マツが撃たれるという展開もベタッちゃベタなんですけど、ケータイ刑事的には若干予想だにしなかったのでビックリしてしまいました。
そこでこれまでの思い出がフラッシュバックするって映像も、縦軸という要素を殆ど廃しているこのドラマにおいては結構珍しい演出だったので新鮮です。
てか、普通のドラマにおけるベタが新鮮に感じるってどーゆーコトだよ。
おそらく偶然だと思いますが、別れのシーンでは雪が…。
そういえば東京でも降ってたもんなぁ…。
偶然とはいえ、とてもイイ別れの映像になっていたのではないでしょうか。
…てか、あそこ港だったんですけど、パプアニューギニアに船で行くの? 何ヶ月かかるのよ…
そんなこんなで、「ケータイ刑事 銭形海」1st・2nd・3rdの全39話が終了です。
名前の通り「海」という要素を物語の中に色々仕込んでいたり仕込んでいなかったりしたシリーズでしたが(ちょ)、「海」という名前の割に海的な特殊技能を主人公が備えていなかったような気がします。
「愛」はとりあえずBS-iの「i」として、「舞」はダンス、「泪」は嘘泣き、「零」は数学、「雷」は気象予報士。
活かされたかどうかは別として(おい)、名前がそのヒロインの特殊技能性を現しているモノだったりするのです。
で「海」はというと。
1st初回で海中からダイビングスーツを着て現れたというコトぐらいで…特に劇中で水泳が得意だとか、イルカと精神感応出来るだとか、海の水を二つに割れるだとか(え)、そういう特殊性が活かされた展開はほぼ無かったような気がします。
まぁ大政嬢がカナヅチだったってのもあるかもしれませんが…ただでさえシナリオ上では同じキャラクターの銭形嬢だというのに、より没個性化してしまった感が否めないというか…ね。
もったいないなぁ…。
まぁしかし、「海」の一つの特徴としては舞台がやけに多かった、てのが挙げられると思います。
各シリーズ一度は舞台やっていましたからね(文化祭含む)。
個人的には1stの一番小さな劇場が、観客と出演者とスタッフとの共犯感覚が高めで非常に面白そうだなと感じました。“お客さんも共演者の一部”というコンセプトの舞台だけに、3rdの舞台だと観客も多すぎて一人一人の重要度が下がってしまう気がしてね。
なんかねぇ…、「ケータイ刑事」の楽しさは「オレ達しか知らないんだぜ、ウヘヘ」という小劇場の面白さと通じるのかもしれません。
テレ朝の金曜ナイトドラマ「キミ犯人じゃないよね?」のCMで、金剛地が鑑識柴田役で登場していましたが、凄くいけないモノを見た気がしてしまいました。地上波のそんな皆が見ている時間帯でケータイ刑事のネタやっても誰も気付かないよ~…て。いやまぁ、ボクは気付いてるわけですが…。
なんかね、ケータイ刑事をメジャーぽく扱ったりとかしちゃダメなんだよ、うん!(ええー)
え~っと、ケータイ刑事もこれで6作目なんですね。
正直…そろそろ何か違う事をしないとイケない気がします。
勿論、このベタな推理刑事モノ的フォーマットも楽しいですし、マンネリを突き進める事は尋常ではない労力と大変なモノがある事も分かります。
でも、「泪」でほぼ固まって続いて来たこの「ケータイ刑事」フォーマットも、そろそろ当たり前になって来てしまって、そうなるとそれをただ漫然と同じ形にしてゆくのも「ケータイ刑事」的では無いような気がしてしまうんですよねぇ…。
う~ん…「BSは冒険だ!」というのであれば、ケータイ刑事においても“ケータイ刑事らしさ”から冒険しないとイケナイのではないか…と思ったりしてね。
今まで築き上げてきた「ケータイ刑事」というモノを、今度は破壊してほしいのです。そして破壊した後にまた再生させるという…王道的なモノと革新的なモノとを交互に活かしてほしいなぁ…ってさ。
ケータイ刑事のキャラクターを今までとは明らかに違ったモノにするとか、縦軸を使用してシリーズ構成してみるとか、そういうカウンター的なモノも見たいのですよ、ボクは。
「ケータイ刑事 アマゾン」みたいな(え)。
3rd4話の平野俊一演出回とか、明らかに雰囲気が違ったりして楽しかったですしね。モンタージュ画面とか使っちゃって、普通にカッコイイんですよ。まぁ「逃亡者」と同じ演出ですけど(うは)。
7代目がいつやるのか、やるのかどうかも分かりませんが、その時はやっぱり全然違うんだよ! てーモノを作ってほしいな。
「こんなのケータイ刑事じゃない!!」と、ファンに憤慨されるような、そんなモノを見てみたいです。
あぁ、でも本当に作られたらちょっと怖いかも…(おい)
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コメント
松山さんは思った以上に良かったですね
が、丹羽Pは「あと25年」と言っているから、3クールのON/OFFのペースで製作しても、あと17人、つまり23代目まではいく計算に... 20年後となったら、愛ちゃんの娘という設定もありだろうし... (止まらなくなるので、以下自粛)
「銭形海」では「鑑識メモ」の「さかなへんの漢字」シリーズが結構頭に残っていますけど。
尚、睦月さんが今回参加しなかったので、多摩川ドイルが登場しなかったのがちょっと残念です。が、「泪」と「海」に登場しなかったことから多摩川ドイルは「緑が嫌い」→「野菜嫌い」説が本物になったのでは、なんてことを考える方が楽しいのもまた事実でして...
PS.あとは火曜日一番を仕上げれば、「二段構成」も最後まで繋がるので、そちらもよろしくお願いします。
2008/03/30 22:18 by MEICHIKU URL 編集
◆コメントありがとうございます!!◆
あと25年…その時アンドリウがちゃんと元気でいてくれるならイイのですが(おい)。
てか、その時までアンドリウはワトソン君の正体を明かさないつもりなんでしょうか。それは流石に…無いと信じたいですが…。
は、そういえば確かにドイル出ていなかったですね!
いや、でも石原武龍を出すなんて暴挙に比べれば大した事じゃないですね。アレは本当に驚きました、何で引き受けるかなぁ、ベテランなのに…。
毎週の二段記事もお疲れ様でした。
最終回も迎えましたし、これで少しは落ち着けますでしょうか。
まぁ思い出したようにしか書いてない人間がかける言葉じゃないですけど(うわ)。
2008/03/31 00:38 by TJ-type1@管理人 URL 編集
こんにちはー!
めちゃくちゃ似てますし
高村さんの表情もつかめててすごいです
才能ありますね
2008/08/09 17:10 by ハッチ URL 編集
◇コメントありがとうございます!!◇
おありがとうございます。
ケータイ刑事の画はあんまり感想を聞く機会が無いので嬉しい限りです。
まぁ、そもそもケータイ刑事自体がメジャーじゃないというのがあるわけですが(ちょ)。
2008/08/10 21:37 by TJ-type1@管理人 URL 編集