2008/03/07
今日のドラえもんは…ぼく、モモタロスのなんなのさ(ちょ)
「新魔界」が「ドラ映画史上最大のヒット作!」てのは分かるけど、「動画枚数10万枚!」てのは素人には凄いのかどうか分かりません。フツーのアニメ映画は何万枚なんでしょ。テレビ用の尺20分強で単純計算すると2万枚ぐらいですか。プリキュアは東映アニメなので3500枚内規定として…えと~6倍とか? いやまぁ、テレビシリーズものと映画を比較しても仕方ないんですけどね。てか、東映アニメと比べちゃダメだよね(え)。
とゆーことで本日放送は「ぼく、桃太郎のなんなのさ2008」でした。
あ、そうだ、本編の前に一言イイですか?
10分も映画のネタバレ映像流してんじゃねーぞ、こらぁッ!!!
ふー…。
さーて、じゃあ本編について書いたろか(ちょ)。
「ぼく、桃太郎のなんなのさ」といえば、綿々と続いてきたドラ映画史上において唯一夏休みに公開された映画として有名です。そして、ドラ映画史上において軽く忘れられたマイナー作品として有名です(え、どっち?)。
原作はてんコミ9巻の巻末に収録されていますが、これって「ドラとバケルともうひとつ」というF先生の「ドラえもん」&「バケルくん」の合体企画の一つなんですよね。この「ぼく、桃」の漫画以外にも企画があったそうですが…まぁリアルタイムではない人間にとっては知りえない事ですよ、ええ。
え、国会図書館ですか? …ん~メンドくさいなぁ~(おい)。
だもんで、ボクはこの作品の初見時、「バケルくん」なる全く未知のキャラクターがさも当然のようにドラえもんと絡んでいる事が激しく違和感でした。誰、これ!? って。
今回のアニメ化に際しては当時の映画版と同様にバケルくんの要素は削られ、いつものメンバーで繰り広げるカタチとなっております。
てか、ボクは映画版の内容をもう殆ど覚えていませんで…。同時上映の「21エモン」とのコラボが面白い仕掛けだなーとか、その程度の印象だったり…。なかなか「ぼく、桃」映画は正規の映画シリーズと比べると、もっかいレンタルしようと思わせる力に欠けるんだよねぇ…
そんなデフォルトだったもので、オランダ人が差し出した桃太郎の写真とか出てくると「うわ、懐かしっ!」とか素直なリアクションを取ってしまいました。
桃太郎の正体を突き止める為に637年前に行ったのに、結局は自分達が桃太郎として歴史に刻まれる事になるとか、初めのタイムカメラの故障が最後の逆転への伏線になっているとか、「ドラえもん」らしい面白さが詰まった作品ですよね。てか、「パラレル西遊記」と似ています。♪ゴ~トゥ~ザウェ~スト…
鬼の正体が実はオランダ人で、自分たちとは違う姿を持った彼を異形の鬼と呼んで忌み嫌う人々…というのも、とてもF作品的SFを感じます。外見や文化の違いから来る互いの非相互理解というコトもそうですが、ファンタジーをSF的解釈で切るというのが、なんともF的SFです。
鬼とか吸血鬼とか、はたまた浦島太郎や西遊記だったりのファンタジーをファンタジーのまま捉えるのではなく、科学的考証をこじつける事によって(え)サイエンスフィクションの世界に引き込んでしまう面白さとゆーか。
もうね、どんだけ巧みなストーリーテーリングなんだと、うむ。
最後の伏線の収束だとか、イイ話で終わるトコだとか、映画向きの原作ではあるんですよねぇ。もそっとスケール感があれば春の映画で何とか出来ない事も無い…のかもしれません。
そして映画は明日公開ですよー。
今日のネタバレ映像を目にも耳にも入れないように頑張った分を楽しみたいです。
どんだけ動画枚数頑張ってるか(え)。
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コメント
モモなら照れて契約者と言いつつダチだと言いそうです
2008/03/08 00:25 by ユーキ URL 編集
2008/03/08 00:28 by ユーキ URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
「ぼく、モモタロスのなんなのさ」
なんか…そんなタイトルの腐った同人誌とかありそうで怖いです。
まぁモモタロスは総受けだしな(ちょ)。
2008/03/08 20:01 by TJ-type1@管理人 URL 編集
友達にドラえもんの映画と言って信じて貰えなかった記憶が…
何はともあれ懐かしいですねー。劇場版を子供の頃、借りてきたビデオを何度も見た覚えがありますよ~。
普通の劇場版の「のび太が大活躍する」壮大なストーリーも好きなんですが、「いつものドラえもん」のノリで展開されるこの作品の方が好きでした…。
のび太が泣いたり叫んだりしながらも活躍するヒーローものより、ヘタレのままののび太の方が愛着が持てる人にはど真ん中な作品だった気がします。
2008/03/08 23:52 by Sunitha URL 編集
◇コメントありがとうございます!!◇
まさかトリニティ兄さんがあんなにあっけなく死んじまうとは…
まぁ、それはともかく(え)。
よもや「ぼく、桃」の方が好きな人がいるだなんて!(ちょ)
てか、よく考えるとのび太だけじゃなくて、他の誰も活躍していない映画な気がするとゆーか…なんか他の映画と文法が違いすぎて比較しにくいんですよねぇ。
ボク的には、ドラ映画の中の「オール怪獣大進撃」みたいな存在です。分かりづれッ!
しかし、ボクは忘れているけれど、光り輝く何かが埋まっているのかもしれないのですよねぇ…今度借りて来ようかしら…。
2008/03/09 00:59 by TJ-type1@管理人 URL 編集
ジーンと感動する話
単行本版のなんともなオチ(下ネタかい!)に対してこの合同企画の方はそれぞれの漫画のラストがテレビのスター発掘番組にのび太とユメ代が出ることになって、で合同企画に続く、という内容だったと思います。
・・何よりこのふたつの漫画がクロスオーバーする合同企画部分がF先生ではない方による漫画ならぬ絵物語でリアルに描かれたドラえもんが非常に気持悪かったという印象しかありません・・・結末は・・・調べればわかるんだろうけど・・メンドクサイ(おいおい)。
2008/03/10 23:27 by 大坂歩 URL 編集
◆コメントありがとうございます!!◆
ええー肝の部分が違う作家なんですかー。
なんというドラQパーマン…
リアルタイム世代では無いのでイマイチ伝わらないのですが、そもそも「バケルくん」って「ドラ」とW企画を立てるほど人気作? って思っちゃうんですよねぇ…。
たまたま同時連載してたのがソレだったってだけかもしれませんが…正直「バケルくん」の力不足感が否めないというか…ァゥ。
2008/03/11 01:34 by TJ-type1@管理人 URL 編集
リアルタイム世代の意見ですが
ただ、『パーマン』『怪物くん』『ハットリくん』という60年代の作品でリメイクで80年代にも漫画が描かれた作品に比べると運がなかったというか・・・。
70年代のF作品は(アニメ企画の『ジャングル黒べえ』はともかく)『エスパー魔美』を別にすれば『ドラえもん』一色の印象になってしまいましたね。
アニメが作られなかったのでその狭い世代にしか認知がない・・・というのは大きいと思います。
なので今『バケルくん』がぴっかぴっかコミックスでしか読めないのは当時得ていた人気からするとおかしい気がするのですよね。
2008/03/12 22:52 by 大坂歩 URL 編集
◇コメントありがとうございます!!!!◇
な、なんと! そ、そうだったのですかッ!
当時は居並ぶほどの人気作とは…ん~、やはりアニメ化していない作品は非リアルタイム世代にはどの程度のものか判別しにくいんですね。
てか、そもそもそういう作品群を殆ど再版してくれないので、尚更魅力は伝わらないのですよねぇ…
文庫化した「みきおとミキオ」は奇跡的な気がしますね…。
でもドラマ化はしてるんですね、バケルくん…何だろう、その基準…
2008/03/12 23:07 by TJ-type1@管理人 URL 編集
みきおとミキオ
私の世代だと小学三年・四年の二年間連載されていたいうのが人気の要因でこれ私の世代だけに異様に人気のあるF作品、といっていいのかも。
このあとコロコロに載っていたことでかろうじて少し広がりあるとか・・。
月曜ドラマランドの『バケルくん』は87年なので確かに何故だがわかりませんね。主人公を無理矢理女の子に変更してますし・・。あとは『赤毛のアン子』とか『夢カメラ』(これは怖かった)とか基準は全然わからないですね・・この枠。
2008/03/12 23:24 by 大坂歩 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
ボクが物心ついたときは「バケルくん」の情報って「ぼく、桃」でしか触れられなかったですねぇ…。「みきお」はドラえもんのカバー折り返しで名前だけは知っていました。
まぁ、子ども心には奇妙生物が登場しなさそうな地味な作品という印象でしか無かったのですが。おそらく絶版になるギリギリ前だと思うんですよねぇ…あの時F作品を買い漁れば…と悔やまれます。
赤毛のアン子もやってたんですか…ドラマランドF作品群のラインナップの中では一番訴求力がありそうな気がします。
2008/03/13 20:14 by TJ-type1@管理人 URL 編集