そんな次回予告にまんまと釣られてはみましたが、「カブトの世界」後編もとても楽しく観させて貰いました。
前回、死んだと思われていた兄と対面するコトとなったマユでしたが、その兄こと弟切ソウの正体はワーム。そしてマユの兄を殺したと思われていたカブトこそが本当の兄だった。
“カブトは妹の為に戦う”というのは原典から貫かれている戦う動機付けですね。
人類の自由だとか平和だとかではなく、ただ妹と妹の好きなこの世界を守る…みたいなコトがカブトの正義でしたっけね…たしか。
弟切ソウは“偽者の兄”だから、絶対に兄では無いという意味で“弟”という文字がわざわざ名前にハメられていたんですかね。
てゆか、ソウジとソウで対比的な名前だったんですね。原典からそうだったんだ…なんだよ、今さら気付いたよ(うわ)。
マユの正体はワームだったが、ソウジもおばあちゃんもその事を知った上でマユを家族と受け入れている。
シシーラワームにちょっとした懐かしさを感じる…。
ホントにこの2話だけで「カブト」の本筋を全部説明しちゃってる感ありますねー。
え、それじゃあ、黒包丁とかラ・メーンとかは物語に全然必要無かった要素だったというのか…そ、そんな!?
大事なのは人間かワームかじゃない。
マユの体にはおばあちゃんのおでんのつゆがギッシリと沁みている…。
大切なのは目に見えるモノじゃない、中身なのだと…。
マユが擬態していたワームであってもその中身は間違いなくマユであるという意味での「見えないモノ」と、クロックアップによって常人と違う時間にいるカブトという意味での「見えないモノ」がかけられているんですね。
前回のテレビの言う事を易々と信じるなというおばあちゃんの言葉とも通じますが、大事なモノってのは目には見えないんです。
ワームの中にあるマユの魂も、妹を守ろうと思うカブトの姿も…。
超加速装置カッコイイー!みたいな印象しかなかった“クロックアップ”を、こんな風にドラマにちゃんと意味を持たせて組み込ませるとは…上手いな…。
正直、原典作品ではそんなコト微塵も感じなかったもんなぁ…(うわ)。
また、“違う時間の流れ”にいるクロックアップと、ソウジの帰る場所として“変わらない事が大事”だと言うおばあちゃんのおでんも対比になっているんですね。
なんでしょね、ちょっと信じ難いぐらい“クロックアップ”が有効的に物語に使われている気がする。原典でもこういう意味合いが込められていたのかなぁ…でもシリーズ後半になったら全然使わなくなったもんなぁークロックアップ…(ちょ)。
世界を敵に回してでも妹を守る…という「カブト」のカブトらしさが如実に表れていたカブト編でございました。
大事なのは中身…と言いつつ、善行を行なうワームにも「元の人間を殺した時点でアウト」として普通に殺していた原典カブトが懐かしい…(え)。
そういう意味ではこっちのソウジはちょっとイイヤツ過ぎたな(おい)。
お話も楽しかったですし、カブトゼクターたんといえばドリル!という描写も観れましたし、相変わらず名護さんは最高でした。
カブトとサイガとイクサで太陽繋がりか…なるほろ。
てゆか、鳴滝の連れてくるライダーはオリジナルで、ディエンドの召還ライダーは偽物、みたいな描写はもう消えたワケですね(あう)。
結局ホッパーとかカイザは純粋なファンサービスだったのか…そうか。
いいさ、名護さんは最高だからな…。
とゆーコトで次回は待ってましたの「響鬼の世界」ですねん!
よろしくな、シュッ〆
■追記:193の声は名護さんじゃなくてスーアクさんの声というお話です。ななな、なんだってー!?
⇒
仮面ライダーディケイド 各話レビュー
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コメント
こっちの天道こそ、本物の天の道
なんだかディケイドが本編のパラレルワールドを回っていると言うけど・・・本編がパラレルワールドに観えてきたなぁ・・・こっちのカブト(とアギトと555とキバと響鬼の後半と・・・)が放送されていた世界に行きたかった(涙)・・・。
2009/05/19 20:48 by イソタス URL 編集
コンパクトに上手くまとめましたねえ~。
妹が何故ワームでなのか一切説明はないけれどもそれでも許せるような感じでした。
お婆ちゃん、良かったなあ…。ソウジが本編よりも好感を持てました。
だけれども、管理人さんと同じく思わず、おお!とテレビの前で叫んでしまったのは来週の響鬼編予告。
あれはスタッフの思い入れがたっぷりつまってそうで期待出来ます。
響鬼本編が大好きだったので途中からの演出のあまりの変化にがっかりしていたので、上手くまとめて欲しいです!!
2009/05/19 23:03 by masayukita URL 編集
加速そぉーち!
名護さんは最高です!!
クッロクダウンシステムがライダーのクロックアップにしか効かなかったりしたのは、やっぱりカブトを倒した後、他のライダーを駆逐する為だったのかな…
とにかくちゃんと纏めてあって良かったです。
正直原典の最後の方はよく分からなかったですしね!
つくづく井上脚本は”素材は”良かったんだなぁ、と実感しきりでした、まる
そういえば加速装置の暴走で普通の時間から外れてしまう、と言うエピソードはサイボーグ009にも有ったなぁ。
所で、ソウジはクロックアップ中何食べて何処で排泄していたんでしょうかね?
2009/05/20 00:25 by 名無しさん URL 編集
ラ・メーン
ディケイドの贅沢なところは、原作のメーンだけ切り取って調理してくれることですね。
ラ・メーンで例えれば、究極の豚骨スープを飲ませてくれた、って感じでしょうか。
でも、スープだけじゃラーメン食べた事になりませんから、そこはやっぱり麺も具も必要なのだと思います。
なに黒包丁? あんなもんは口直しの紅しょうがみたいなもんだと思いますよ。
…それより皆さん、いいんですか、そんな無邪気に喜んでて。響鬼編のシナリオ、「仮面ライダーカブト」のメーンライターが書くんですよ?
もっとナケ・ワメーケ!(え)
というか「井上脚本」って、それは突っ込むところなんですか。釣りか? 釣針なのか? 管理人さんがどうボケるか、気になって夜も寝れないじゃないか!(他力本願)
2009/05/20 00:56 by アース URL 編集
◇コメントありがとうございます!!!◇
まぁ、原典は原典で天道と加賀美の友情とかが熱くて、それはそれで見応えありましたけどね。
ぶっちゃけ天道より加賀美が主人公だと思って観てましたし(え)。
しかしカブトの世界を経て分かった事は…やっぱり謎とか伏線で引っ張るとボロが出易い!てことですよね(ちょ)。
それが無いだけで「え、こんなキレイな話なん!?」と思えるんですもの。どうなんでしょね、それも…。
>masayukitaさん
妹がワームってことはオリジナルの妹は死ん…ま、そこは深く考えるなと。だってカブトだし!
原典カブトの謎の投げっぷりを鑑みれば、ちょっとぐらいの謎はカブトの許容範囲です。
にしても来週が楽しみです…。
電王カブトの流れで原典の音楽も使ってほしいですね…ドンドコドンドコドンドコ…。
え、響鬼の演出が途中から変わった…? あぁ、それは響鬼じゃなくて響鬼RXのコトですよ。それは全く別の番組ですよ、ええ。
>名無しさん
カブトを捕らえるためという名目でありながら、実はライダーシステムを弱体化させるワームの作戦が普通によく出来ていました。賢い!
原典は色々とあって設定の変更などがまとめきれずに終わってしまいましたが、今回はその挽回をも果たした感がありますね。
でもあれですよ、カブトは井上ライダーじゃなくて、あくまで米村ライダーですよ!
なーんかどうしても米村さんって影が薄いですけどねぇ…(おい)。
2009/05/20 01:01 by TJ-type1@管理人 URL 編集
◆コメントありがとうございます!!!!◆
ちょっとだけ残念だったのは、今まであれだけ栄次郎の料理伏線があったのなら、カブト編で何か絡ませて欲しかったなぁーてコトでしょうか。料理ならカブト以外で使いどころ無いですしね。
響鬼編のライターさんは一応「響鬼」も少しだけ書いているので…きっと大丈夫だろうと信じたいです。
てゆか、正直「カブト」の米村回はボク結構好きだったんですよ…。どうにも井上さんの引っ掻き回し回が印象には焼きついてしまいますが、天道と加賀美の熱い話とかは米村さん担当でしたしねぇ…。
2009/05/20 01:06 by TJ-type1@管理人 URL 編集
カブトらしからぬ優しさ
今回のカブトの世界、ジワジワとくる「優しさ」の空気がたまりませんでした。
確かに、今回のストーリーは細かい部分を見ると「?」なところがない訳ではありません。
でも…ワームでありながらも妹を受け入れるソウジやお婆ちゃん。そんな彼女の好きな世界を守るために、再びクロックアップ=戦場へと身を投じる兄。ライダーの孤高と大切なものへの熱き想いが見事につまっていた気がします。個人的にはアギトの世界の次に好きになりました。
さて、来週の響鬼の世界。作品が作品なだけに下手な扱いは出来ません。しかし、ここはディケイド。良い意味で「破壊」してくれる事を願います。BGMで「少年よ」のアレンジ版がかかると嬉しいです、はい。
では、失礼します!
2009/05/20 01:52 by 弁慶 URL 編集
ちゃーんとラ・メーン要素ありましたよカブト編
海東が士からもらった秘宝、その名は「コ・ショー」!
まあ単なる神代要素ともいえますが。
しかしカブト本編でも思いましたけど、擬態したワームの扱いについては
もっと詰めれなかったんですかねぇ
天道は「人に優しかろうが所詮はオリジナルを殺したワームだ倒さなくては。
ただし元からワームな妹は例外な」ですし。平たく言えば
天道がこのスタンスを取り始めた中盤から、カブトの
迷走が始まった記憶があるので、ね・・・
2009/05/20 03:08 by 初 URL 編集
いやいや原典準拠なら
ていうか鳴滝さん、いい歳してなりきりはおよしなさい。
いま気づいたんですが、前編のマユ撮影会って風間要素だったんですね。
そしてソウのアイパッチで黒包丁トリビュートというところですかね。
なんだかキバ回と同じで、これ見てその気になって原典見てみて(°□ ゜)ポカーン になる子供たちの姿が目に浮かびます。いやまあ、敏樹ラビリンスに侵されて成長するのも楽しいかもしれませんけど、ええ。
2009/05/20 08:48 by ましゃと URL 編集
原典を簡単に説明すると、「夢原さんは神」MAXな世界観
いや泣きましたよ。平成ライダーで泣いたのは555以来です。
FUKOを背負い、孤独に耐えながら、それでも揺るがないヒーロー!カッコイイ!!
川岡大次郎さんは水嶋ヒロのようなカリスマ性はありませんが、
風格とか優しさが、ヒビキさんをイメージさせる好印象のキャスティングでした。
その分、不足した天道ポジションを士が補うと。ダブルカブト!上手いなぁ。
カブト本編は結局、天道総司のキャラクターを描く物語としてまとめられました。
それはもう、米村(白倉?)さんの作家性ですね。井上脚本以上のバッサリ感。
天道様>>>他キャラ、謎解きはセルフでっていう姿勢は、最終回を見れば理解できます。
カブト未見の方は、1・2話と最終回を先に見た方がいいかも。謎解き無いし。(うわ)
>天道と加賀美の友情とかが熱くて
結局、ZECTライダーとして天道を殺してしまった(1対多数で!)加賀美。真実を知り、
加「俺は馬鹿だ!アイツを信じてやることが出来なかった!」
とか言って特攻をかけるも、三島にやられて絶体絶命。
加「天道…すまない…」
その時!「おばあちゃんが言っていた――」
みたいな流れにすれば、友情モノとしても盛り上がったんですけどねー。
響鬼編にはザンキさんが出てくるようで楽しみ。
まぁ私はブッキ派なんですけど。(ちょ)
アースさん
よかった…何かいろいろ救われました。アンチって怖いですね。
2009/05/20 18:00 by オニギリ URL 編集
◆コメントありがとうございます!!◆
まぁ、変身していないのにクロックアップの世界に戻っちゃうの?とか思いますけどね…テーマ重視で細かいことは言うなってトコロでしょうか。
簡単に帰って来られても困るし(え)。
響鬼の世界はオリジナルキャストがふんだんに出演するというだけでもヨダレが…。
それでも電王と違ってちゃんとパラレル世界という仁義は通していますしね(うわ)。
アスムが弟子になっている世界…かぁ(遠い目)。
>初さん
たしか天道のスタンスとしては…「全てのワームは例外なく倒す」→「ひより以外は全部倒す」→「悪いワーム(ネイティブ含)だけ倒す」みたいに変わっていった気が…。
そういう意味では今回のソウジは最初から悪いのだけを倒すと決めている感じで分かり易いです。
そういえば黒包丁以降からクライマックスまでの間が…どんな話をやってたのか思い出せません。
その辺が色々あった時期なんですかね…オムライスの娘のあたりか…。
>ましゃとさん
各世界前編のサブタイはライダー名を入れるのが決まりらしいので「鬼」じゃないのはグッとこらえましょう。
にしても「サボる」だけに「鍛えてませんから」とか言うんでしょうかね(え)。
ディケイドから原典を観ようと思う方々は、どれにしても色々と強い気持ちが必要ですね(電王は除く)。
でも子どもはまだいいですよ…だって子どもの頃ってアクションが見たいのであって、他はオマケだし。
大きくなって見返して「え?」という子ども番組は多いですよねぇ…。
>オニギリさん
そういえば「カブトの世界」なのに妹の「オハヨッ」が無かった…あれが「カブト」の魅力の最たるものだというのに…くそぅ!(ちょ)
ボク的には「カブト」は加賀美燃えで観ていた番組でしたねー。
結局好きな話って加賀美の話ばっかりなんですよ。ガタックになった時は燃えましたなー、うむうむ。
2009/05/20 21:19 by TJ-type1@管理人 URL 編集
ワームもいろいろ
人格もコピーできる種がある。
人間に擬態するとワーム期の記憶も忘れてしまう種があればそうでないのもいる?
人間からワームに戻っても擬態した人間の性格は、そのままの者もあり?
雑魚と上位種で擬態能力に違いは、あるのか。
ネイティブってずる賢いワームのこと?
もうちょっと説明が欲しかったですな>オリジナル
2009/05/20 22:49 by オゴポゴ URL 編集
◇コメントありがとうございます!◇
まぁ…そんなワームの擬態能力に関して的確な説明が成されるような番組ならば、あんなコトにはならなかったわけで…(ちょ)。
「カブト」ってのは、何かを感じて、視聴者の方が考える番組だったのかもしれませんね…いや、そりゃないか(え)。
そういえば白いワームとかもいましたっけね…今思うと、単にスーツを作りすぎただけだったのかなぁ…。
2009/05/21 21:08 by TJ-type1@管理人 URL 編集
ちょと残念...
次回はヒビキの世界
でも...脚本は米村正二
そして20話は井上敏樹
2009/05/23 09:11 by 鯊魚 URL 編集
◇コメントありがとうございます!!!◇
CHANGE BEETLEの声が無かったのはたしかに残念でした。
あれがキャストオフの格好よさの半分ぐらいを占めているというのに…。
響鬼は大好きな作品なだけに、次回が楽しみでなりません。
2009/05/24 00:38 by TJ-type1@管理人 URL 編集