「鹿男」でお馴染みの(え)万城目学「鴨川ホルモー」の続刊。
たしか「鴨川」の方はラジオか何かで宣伝しているのを聴いて、“鬼”とか“青春”とか「響鬼」的なモノに惹かれて読んだのですよ。
まぁ、結果「響鬼」的なモノがあったか否かは何とも言えませんが、ライトノベルと一般小説みたいな線引きは本当に無意味なんだなぁ~と痛感した本ではありますね。
別にあのまま流行のイラストレーターに挿絵と表紙を任せて、文庫サイズで出版されていたとしても、もはや何の疑問も感じないと思うもんなぁ…。
すごーく平易に説明致しますと、京都の大学に通う大学生たちが、小さな“鬼”を使役して「ホルモー」と名のつくゲームをするサークルに入って青春する――
――みたいな話です。
…みたいな話なんですが…う~ん、読めば分かるんですが、“ホルモー”とか“鬼”とかは、意外と話の中心じゃないんですよね。割と普通に好いた惚れたの青春劇が軸なのです。
勿論それだけでも充分に面白いと思うのですが、ふと読み終わってから気付くと、「ホルモー」が何なのか全然分からないという煙に巻かれた感!
なんだとぉー!?
で、続刊の「ホルモー六景」。
はたして「ホルモー」とは如何なるモノなのか、その謎に何処まで食い込んでゆくのか…と思いきや、やっぱり明かされない!
てか、安倍が全然出てこねえ! つか、短編集なのね!
さらにシリーズが続く事請け合いって感じです、うん。
ということで…もう「ホルモー」が何なのか明かされない方がホルモー的な気がしてきました。ホルモーってきっとそういうモノなのだよ、ホルモー?(え)
六つの短編は互いに少しずつリンクしていたり、「鴨川ホルモー」の裏的な話になっていたりもするのですね、ふむふむ。
そして全ての話に恋心を折り込んでいたりするのが…らしいですにぇ~。青春だにゃ~。
個人的には芦屋のダメっぷりが面白すぎるというか…。
もうね、サイテー過ぎ。ダメだよねぇ…ホント、ダメ。
何だか短編集でそれぞれ違う所からホルモーに関わっている話になっているので、世界は広がりつつも結果的に全然分からないのが何ともホルモーです(え)。
とゆーことで更なる続刊も宜しくお願い致します。
ぴょろお…
ホルモォォォ!!!
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