ついにキバであるコトが名護さんにばれてしまった…。
これまで築いてきた関係がこの事実によって瓦解してゆく…。
これから一体どんな井上さんお得意のドロドロ展開に…と思っていたら、名護さん普通に「キミなら大丈夫だろう」って、ちょ、ええー!?
そ、そんなバカな!
てっきり「よくも今まで騙してくれたなー!」と言っていきなり殴りかかったり、キバが危険因子である事を恵や嶋さんに分からせる為にわざとキバに襲われているお芝居をしたりするとか、キバの名前を使ってお年寄りにツボを売るとか…そんな、名護さんがどんどんダメになっていく事を想定していたのにぃ!
それが普通に今まで培ってきた関係性が影響してキバを認める事になるだなんて…チクショー、名護さんがそんなイイ人だなんてガッカリだぜぇ!(おい)
いや、ホント…てっきりそういう方向性に行くと思って、今まで仲良くやって来たのは何やったんやー…みたいなツッコミをレビューで書く事も脳内に用意していただけに…恵にイクサを渡した事も含めて、まさか普通にイイ人になっているだなんて…凄く意外。
オレの名護さん伝説が崩れていくぜ…(え)。
ルークを倒さんと狙うは、麻生ゆりと麻生恵。
ゆりは母親を殺された復讐。
恵は母親の意志を継いで。
二人にとって、イクサの力はルークを倒す為に必要な力であると同時に、母親そのモノなんですよね。
だから遂に念願叶ってイクサに変身して戦う二人の姿は、ともに一人で戦いながらもその実母親と二人で戦っているのです。
86年と08年でともに戦うゆりと恵は同じモノを見ながら戦っている。
「仮面ライダーキバ」という実験的特殊フォーマットで展開している番組において、この瞬間こそがそのカタルシスなのではないかと感じさせてくれます。
決して触れ合う事の出来ない時間という壁に閉ざされた母と娘が、協力し合って戦う姿は熱くて堪らんです。
二人が耐えに耐えてやっとイクサに変身したというだけでも熱いとゆーのに…!
涙腺がウルッとしちゃいました…キバのくせに(おい)。
ただ、やっぱり先週の話は無くても2話でまとめられる話だった気がしますけどね(うわ)。
それにしても、ルークが天国に行く云々は何故必要だったのだろう…。
天国に行くと示す事で86年のような不完全消滅とは違う完全な死である事を指し示していたのか…。
それとも死に行く者に対しての救いとして天国へ行かしてやったのか…。
普段は救いの無い話が得意なのに、悪役にわざわざ救いを用意してあげるとは随分とまた捻くれた優しさだなぁ、とか思っちゃったんですよねぇ。
いやぁ、でも今回は面白かったです。
恵とゆりの一番の盛り上がり所なだけに、やはり決める所は決めてくれる、そんな話だったように思えました。
まぁ、その余韻も無くいきなりクイーンが参戦して来たのは…なんていうか、凄くいつも通りでしたけど(え)。
⇒
仮面ライダーキバ 各話レビュー
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コメント
やっぱキバの猪は555の蠍だった。
物語が…キャラが薄い。
あれだ。名護さんやら、なんやら……キャラを
うまく使えていないんですよね~昨今の
仮面ライダーのほとんどが捻り過ぎてなになにやらで一話、一話はいいんだけど全体的に見ると………
仮面ライダークウガのように斬新でありながら王道仮面ライダー電王みたいに斬新だけど王道と言えば
王道のような展開ではないんですよね。
別に斬新や捻りが悪いとは言いませんがやりすぎるとどうしても歪みができるんですよね~。
>二人にとって、イクサの力はルークを倒す為に必要な力であると同時に、母親そのモノなんですよね。
だから遂に念願叶ってイクサに変身して戦う二人の姿は、ともに一人で戦いながらもその実母親と二人で戦っているのです。
……この展開は映画でやった方がよくなかった?
辛口になってしまいましたが、では、
あ、最期に一言………「蜘蛛復活祈願!」
2008/09/09 20:19 by : URL 編集
イノウエの頭ん中
ドロドロな人間関係の代名詞な井上脚本ですが、個人的には好きです。表現が捻くれてるだけで、他の人が書いた龍騎や電王と比べてもブレないメッセージがあると思う。「辛くても頑張れ!分かり合えなくてもめげるな!そうすればきっといつか・・・正義は勝つ!」みたいな。
きっとその「ブレない部分」が彼にとっての「仮面ライダー」なのでしょう。「触覚」でもなく、「複眼」でもなく、「バイク」でも「改造人間」でもない何かが・・・ね。
まあ結局何が言いたいって、あの名護さんもアリだなっていう。
2008/09/09 22:16 by ナナシ URL 編集
イノウエの頭ん中 そのに
「所でキバの出番どうする?
→もう一体ファンガイア出すか。でもこのタイミングでフツーなやつだしてもなあ・・・。
→そうだ、次から大牙出るし、偽キングにしよう。パワー馬鹿の思わせぶりな奴。
→でも結局噛ませ犬だしなあ・・・本物登場の前振りには今ひとつか・・・。
→よし、アレとアレとアレ、思い切って一気にやっちゃうか!」
多分こんな事を考えていたのでしょう。結構自信アリ。
バラバラに見えるストーリー達ですが、その流れ達は「渡の昔の友達=未央が本来結ばれるべき運命の相手=大牙=キング」へと収束しています。ただし超激流ですが。
2008/09/09 22:39 by ナナシ URL 編集
なにか。
いよいよキング登場か~。まあ盛り上げる要素なんでしょうがね…なにかね、取って付けたと言うか、深味が感じられません。
主役と双璧をなすキャラ登場なら、もっと丁寧に描写してきても良いんじゃないかと。幼い時の友達っても、回想シーンちょびっとだけ…しかも浅ぇ。
まあ面白くまとめてあるかもだから来週も観るけど、そろそろ本気で気力がないかも~…
2008/09/09 23:35 by ソラフ URL 編集
◇コメントありがとうございます!!!!◇
仮面ライダーという一年間のドラマを持たせる為に、どうしても設定には凝らざるを得ないんでしょうねぇ…。
今更「悪の秘密結社」と言うだけじゃ誰も納得しないでしょうし…戦隊との住み分けもありますし…。
ボク的には設定の複雑さよりも、「謎」で引っ張ろうとする事が歪みを生むのではと思ってしまうんですよねぇ。どうせ説明出来ないなら(ひどっ)謎で引っ張るなよ、と。
二人のイクサは映画版だけの美味しさだと思っていたので、テレビでやってくれたのは嬉しかったですよ。
一回だけならば女性ライダーもスポンサーが許してくれたのね、て(そこ?)。
>ナナシさん
なるほど、そういうメッセージが入っているんですかぁ。
個人的には、相対的に非井上ライダーの方が好きだという思いがあるだけに、どうしても一歩引きながら観ているという感じが自分でも否めないのです。
残酷なまでの苦境と逆境で追い詰める事こそが正義を掘り起こす試金石なのですね。頑張って、そういう視点で観てみます…うん。
いや、でもあの名護さんはボクの名護さんじゃない!(え)
>ソラフさん
ゆりの「私の魂がお前を倒す」の台詞でグワァ!やられました、涙腺的に。熱いです、親子の絆。
そして恵とゆりはもうお疲れさんですかね(え)。
確かに回想だけで幼い頃の親友が敵という状況を描くのは軽いけど…あぁ、それを言っちゃぁ…。
生き別れの双子、ぐらいの方がもしかしたらイイかもしれませんが…きっと大丈夫だよ。そう信じるのさ…ね。
2008/09/10 00:42 by TJ-type1@管理人 URL 編集
え、
「君なら安心だ」と考えるや否や「私の弟子になりなさい」
キバすら舎弟に従える俺やっぱり最高、な、ものすごーーーく名護君らしいモノを感じますが……
敏樹やっと本気出したな~と思いつつ、崩壊に至るまでの構築が今までアレでしたから、相変わらず“唐突に悲劇”なんですよ。
ああ、特に「本気出した」感が強かったのは、健吾が絶望してる場でなぜか超タイミングよくどしゃ降りの雨が降ってたことと、どこから現れたのか(そしてなぜ健吾の居所がわかったのか)神出鬼没の嶋ちゃんさんと、そこを別にツッコまない健吾(関西人)の3点です。
しかしキバの背後からドリフのコントのように蹴りくれたクイーン、今後どう動かすんでしょうかね。互いの正体知らずに戦い合うパターンより、早々に正体バレして生身の人たちに(各話監督が)苦悩させるほうが、尺の問題とかあるし良いと思うんですけど。これから風呂敷畳んでいく上で。
それで最終回に巻きが入ったっていいじゃない、他にあるんだからもっと重要な回収すべき伏線。
……え、ない……?
2008/09/10 17:31 by ましゃと URL 編集
◆コメントありがとうございます!!!◆
何故嶋さんに健吾の居場所が分かったかなんて考えちゃダメだい!
そもそも「555」なんて、怪人との接触がいつも偶然もしくは電話呼び出しだったじゃないですか…。
「たっくん、オルフェノクが!」の次のシーンでは駆けつけてくれるたっくんは凄いデリバリー戦士でしたなぁ(え)。
早々と深央の正体がばれた方が確かにドラマ的には盛り上がるでしょうね…でもそれじゃ残り20話近く持たないでしょうしねぇ(うわ)。
え、風呂敷を…たたむ…?
何言ってるのですか?風呂敷というのは広げるものであって、たたむものではありません。
広がったその壮大さに「あぁ、広がってる広がってる…」と思う事が醍醐味じゃーないですか。
「電王」が逆にその概念を逆手にとって、風呂敷をたたんで見せた時にはビックリしましたよねぇ~。
2008/09/10 22:02 by TJ-type1@管理人 URL 編集
血の輪廻
え、何か間違ってる?それは、基礎教養の違いでしょう?
こんばんわ、エリオットです。
もう土曜になりますが書いておきます。
いやー普通に面白かったですね、『キバ』。みんな悪く言いすぎですよ~。こうやって普通に楽しんでいる人に失礼じゃないですか(笑)
>キャピキャピイクサ
劇場版でも思ったんですけど、ゆり及び恵が入っているシーンはちゃんと女々しいんですよね。この中の人は只者ではない!!
ボクがイクサを推したいのには、デザインもあるんですけど「人から人へ」という重みがあるところなんですよね。音也だったり次狼だったり名護だったり(以下略)…一つのキャラ記号が多くのストーリーを飲み込んでいく、それはとても贅沢で夢のある事だと思います。
>名護さんがそんなイイ人だなんて
でも自己チューで図々しいヤツであることには変わりはありません。名護さんはまず、ガルルセイバーを奪ってボッコボコにしたあの日のことを渡に謝るべきだと思います(笑)それもせずに変な先輩風なんか吹かせやがって、ヒデヱ奴だ!!(笑)
>決して触れ合う事の出来ない時間という壁に閉ざされた母と娘
この辺は続けて観ていないと分からない良さです(キッパリ)劇場版では尺の都合とか、見た目の分かりやすさとかを考えてか、同じ劇空間上で母と娘を共演させていますけど、TVでは時間をカットで分割するという、画的には観にくい手法を逆に利用して上手くやっています。
ここが良いと思えると云うことは、TJ様も相当キテマスヨ!?(笑)
>それとも死に行く者に対しての救いとして天国へ行かしてやったのか
ここはボクとしては反論アリですね。
快楽主義的に殺人を繰り返してきたルークが、最後の最後で『天国に行きたい』は図々しさの極みだと思うんですよ。だからこれはルークのせこさの強調と読みました。恵も視聴者も、台本には無い台詞を心の中で叫んでいたはずです。
「てめえは地獄に墜ちろ!!」
この台詞は、日曜朝8時で言わせるのは酷だと思うから、視聴者に『悟らせる』という高等テクだった、と勝手に納得しています(笑)
>その余韻も無くいきなりクイーンが参戦して
これは作り手側からの、シリーズ後半では『2~3話完結』というフォーマットを放棄しますよ、というアナウンスと読みました。どうなるやら?
ではでは。
2008/09/12 23:07 by エリオット URL 編集
◇コメントありがとうございます!◇
「キバ」面白いですよねぇ~。
いつもがいつもだから、こうして時々放つクリーンヒットだけでも充分嬉しいというか…え、何が毒だって?
めぐイクサの中に入っていたのは蜂須賀裕一さんですよね。さすがボウケンイエロー、そこらの女性よりよほどセクシィだったぜ!(え)
ルークの天国行きはあれなんですよ、正義側より明らかに悪役の方が好きだろうという井上さんの愛が作用してしまったのかと、そう思ったのです。
井上さんなら有り得るかも!…て(え)。
てゆか、あの展開なら恵が「ルーク、もしかしてイイヤツ?」とかちょっとは倒す事に迷いが生まれてもいいモンですよね。
それを子どもを守ってあげた直後のルークに殴りかかる恵は…凄く…強いオンナです(え)。
2008/09/13 13:54 by TJ-type1@管理人 URL 編集