はあるんでしょうねー…。問題は契約するケモノがいるかとか、そういう物理的な問題になると思いますけど。
でもあの二人は滅びの力で気孔弾出していた方がカッコイイから、プリキュアである必要は無いと思うんだー。

 プリキュアが秋田に起源を持っていようとは思いませんでした。ウルトラマンティガも秋田がスタートだし。さすがピラミッドがあるだけのことはある。

 女の子は友達同士のケンカを嫌がる、というのはなかなか興味深いですね。
 我々大きいお友達は、和解することはわかってるわけだし、どうやって翻意させるのか、ってところに注目しちゃいますけど。

◇コメントありがとうございます!◇

>makirayさん
あの劇場版での白黒対決は結構カタルシスあるだけに、もっとちょくちょくやればイイのに…と思っていたんですけどね、そんな理由があったのですねぇ。その辺が男の子と女の子の違いなんですかね…。
殴り合いとかじゃなくて、靴の中に画鋲とか、封筒にカッターの刃を仕込むとかの対決の方が、女の子は好きなのかもしれませんね(え)。

はじめてコメントさせて頂きます。

wikiの記述によれば
「今シリーズでの敵は従来のシリーズのような人間の姿を仮の姿とする怪物ではなく、純粋な人間たちである」
「プリキュアたちと同じ人間でありながら国家にすべてを管理されている彼らは本当に幸せなのか、そういったことを考えてもらいたい」
とありますので、せつなを呼び水として、いずれは本国のラビリンス人にも「幸せ=日常」を問いていくのかもしれませんね。

そうか、2年目は「ラビリンス解体劇」なんだな(笑

◆コメントありがとうございます!!!◆

>kohさん
はじめましてー。
敵さんが怪物の時は殺しておしまいだけど、人間だとそうはいかないかー。難しいですねー(ちょ)。
ラビリンスの人々に幸せを説法していくと、かなり面倒くさそうですね…でも、ぶっちゃけメビウス様さえ何とか改心させちまえば、他の人はどうとでもなりますよね。
後は桃園流幸せ定義を管理社会でよく教え込めばいいんですもの(え)。

いつも楽しく見ております
コメントするのは去年のプリキュア☆ミラクル☆マジカル☆コンサート以来ですが・・・


色々と謎が明かされていくのは喜ばしいことですがどことなく寂しくなったりもしますね

ともあれ見て下さりありがとうございます

◆コメントありがとうございます!◆

>レイズナさん
確かに、分かってしまうと他の可能性は消えるってコトですからね…答えが知れて嬉しいのもあれば、知りたくなかった事もあるかもしれません。S☆Sの二年目計画があったとか知りたくなかったもん!最初から一年計画だったと信じたかったもん!(ちょ)
これではS☆S姐さんが成績悪かったみたいです。事実そうなだけに、余計痛々しいです(うわ)。

しかしこれは大変貴重なインタビューで、いちファンとしても「よくぞ聞いてくれた」というコトが多くて感謝感謝でした。
また次もお願いしますね(また…?)。

MAX・・・・最大の
HAERT・・・・心という意味です。

何が『最大の心』なのか?←直訳。

マックスハートは無印時代の埋められなかった何かを
(絆とか)思う存分埋めることができたんではねいですかね?

◆コメントありがとうございます◆

>白キュアさん
インタビューを読んで頂けたらお分かりの事でしょうけど…。
もうそんな理由でタイトルつけちゃうんだって感じですね。
オトナってこわい…。
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