仮面ライダーキバ 第39話「シャウト/狙われた兄弟」

てゆか、どうしちゃったんでしょう…。今週のキバが…凄く面白かったです（おい）。
普通にワクワクドキドキしていたのが悔しいよ（え）。

自分の中に半分ファンガイアの血が流れている事に戸惑いながらも、妄想お母さんの説得によって人間とファンガイアの架け橋になりたいと願う渡くん。
それなのに、友達だった大牙くんはファンガイアになれとか言うし、深央さんは大牙を倒せば万事解決ね♪とかサラッと怖い事言い出すし、渡の考えを理解してくれたかと思った嶋さんはあっさり裏切るし、もう信じられるのは名護さんだけじゃないか！

各々の思惑が物凄く交錯しだして面白いねぇ…。
嶋さんもやっと動き出して、色々事情がおありの御様子ですし。

しかし今回はネタ抜きで本当に名護さんがカッコイイじゃないか…。
あんだけ狂気的にボタンボタン言うて、キバが人類にとって危険な根拠も特に説明せず、キバを見つけりゃファンガイアより先に攻撃し、キバの正体が分かってもゴメンの一言も言わず、しまいには人類を管理するんだとかファンガイアと同じコトを口走っていたあの名護さんが…。
キバが渡だと知ればあっさり信用するし、半分ファンガイアの血が流れていると知ってもなお、銃弾を当てる事が出来ないとか…何だこのイイ人は。

最初はいかにもな井上さん的アクの強い落ちぶれていく事決定キャラだった名護さんが（え）、普通に話数を積み重ねていく過程で渡とキバの事を信用してイイ人になっていくだなんて…そんな！ ネタキャラぐらいにしか思っていなかったのに！（おい）
ずっと見続けて来てヨカッタとか思ってしまうこの気持ちは何だろう…。
名護さんはやっぱりサイコーだなぁ…。


人間とファンガイアの架け橋になりたいと思う渡。
その想いを象徴するように、今回の話では橋や川の場面がやたら多いです。

冒頭、兄弟であると知った渡と大牙の間には川が流れていて、たとえ兄弟であっても二人は人間とファンガイアという立場によって隔てられているという描写に感じられます。

「架け橋になりたい」と嶋さんと話す時には、まさしく橋の上でのコトでしたし。

その人間とファンガイアの架け橋になりたいと願って橋を渡る渡（あ、架け橋になる存在だから『渡』って名前なのか！へぇーほぉー…）の前に大牙と深央が度々現れ、橋を渡ろうとする渡を邪魔します。「ファンガイアになれ」とか「大牙を倒して」などと惑わして…。

その他、音也とゆりが川沿いの道で話していたのは、まだ二人が同じ側の岸にいるコトを表しているのかしらとか、真夜が鳥居の中にいたってコトは神様なのかしら？ファンガイアは神？石ノ森？とか。
そんな映像記号もやたら面白く感じてしまう余裕が生まれますよ、ええ。


まぁ、真夜のゆりへの正体バレがユルいとか、せっかくの渡の正体バレが「告白」なのかよぉ…とか、相変わらずドラマ性の無い展開なんかもあるんですけどね。
それでも今回は話がうねり出したり、名護さんがやけに熱かったり、次週の展開がサブタイバレしてるとかで充分楽しめました（ん？）。

ところで、もう二話完結がどうこうとか信じている人は負けなんですかね？ん？

⇒仮面ライダーキバ 各話レビュー