■エターナル⇔キュアローズガーデン以前、ネバタコスさんが捕まえていらっしゃったナナワが永遠に変わらぬ姿に変えられてしまっていました。
エターナルの言う「永遠」とは、生の輝きも死の還元も、その何もかも全てを奪い取るという意味なのですね。宇宙のサイクルからも完全に切り離されてしまう「永遠」。
貴重なモノを永遠に管理すると聞いただけでは分からなかった、エターナルの何が「悪」であるかの部分が明かされたというワケですね、ええ。
逆に命を育むキュアローズガーデンとは、生と死のサイクルの中にある世界であり、エターナルとは対となる世界。
館長はそのキュアローズガーデンすらも手に入れたいと仰っておりましたが、永遠ではない事がキュアローズガーデンたり得るのに、それを永遠に管理する事など本来的に無理なのですよねぇ…。
■飛んで飛んで飛んで飛んで気が付くとパルミエ王国の門の前に居たというシロップ、withメルポ。
それまでの記憶はない。何故そこに居たのか。自分が何者なのか。何も分からない。え、メルポは?
パルミエ王国には他に飛べる者はいない。
自分独り、皆とは違う。一緒に飛べる仲間はいない。
そこにシロップの居場所は無い。
ふむ…えっと…
要するにシロップ君は思春期なのですね(え)。
周りと違う自分を認識し、嫌悪し、人と同じになりたいと思いつつ、自分だけは特別でありたいとも思う。
自己と他者とを比べながら自分というものを見つめる。
思春期特有のアイデンティティの発見な気がします。誰もが通る道なのよ、シロップ君。
いつも夢に出てくるキュアローズガーデンに行く事、それはまさしくシロップにとっての夢。
そこに行けば自分が一人だけ違う理由も、何故パルミエにいたのかも、自分が果たして何者なのかというコトもきっと分かる筈。
キュアローズガーデンは、シロップが失ったアイデンティティを再び授けてくれる場所なのです。
だからシロップは飛び続ける。
キュアローズガーデンを見つけるために。
飛ぶ事はシロップにしか出来ない事。
飛ぶ事はシロップがシロップである事を、そこに居てイイのだという理由を与えてくれる。
今はキュアローズガーデンを見つける為に飛ぶ事がシロップのアイデンティティになっている。でもそれは逆に言えば、飛ばないシロップはシロップではなくなってしまうという事。
だからシロップは探しているのです。
たとえ翼を広げずとも自分が自分であるという理由を。
なんだか思春期の葛藤とその浄化までを描くシリーズなのかしらと思ってしまいますな、これ。
いきなりエヴァンゲリオンみたいな鬱展開になったらどうすれば…あぁ、それは無いですか、そうですか。
■信じることがジャスティス!シビレッタさんがシロップに対して、エターナルに戻ればキュアローズガーデンに連れて行ってやると誘いをかける。
たしかにシビレッタさんの言うとおり、シロップ的にはキュアローズガーデンに行けさえすれば、プリキュアかエターナルかはさしたる問題とも思えない…です。
ここでドリームさんが、シロップは私を信じてくれたから私も信じてる! 一緒に行くって約束した! もう決めた! 黙ってろババア! あぁ違います、今のはアクアのコトじゃなくて…
…と言っていた件がちょっと気になってしまいました(え)。
まぁシロップがエターナルに戻る気は最初から無いのだと仮定したとしてもですね、本人がその答えを言う前にドリームが言うなと…。
そこはやはり、先にシロップの「もうお前らに指図されるのはごめんロプ!」というのがあってからでないと、ドリームさんが勝手な人ってな感じになってしまうというか…。
「シロップは私たちと一緒に行くんだよなッ! そうだよなッ!」…みたいな高圧的関係にも感じた。
それはドリームさんがそれだけシロップを信じているってコトなのかもしれないのですが、思いやりという意味での疑心みたいなモノも少しぐらい持っていてほしいかなぁ、て。
結構、自分が正義!みたいな時あるで、ドリームはんは。
気をつけよな、うん。
■ジェミニィが未完成なピノキオ…いきなりバトルの動きが好かったのが驚きです。
相変わらずプリキュアは乱高下が多くて目が放せませんなぁ。
ミルキィさんは今回もイイとこ取りで。
しかも自分で狙っていたんですね、あの初登場の時も、人間体でお出ましした時も!
今が一番イイ! てトコロで狙って飛び出していったんですね!
くそぅ、なんてダメな謎のヒロイン!
まったく、もし仮に正体がケモノだったら踏んづけてやる所ですよ。ええ、勿論仮の話ですけども。
しかし今回の話…別に童話世界でやる必要性無かった気が…。
しかも何故ピノキオなんだろう。
どちらかというと自分一人だけ特異な点にコンプレックスを抱えて仲間がいないというシロップは、まんま「みにくいアヒルの子」だと思うんですが…あ、だから鳥なのかしら?
そういえばエターナルのマークも鳥だよなぁ…館長も鳥っぽいといえば鳥っぽいし…
鳥か…鳥といえば… あぁダメだ、カカト落とししか思い浮かばねえや…(え)
⇒
プリキュア5 各話レビュー
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コメント
フローラさんが悪人だという思いこみから抜け出せません。
>三期とかはホント勘弁して下さいね
成長し変わっていく事がプリキュアたり得る事なのに、成長しきって伸びしろが殆ど無いのに三期なんて本来的に無理なのですよねぇ…。(後ろ向き)
い、いいえ!そんな事は無いのであります!夢原さんは夢と希望の名の下に愛と殺戮を撒き散らす…って、あれれ?
とにかく夢原さんは凄い人なんですよ!(色々と)
>いきなりエヴァンゲリオンみたいな展開になったらどうすれば…あぁ、それは無いですか、そうですか。
いいですね、それ。
遂にプリキュアにも巨大ロボットが投入!しかし、そのロボットはシンクロ率の高いパイロットしか乗ることが出来ず、フローラさんの命令でシンクロ率の高いシロップに白羽の矢が立てられた!
そしてそれっぽいなんやかんやが有った後にフローラさんから明かされる衝撃の事実!
「そのロボットが貴方の母親よ。」
自我崩壊するシロップ。
嫌だなぁ、そんなプリキュア。(バカ)
2008/04/27 19:48 by Sunitha URL 編集
私はこのシリーズ(メンバー)好きだから3期歓迎なんだけどなー。
でも確かに、やりつくし感があってストーリー的だったりキャラ的に無理かなぁ。
これ以上新キャラ増えたらちょっとねぇ・・・。
2008/04/27 20:12 by めい URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
フローラさんが悪人ぽさを醸し出すのはダークミントさんの所為な気がします。コピーのくせに攻撃しかしない闇ミントさんは、映画を観た人にそこはかとない心地よさを与えてくれたのではないでしょうか(え)。
三期…微妙にリアルな気がして遠い目をしてしまいます。てか、ふと気付くと二期では殆ど夢とか希望とか出て来てないんですよね…。
それじゃあ「夢原」さんである意味が無いような…う~ん、じゃあ逆にレモンさんを主人公にしてとかどうでしょ?
あ、ダメだ。友達が一人もいないんだった…
きっと今回の最終回は…
「キャ、ちょっと何処見て歩いてんのよ」
と、パンをくわえたフローラさんとぶつかったりとかあって――
「シロップはここに居ていいロプ!」
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとさん」
「おめでとう」
「ありがとうロプ」
新世紀プリキュア555 -おわり-
…になると思います。ちなみに今年の映画は総集編で(ええー)。
>めいさん
いやぁ、好きか嫌いかで言うと好きなんですけどね「プリ5」も。それに三期があったらレモンさんをまた描けるという、それはそれで楽しいとも思うんですよ、ええ。
でも、やっぱりキャラも多いですしね…
てか、そろそろまた「ふたり」ぐらいに戻して欲しいという気持ちが結構強いんですよ、ボクは。
それに子ども番組は卒業してゆく子が年々必ずいるわけですし、同じシリーズを長期でやるより各年で変えた方が長い目で見ると安定感あると思うんですけどねぇ…
その辺、東映アニメさんが本気でプリキュアを続けていこうと思っているかどうかにかかっているような気もしますけど…。
東映アニメだもんなぁ…(何が言いたいんだ、おい)。
2008/04/27 21:03 by TJ-type1@管理人 URL 編集
こんにちは。
ああ、そういうことだったんですか。
どうも朝早くだからかどうかわかりませんが、ぼーっと見てるところも多いもので。
やっとわかりました、ありがとうございます。
まあ、闇側が光を得たいと思うのはしかたのないことなんでしょうねえ。
毎年毎年同じようなことを角度を変えて見せようとしていろいろ考えてくれるスタッフさん、お疲れさまです。
>飛んで飛んで飛んで飛んで
えっと、5回ほど足りない気が。。。(すみません、なんでもないです)
GoGoになってからの夢原さんは、僕もちょっと強引で傲慢だとは思ってました。
すぐにはっきりと答えられなかったシローも、まああれですけど。
実質、「プリキュア」という名前である必要はなにもない5(&5GoGo)ですからね。
名前にこだわらなくてよいと思いますね。
また、僕はふたりでもひとりでも、別に差はないと思ってます。
いいものはいいわけで。
ならときどき大胆にスタッフやタイトル、デザインを入れ替えるほうが新鮮味を保てるし、新しいアイデアも出やすいと思うので、シリーズは2年くらいまでにしたほうがいいと思ってます。
それでは。
2008/04/27 22:29 by shimizu_piecelot URL 編集
シロップ回でおじさん小躍り
こんばんわ、エリオットです。
>東映アニメさんの業績が良かった
凄いですね、きちんとIR情報にも目を通してるんですね。ボクなんかせいぜいワールドビジネスサテライトの予告を聞き流すくらいですよ~。
>いきなりエヴァみたいな展開に
わかんないですよ?前回の『大ピンチ!!悪魔の招待状』みたいな話のシロップバージョンがあって、エターナルからシロップをサルベージするのに五人の声が…。たぶん、『プリキュア』を創っている人たちもいろんなアニメの観すぎなのでしょう、ボク達同様に…。
いろんなアニメといえば、てっきり誰も進級しないのはサンクルミエール学園でC.C.を捕まえる為かと…。
「ん?ミルクがいない?誰だ?この紫は?」
>信じることがジャスティス!
このフレーズ、どこかで?と思いましたが、『全体的に歌詞の聞き取りづらいアレ』ですね?
>エターナル
エターナルは『ルギア爆誕』で鹿賀丈史が演じていた『珍しいものを集めるために手段を選ばない敵』という珍しいパターンで好感を以って見ていました。敵組織の仕組みがはっきりしているというか。(ぶっちゃけ、『大英博物館』ですよね。発展途上国の芸術品を持ち去って『世界遺産だ』と抜かしてるあたりが…。)でも、今日の放送で今季もまた『永遠VS成長』テーマなのかな?とちょっと不安になってしまいました。
>作画
は今日は気合入ってましたね!!ついつい『板野サーカスだ!!』と。今季に入ってから、何かドリームの髪に力が入っているように見えるのですが、気のせい?
>今日のイラスト
面白かったです。きっとそうに違いない。
失礼しました。
またお喋りしましょう。
2008/04/27 22:56 by エリオット URL 編集
◇コメントありがとうございます!!◇
回って回って回って回るぅぅう~
朝早くご覧になっているんですね。素晴らしいです。ボクは毎週録画を昼ごはん食べながら観ています。だって早朝観ても頭入らないんですもの。
プラス、早朝から平成ライダーは重いっす…。
ボクもプリキュアは長くて二年かなと。
基本的にはシンプルなヒーローモノですし、そう何年も同じ人でやる事無いですよねぇ…。てか、視聴者の前に製作陣が枯渇しちゃうと思いますし。
ただ、新シリーズではあるけれど7人になりました!とかもちょっと…いや、微妙にありそうなのが怖いですけどね。
>エリオットさん
いやいや、IR情報なんてチェックしていませんとも。たまたまニコニコさんで見つけた情報なだけで、これで三期に弾みがついたらイヤだな…とか思っただけなのです。
信じることがジャスティスなのは、聞き取りづらいだけだったんですか!
いや、てっきりアレは中の人のクオリティの問題なのかと…なーんだ、そうだったのかー。
今日のドリームさんの作画…何故かハイライトが凄く光っていてカッコ好かったです。
あとどうでもイイんですが、ヴィレッタ先生が可愛すぎて困るのはどうすればイイんでしょうか。
2008/04/28 00:00 by TJ-type1@管理人 URL 編集
こんばんは。
2008/04/29 21:48 by m-ohgi URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
観ております、ヤッターマン。今週のは作画スタッフが豪華すぎて堪らんでした。
たしかメカデザはベテラン大河原さんがやっている筈なので、上北さんの守秘義務は守られているはずです、ええ。
くるみの正体…?
ミルクの手紙が最近来ない…?
そ、それって何か関連性があるってコトですか?
まさか、だって全然名前だって違うじゃないですか。
ミルクとくるみ、では…ねえ。
2008/04/30 00:43 by TJ-type1@管理人 URL 編集