■ニューヨークにはラドンが!(by GFW)プリキュアの皆さん、大都会に出現。
ぶっちゃけどう見ても街のモデルはニューヨークです。
世界経済の中心地とか言われてるし、まさか兜町ではあるまいて。
先週の予告の段階では、てっきり大都会というのは東京都心のコトなのだと思っていましたが…まさか日本ですらないだなんて…。相変わらずこの番組の美術コンセプトは一筋縄じゃないかないっす。
街の誕生を祝うパレード。
そのパレードは街で最初に建てられた集会所から始まる。
その集会所も、街のマスコットであるゆるキャラウサギにしても、この街の人達にとっては昔からずっと大切なシンボルなのだ。
たとえ街の景色がいくら変わっていったとしても、変わらない物がそこにあり、それは親から子へとまた受け継がれてゆく。
24話でココが宝物を持つ物について言及した台詞。
ココ「大切な物の意味を知り、育て、慈しむ人々が持つべきなんだ」
まさにこの街の人達は、その街のシンボルである集会所とウサギの意味を知り、それを育て、慈しんできた人たちに違いない。
今回はココの言う“宝物を持つべき人達”とはどんな人たちの事なのかを具体的に示してくれている、そんな話だったワケですね。
そんな街の人たちが大事にしているウサギくんがホシイナー化。
ヘリのサーチライトが凄く怪獣映画です、お疲れ様です。
付け加えて言うならば、プリキュアさん達もビルの屋上に上がって戦ったりする事で、視線が上がってより迫力ある怪獣映画的構図が(以下略)
こうやって人々が信仰する対象が怪獣化するというのも、割とベターな手法です。
婆羅陀魏様とか大魔神とかがパッと思いつくトコロです。
しかし、怪獣信仰と言う異形の怪物をも神にして信仰してしまうという行為は、とても日本的な行為に感じられるとすると、よりそちらの方が怪獣の存在として(長いので以下略)
街の中でみんなは色んな人に出会っています。
りんはアクセサリーショップの店員、こまちは図書館司書、かれんは看護士さん。
それは各々が思い描く未来の自分の姿のようでもあります。
凄く意味ありげだなぁ…と思っていたのですが、特にその部分が回収されていないのが何ともはや…。
あえて言うならば、より各々が感情移入しやすい存在なだけに、ルージュ達が後で街を守りたいと強く思う為の動機付け…と見れなくもないんですけどね。ま、別にそれが無くてもプリキュアはそう思っていたと思うけど(おい)。
ちなみにのぞみとレモンさんの未来の人が出て来ませんでしたが、のぞみはココ、レモンは母親という、既に具体的な未来の理想が定まっているからわざわざ登場しなかったんですよね。
別に夢が叶わないからレモンの未来の人が出て来ないとか、そんな意地悪な事は全然考えてませんよ、本当だよ?
「あの子達はあんなに頑張っているのに、俺達は何もしなくていいのか!」
その台詞をココとナッツが映っているフレームで入れるか…。
仕事に忙しく、冷血そうな人々として描写されていた街の人々が、実はとても街を愛していたのだという逆転。
自分達の街は自分たちで守ろう!と意気勇んでいる街の人たちを見ていると、この街がニューヨークである理由がちょっと分かった気がしました…。これは日本人にはちょっと難しいですよね…。
いや、だっていきなり民間人だけでバリケードとか作ってるし。次は竹やりでも握れというのだろうか…。
確かに女子中学生が戦うというプリキュア的には、Gフォースや特生自衛隊は勿論の事、警察ですら登場するのは難しい世界ですけど、民間人がそれをやると…なんか凄く遠くに行ってしまった気がする…。日常系じゃないよなぁ…て、うん…。
■まだプリキュア殺獣光線車とか出て無いのにココが呼び出さないと召喚出来ない新アイテム、キュアフルーレ。
よーし、これで怪獣相手にばりばり戦うぞー…と思ったら、速攻で超必殺技。
…え、おわり?
これから…!って時に終わっちゃったような、そんな肩透かしを頂いた気持ちです。
先週の予告で、大衆の前で戦うとかプリキュア的じゃない気がする…などと物語に対しての一抹の不安があったりして、正直ビジュアル面だけで楽しむ話なのではなかろうかと予想していたんですが…何かやっぱフニャッとした話だった気が…。
いや、ココが前に言った言葉を具体的に例示してくれている話なのだという事は分かるんですけど…観終わった後に、結局何の話だったのかよく分からないというか…何も残らないというか…この話だけでは成立し切ってないというか…。
もしかしたら最終回でまた出てきて、「あれはあの時の少女たち!」「プリキュア、頑張れー!」「館長に負けるなー!」「フローラをぶっ飛ばせー!」みたいな、そんな展開になるのだとするなら、今回大衆の前に出てきた理由も、意味ありげに自分達の未来を映した人たちが出てきた理由も、凄く納得できます。
だけど、もしそうでないなら、ただアメコミヒーローがやりたかっただけの話になっちゃうよなぁ…まぁ、それはそれで面白いカオスだと思うけど(え)。
次回はりんちゃんとこまっつぁんの話ですか。
凄く予告から面白そうです。
でもその二人だとチビッコへの訴求力g うわちょなにするんだやめr
⇒
プリキュア5 各話レビュー
- 関連記事
-
コメント
摩天楼のプリキュア5?
>え、おわり
一緒の事思いました。あっけないというか特撮そのままというか、
夏休み時期のお話だな~。来週はお休みですね。では~。
2008/08/03 20:09 by TS URL 編集
蝶とバラと都市
キュアちっす!!エリオットです。
本題に入る前に先週の話の返答。
効率重視のアニメは総集編も無く、って云うアレですが、30分芸人にまる投げしてブログ炎上、という悲惨な事態に陥っていたじゃないですか!!もう総集編を創る気力すらなかったんでしょう(笑)
>(Bパート終了後、しばし呆然…)
確かに、食い足りない感はありました。アバンタイトルでいきなり大都会にいたりとやたら駆け足だった気が。なのに無駄に変身バンクがフルサイズで長かった気がしますし、結局ねぶた祭りのシーンも無く…。
>街のモデルはニューヨーク
名前はきっとニューカークシティに違いない。蝶だけに…。
>街で最初に建てられた集会所
ここにアー○ナルギアが突っ込んでくるんですよね…。余談ですが、突っ込んでくるシーンのCGはあったのですが、911の後だったのでカットしたらしい…。
>街のマスコットであるゆるキャラウサギ
話としては全然関係ないけど、テディベアの起源の話を思い出してしまいました。何か、のどかだなぁ…。(褒めてますよ、一応)
日本ってあんまりこういう粋な話を聞かない、と思ったのはただボクが世間知らずだからでしょうか?
>たとえ街の景色がいくら変わっていったとしても、変わらない物がそこにあり
それをやろうとするならやはり東京、と思うのは考えすぎかも。
>ヘリのサーチライトが凄く怪獣映画です
何か、サーチライトって燃えますよね。ボクは変ですかね?
>各々が思い描く未来の自分の姿のよう
この辺の展開で夏木さんがウィンドウ越しに現実を目の当たりにするシーンが凄くステキでした。この辺でも彼女の真面目さというか何と言うか…。
何言ってるんでしょう、ボク…。
>特にその部分が回収されていないのが
文の最後でも触れていますけど、今回では回収されていなくても、最後の方で、という可能性も捨てきれないのがこのシリーズの怖いところですね。ほら、歌詞にも『みんな~の応援が待ってる♪』とあるし、最終回では輝ける人々の力を借りてプリキュアは邪神ガタノゾーアを…。
>その台詞をココとナッツが映っているフレームで入れるか
うん、ココナッツ永遠の十字架ですよ…。
でも、この少し後に、いざ、というときの対応をシロップと決めているシーンはカッコ良かったです。
>凄く遠くに行ってしまった気がする…。日常系じゃないよなぁ
TJ-type1様の文の意味を深読みせずに考えて、『危機管理が軍人さんの仕事』で『リアル』と言うのはイージーじゃねぇか?とあえて突っ込んでおきます。
むしろこういうのは『クローバーフィールド』的とも思えますけど…。
>ココが呼び出さないと召喚出来ない新アイテム
だとしたら、演出的にココが枷になってしまっている気がする…。劇場版ではココが××なわけで…。売れるのだろうか、キュアフルーレ…。
>次回はりんちゃんとこまっつぁんの話ですか
良いんだ、彼女達はオジサンが責任を持って…何ですか?その汚らわしいモノを観るような目は!?博愛ですよ、博愛!!
でも、その前に、『来週』はどうなるんだろうな~!?
ではでは。
2008/08/03 20:33 by エリオット URL 編集
>>よーし、これで怪獣相手にばりばり戦うぞー…と思ったら、速攻で超必殺技。
( ´Д`)/先生!
バンクを削ればドラマやアクションをネジ込む余地が生まれると思いま(略)
2008/08/03 20:58 by 黒森コウ URL 編集
まるでS☆Sのレビュの反動のような……おや、誰か来たようだ
「ふたりは」から「5」に変わったときにまず思ったのが、“上っ面”だったんです(ぉ
メインキャラを増やせばきらびやかになるけど、それって「日常は尊い」とするプリキュアの理念(と私が思っているもの)を薄っぺらくしてしまわないんだろうか、という。
キュアフルーレも今のところ、響鬼のアームドセイバーと似たような印象にしか感じないのです、残念ながら。
もう折り返し地点ですし、うまく着地してホシイナーと思います。プリキュアとして。
……そういえば、ナッツ、いた……?
2008/08/03 22:10 by ましゃと URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
あっけなかったです。
何だか広げた風呂敷が手付かずで居間に広がっているような…そんな感じです。片付けてから帰ってよねぇ~、もう~。
夏休み…なるほど、夏休みは在宅率が低いから、あまり重要な話はやらない…。
それは分かるんですが、この右手に握ったモヤットボールは誰にぶつけてやればいいのかと…。
>エリオットさん
GMKでのサーチライトは最高ですな(え)。
美人のサブキャラとか怪獣映画的展開とか、素材は凄くイイ感じなんですよ、素材は。だけど出来上がってみると、カレー粉の無いカレーみたいな、キツネにつままれたような気持ちです。
危機管理に民間人が参加するのはリアリティが無いというかですね…そもそもプリキュアという日常系青春作品をベースにしたヒーローモノにおいて、非日常の象徴たる“戦争”がほぼ何の暗喩も無く直接的に登場している事が納得出来ない要素だったりするんです。
といっても、どうせ警察も自衛隊も登場させられないワケですし、とゆー事は根本的に怪獣映画というモチーフが相容れない気がしてしまいますけど…うむぅ。
来週? 来週は微妙に忙しいかもしれないのでどうなんでしょうね…。
べ、別に普通にオリンピック楽しめばイイんじゃね?
>黒森コウさん
バトルが終わった後にエピローグでまとめを…と思ったらレモンが喋っただけで終わりというのが…思い切りスルーされた気がしてなりませんでした。
まぁ、レモンさんの夏の仕事納めが見れたのは良かったとは思いますが(え)。
そもそもあのホシイナーに超必殺技は必要だったかしら。
確かにデカイけど、それ以外は別に…ねえ?
2008/08/03 22:17 by TJ-type1@管理人 URL 編集
◇コメントありがとうございます!!◇
いやぁ~、別につまらないとは思わなかったんですけどね。
何か薄いなぁ~って。それだけ怪獣映画的展開に期待が強かったのかもしれません。まだまだだな、オレも…ふぅ。
実際S☆Sを観返しているから余計に感じますが、プリ5は良くも悪くも何でもありだなぁ~て。
絵本の中に入るより中学生日記やった方がプリキュア的には正しいと思うのですが、中学生日記じゃ地味でチビッコには響かないぽいですしねぇ…「響鬼」もそうだったし(うわ)。
555は伏線もさほど無いですし、最終的には割と当初の予定通りに落ち着いてくれるんだろうなぁと思っています。フローラさんには嫌味の一つも言ってやって欲しいですけど(え)。
ナッツ…? あぁ、あの国王の片割れの。
彼なら二期になってからずっと王国の再建に頑張っているらしいので、二期ではまだ一度も登場していないのが残念です。
2008/08/03 22:30 by TJ-type1@管理人 URL 編集
もぞもぞ
>Bパート終了後、しばし呆然…
何だか消化不良な感じでしたけれど、まあそれもプリ5といえばそうなのかなぁと。
個々のパーツは悪くないんですけれどねえ。
もそっと丁寧に脚本を書いてくれれば・・みたいな。
で、何が気に入らないのか自分を問い詰めてみたのですが、「描写不足な気がするのになんでフルバンクなんだよ!」という不満なんだという結論を得ました。
ああ、もぞもぞしていたのはこれか・・。
>仕事に忙しく、冷血そうな人々として描写されていた街の人々が、実はとても街を愛していたのだという逆転。
最初見たとき「東京(日本の都会)的だな」と思った後、あれニューヨーク・・?と混乱しました。
街の人々が街を愛している話にしたいなら最初の描写はいらないような気がしたんですけれどね。
そのせいかAパートとBパートで別のお話のような気がしました。
>「フローラをぶっ飛ばせー!」
フロー・・ラ・・?
嗚呼、確か第1回に出てきた今回のラスボスですね。
おかげで思い出しました。ありがとうございます。
2008/08/03 22:50 by ayumie URL 編集
◆コメントありがとうございます!!!◆
むしろあの素材をまとめ上げれば、凄く面白かったと思うんですよねぇ…。
まぁ、話がアレ?てなるのは時々あるからイイんですけど、それならムダに怪獣魂を熱くさせてほしかったなぁと思ってしまって。
話はともかく、演出家が何をやりたいのか凄く伝わる!みたいな無駄な熱さとか…そういう才能のムダ使いを見たいですね(え)。
街の人たちが街を愛しているという話なら、正直いって都会である必要性すら無いんですよね。
別にいつもの町だって成立してしまう。あ、でもそうなるとレモンの仕事が無くなるのか…たった一つの大事な仕事が…ゥゥ…。
えーフローラさんを忘れてたんですか?
いけませんねぇ。そもそも今回のシリーズの目的は、2000年の封印から醒めたフローラさんをキュアローズガーデンで再び封印させる事じゃないですか。
そうしなければ、この世界そのモノが十次元と九次元の狭間に飲み込まれ、永遠に彷徨うことになるんですから。
絶対、キュアローズガーデンに行くんだから!
2008/08/03 23:53 by TJ-type1@管理人 URL 編集
オゴポゴ
>この街がニューヨークである理由がちょっと分かった気がしました…。
ウルトラマンメビウスでGUYSのメンバーがデスレム(だったかな?)に捕らわれたときの市民の態度がそれはもう残酷なものでした。(日本人的な態度ともいえますね)少なくともハリウッドではありえない。ボウケンスピリッツに溢れた市民がでてきて「今まで、助けてくれたGUYSを今度は、俺たちが助けるんだ、アタック!」てな感じで勇ましく出撃するんでしょうね。
2008/08/08 19:50 by オゴポゴ URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
なんですとー?
とゆーことは、世界を支配するだけの超大国的力を持った国が日本とゆーコトですか?
何ていうか、凄く怖いですね…その世界。
ヒーローのピンチに、オレ達が助けるんだ!と出張る人々の英雄願望的なモノとかは凄くアメリカンですよね。でも残酷に接する人々の方が、何故だかリアリティがあるように感じてしまうんですよねぇ…。
ただ正直いうと、あの場合だったら目をウルウルしながら何もせずに応援だけする、とゆー方がとっても日本人なのではと思ったのですが…いや、色んな意味で(ちょ)。
2008/08/08 23:11 by TJ-type1@管理人 URL 編集