でもキングって別に世界征服とか人類抹殺とかを企てていたワケではないんですよね。あくまで痴情のもつれの延長なので、その戦いにかかっているスケールはやたら小さかったりします(うわ)。
もし仮にキバが負けたとしても、多くの人間やファンガイアには何ら影響が無いという…。
あれ? じゃあそうなると、前に嶋さんだか名護さんだかが言っていた「キバはかつて人類を滅ぼそうとしていた…」というアレはどういうコトなんだろう…。
しまった、余計なことに気付いてしまった!
まあキングが勝ったら勝ったで、主人公である渡は生まれなくなってしまうコトになりますので、そういう意味では(番組の)世界自体が崩壊するというカタストロフは存在していたワケですがね。
それでよしとしようじゃないか、うん(え)。
渡はコレまでブラッディローズの音に導かれて戦ってきた。
それは音也の「人の中にある音楽を守りたい」という願い。
渡はずっと父親と一緒に戦い、一緒の時間を過ごしてきたのです。たとえ直に触れ合うことが無くても…。
「キバ」という番組で今までやって来たことを渡君が言葉で説明してくれています(え)。
凄くまとめに入っているんだなぁという感じがビシビシ伝わります。まるで最終回目前です。
そうなんだけど。
雨の中ブルマンを探す麻生ゆり。
レトリバーって一年であんなにデカくなるんですか…最初はあんなに小さかったくせに。
死期迫る中、関わって来た人たちに最期の挨拶に来る音也が哀しく切なく美しい…。こういう方面の話はホントに美しく描きますよねぇ…井上さんは…。
ゆりにはオムライスの作り方を聞きに来る。
シリーズ前半ではゆりに猛烈にアタックをかけておきながら、後半では割とコロッと真夜に行ってしまった音也なだけに、じゃあゆりとの話には何の意味があったんだと思いたくなる節があるのも事実です。
しかし、今回のこのシーンのおかげで「あぁ、ちゃんとその出会いも無駄ではなかったんだな…」と描かれているのが素敵じゃないですか。
とはいえ、音也自体は最初から完璧人間のようにカスタマイズされていたキャラだので、成長しているのは麻生ゆりの方です。
母親の仇を討つ事だけを考えて戦いに生きようとしていた麻生ゆりを、女性らしく人間らしく戻したのは間違いなく紅音也との出会いがあってこそなんですね。
音也のおかげで笑顔の似合う女に、犬の平気な女になれたんだ…(え)。
それがあったから、後に普通に呉服屋の旦那(もしくは婿養子)と結婚して、子どもを二人生んだのだと繋がって行くのですね、ふむふむ…。
次狼さんとのお別れもなかなかにグッと来るものが。
なにあの男の友情…随分とまたカッコイイじゃーないか。
でも凄く冷静に考えると、その友情を築いたような具体的なエピソードなんて殆ど無かったんですよね(え)。そりゃあ、一緒に悪ふざけするだとか共闘だとかは幾らでもありますが、ちゃんとした“この話がキッカケで二人はかけがえのない絆を…”みたいなコトは全然思い出せません。本気で殺し合っているエピソードはあるのにね、どういうことだろうね(うわ)。
簡単に書くとその絆は“いつの間にか成り行きで…”みたいな感じなんですが、今回の別れシーンがやたらカッコイイから「あぁ、いい友情だね…」とまんまと騙されてしまいます(ちょ)。
良くも悪くも井上方程式に則り過ぎていて、むしろ嬉しくなる関係ですなぁ(え)。
同じように“いつの間にか…”相思相愛になっている音也と真夜にも別れの時。
以前は音也の差し出したおにぎりに「いらない」と言っていた真夜が、一緒にオムライスを食べるというのが(実際に食べるシーンは無いけど)何とも関係の変化を感じさせます。
こうして紅音也は散華してしまったのですね…。
ホント綺麗に描きますよねぇ…こういう別れというか崩壊の流れをさ…。
で…真夜さんはいつ妊娠を?
⇒
仮面ライダーキバ 各話レビュー
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コメント
ファンガイアの妊娠期間
その後1988年の2月当たりに渡が生まれたそうですよ。水瓶座の男だったんですね、渡。
そういえば、何気に深央の年齢も明らかになっていたんですよね。渡の1年後生まれだから、19歳。若いです・・・・。
2009/01/05 21:54 by 海苔玉フリカケご飯 URL 編集
そうか、そうか、
エイリアンみたいに凶悪なサバトが現れ、世界を滅ぼそうとするんですよ!
それが『人類滅亡』ということに…(泣)
2009/01/05 22:44 by : URL 編集
◆コメントありがとうございます!!!◆
一緒にバイオリンを作っていた時期は、同じ屋根の下でゆりとも暮らしていたと思うのですが…音也…いったい何処で(ちょ)。
まぁ、チビッコ向け番組なだけに描かないというコトも存分にありえるとは思っていたのではあるんですけどね。死ぬ前の何処かに「数ヵ月後」とか入れてくれれば良かったのになぁ…んん…。
深央たしかに若かったですね。
ファンガイアは何百年も生きるとか言いながら、意外とフツーに人間と同じぐらいの成長なんですね…。
まぁ、あそこで「1655~2008」とか書かれていたらドラマに集中できなくなりますが(え)。
>:さん
その人類を滅ぼそうとするヤツを相手に全ファンガイアが立ち上がるんですね。
だって人間いなくなったらファンガイアも困るし!
くそぅ、やっぱりそもそもの設定が!!
2009/01/06 01:33 by TJ-type1@管理人 URL 編集
名護み文庫(タイトルは本文とは関係有りません)
何かヤバイ事になったっぽい名護さんの運命は?
予告に出てきたバットファンガイアは渡なのか?
ダークキバのウェイクアップ3はどういう必殺技なのか?
なんか気になる事が増えてきました。
去年みたく3,4話で一気に解明されたりするんでしょうか。
もうウェイクアップ3は諦めた方が良さそうですが・・・。
音也の死因は体への負担と言うよりライフエナジーの枯渇って感じだったので、とりあえず、キバの鎧はライフエナジーを過剰に消耗すると言う渡には何も関係無かった設定は生かされたと思う事にしました。
イマイチ期待には応えてくれなさそうですが、毎回それなりに次回が気になる構成にはなっては居ますし、今回のダブルキバはそこはかとなく燃える物が有るなど、楽しめない訳じゃないので最後まで付き合おうと思いますよ、ええ。
井上さんはもっと短い期間の作品を手がけるべきじゃないでしょうか。
もしくはオムニバスなどの一話簡潔方式。
一年という期間を上手く扱い切れていないような。
あと、最近ゴーオンもキバもテンションが上がると急に敵の攻撃食らっても平然としてたりするのが気になってしまう・・・。
こう、説得力に乏しいというか「え、気合いだけでそんな逆転?」みたいな。
いまいちテンションに付いていけないというか、逆転するにしても画期的なアイディアが出るとか、なんとか見つけた敵の一瞬の隙を突くとか、そんな感じにした方が良いんじゃないカナーと時々思ってしまう。
まだ怒りで唐突にエンペラーフォームに覚醒したときの方が説得力があるような?
突撃するにしてもせめて最低限のガードはしろと、ノーガード戦法は去年の熊のやり方だろうと、そう思ってしまう今日この頃。
ああ、何でも盛り上がっていたあの頃の純粋な自分にはもう戻れないんだろうなぁ。
あ、名護さんはやっぱりどこかおかしい感じで少し安心です。
まぁ、どちらかというとイクサ欠乏症末期の状態に近いですが。
2009/01/06 21:04 by P3m URL 編集
女って・・・
公式の設定で恵は渡より一つ年上の21歳。ってことは1987年の生まれ。番組内で特別描写はされてないがキバも年を越して1987年に入っているはず。ということはゆりは1987年の3月ぐらいまでにまだ姿かたちも現れていない呉服屋の旦那と出会って恵を作らなければならないということで・・・・。ゆりさんあんな大恋愛だったのに結構切り替え早いよorz
2009/01/06 23:55 by ieo URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
あぁ、イクサベルトが落ちたのはちゃんと意味があったのですか…。あれで落ちたから22年後までイクサは復活を待たねばならなかったと…え、防水加工は?
気合だけで勝利!てのは去年一昨年風に言えば「ノリのいい方が勝つんだよ!」てコトですね。
「学び変わる」みたいにまどろっこしく修行していた人達が成功とは呼べなかっただけに、ゴーオンも勝利要因は割とあっさりとしたモノですしね…。
いちいち入れ込むのは難しいトコロなんでしょうけどねぇ…。
個人的には最近全然ノーマルキバが出て来ないのが哀しいです…。一番デザインいいのに…。
>ieoさん
確か恵ンは劇中で87年12月生まれと言及されていましたので、逆算すると…まぁそのぐらいなんでしょうか。
き、きっとアレですよ。恋愛結婚じゃなくて見合い結婚だったんですよ。それなら多少ペースがアレでも何とかなるなる(え)。
2009/01/07 21:13 by TJ-type1@管理人 URL 編集