頭が八つなら七股のオロチじゃないか。
それはそれとして(え)。
ロンの変化した無間龍の頭の数は八つでした。
対して、理央メレを加えた七人の獣拳戦士の合体技サイダイゲキリントージャの顔は、各々の動物の顔+ゲキリントージャ自身の顔で、同じく八つ。
ゲキレンジャーに登場するロボ(?)は無駄に顔が多い気がしていましたが、それもラスボスに対抗するが為の伏線だったのかー! とちょっと期待したんですが、華麗にスルーされました(爆)。
そんな対比の描かれる前に二人死んじまったよ~…。うわ~。
今週も引き続き、理央とメレの濃ゆいドラマをとても楽しませて頂きました。相変わらず何かが間違っているのは変わりませんがね。
拳断。
獣拳の拳士に対し、拳を持って断ずる儀式。
要は私刑ですね(おい)。
なんだかんだやって来ましたが、結局は獣拳という一門の中で起きたお家騒動でしたー、えへ☆ とでも言わんばかりのナマクラ感を感じずにはいられません。
あれだけ他所様に多大な迷惑をかけておきながら、自分のトコだけで処理しようだなんて、なにそのブラックボックス? 身内に甘くね?
そもそも、断罪の儀式である拳断を持ち出すのであれば、それはやはりネコ師匠が言い出すべきコトなんだと思います。
理央とメレが改心した、よかったよかったー♪ じゃなくてさ。今までの責任を取るべきだという旨を厳しく突きつけ、両者の師匠であるネコが拳断を執り行う、と持っていくのが師匠の役割なんじゃないのかね。
それなのに「だから人生は面白いのじゃ」とか言って、なんか…許す気満々じゃなかったすか、あのネコ?
つーかさー… いくら諸悪の根源であるロンを倒したからといっても、レツラン以外許す気満々なのがオカシくて仕方ねー。ケンなんか「じゃーどうしろって言うんだよ!」とかキレてたし… やはり自分の妹が殺されそうになったコトを覚えていないのかなぁ…。それとも単に過去に拘らない主義? ええー…
理央メレも、いきなりイイ人だしなぁ…この一年間が幻のようだよ…。
そして、ゲキレンジャーをかばってメレが。ロンを倒さんと理央が散華。
敵の改心という死亡フラグを見事に消化しました。ホント、どこまでも少年漫画の実写版だよ、この番組は。
いや~まぁ~… 実際二人の散華にはグッと来るものがあったんですが、冷静にこの一年間の悪役としての存在を思い出すと…今更良い人になって綺麗に死のうだなんて都合が好すぎるだろう、とそう思うワケです。
これで今までの悪行が無かった事のようにされるのは釣り合いが取れないよなぁ~って。結果的に死のうが生きようがはどちらでも構いませんが、悪い事をした者であればそれなりの責任を背負って頂きたいなと、そう思うのであります。
一応、因果応報という理はこの手の番組の基本だと信じているものでして…。
オレ、意外とロマンチストだから(は)。
でも、この一話に関してだけ言うならば、普通に面白いとも思ってます、はい。
メレと理央の別れとか、臨獣拳の拳を激獣拳に託す理央とか、素敵に面白いです。カラフルな人達のサブっぷりを気付かない様に観るのがコツか?
理央は逝き、いつかの悪夢の中に。
しかし、そんな理央に手を差し出して光へ救い出してくれたのはメレ…。
メレは、自分を暗くて冷たい死から救い出してくれたのが理央だと信じていたけれど、実はメレもまた理央を闇から救い出してくれていたのです。
全てを失った筈の理央が、ただ一つ最後まで持ち合わせていた愛情。それを与えてくれたのはメレ。
理央が最後の最後でロンの策謀を跳ね除け、再び旧友や師匠と語らう事が出来たのも、全てはメレがいたおかげなんですよね…。
メレがいなければ、理央は今も暗くて冷たい闇の中にいるしかなかった。
あぁ、涙腺が…。
家族を失い、恐怖に縛られ、強さを求め、闇に堕ち、宿命に決着をつけ、そして救われる…
なんか、完全に理央のドラマやり切った感を感じますね。
果たして「ゲキレンジャー」という番組としてそれで良いのか? という疑問符は付きまといますが、割と充足感もあったりして、自分の中での矛盾が大きいです。
次週最終回ですが、不死のロンをどうやって倒すのかというサスペンス以外、特に何も残っていない気が… いやいや、違うぞ違うぞ。
やっとこの番組が紛う事無き「獣拳戦隊ゲキレンジャー」になったんですから、きっとこれからが真のクライマックスなんですよ!そうだよ!
次週、ランちゃんの活躍に咽び泣くオレを期待だぜ!!
⇒
スーパー戦隊 各話レビュー
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コメント
これは子供番組だから割り切ろう
そういったフォーマットを子供たちが学ぶための番組だと思えばいいのではないでしょうか。
>頭の数は八つ
成程!
ホントに制作側の方々は、
もっと燃える展開にできるチャンスを逃していますね。
TJ-type1様の指摘は得心のいくものばかりです。
いっそのこと、ネコがロンと結託していたほうがスッキリしたと思わずにはいられない今日この頃……
でも、確かに、何だかんだで面白かったです、
今回のエピソードは。
2008/02/05 23:56 by 仮帯 URL 編集
4コマ怖ッ!
先週といい今週といい脚本メチャクチャなのになんでこんなに面白いんだ!特に末期の幻、悪夢が晴れてメレと手を繋ぎ光の中に消えていく所は息が止まるほど綺麗なシーンで・・・涙がポロリ(←実話)・・・。
理央の中の人とメレの中の人の魅力に誤魔化されてる部分もあるだろうけど・・・不思議・・・。こんなにチョロイ視聴者になったのは僕のせいじゃない(←責任転換)!!
次回は最終回!主人公とヒロイン無しにどうやって決着を付けるのか(←スミマセン)・・・最後まで見届けましょう!!
2008/02/06 12:43 by イソタス URL 編集
◇コメントありがとうございます!!!◇
なるほど。このゲキレンジャーを見ておけば、たとえ自分のお気に入り作品が少年ジャンプでいつの間にか後ろの方に移動していても、ショックを和らげる事が出来ると。
何という情操教育に特化した番組だろう。
ネコって…ネコって…拳断を受けるべきはネコなんじゃないだろうかと思っているのはボクだけでしょうか。ネコがもっとしっかりしていれば、マクも理央も闇堕ちしなかったと思うのですが…。
せめて、最終回で誰か一発ぶん殴ってくれたら心晴れ渡る気がします。
>イソタスさん
あのシーンは本当に涙腺が緩みました。でも何かが間違っているだろうという理性が涙を流すのを踏ん張りました(え)。
中の人の魅力の所為にしてしまうと、ランちゃんのアレも中の人が悪いって事になるんで、それはご勘弁を。
悪いのは作り手がメレを好きになってしまった、その愛情なんです…。
誰も悪くなんてないのです…あれ、おかしいなぁ目から水が…
2008/02/06 22:21 by TJ-type1@管理人 URL 編集
長文ご容赦
>メレもまた理央を闇から救い出してくれていたのです
なるほど、雨が晴れるシーンは、第9話のメレ蘇生シーンと対を成すと見るべきなんですね。納得です。
>全てを失った筈の理央が、ただ一つ最後まで持ち合わせていた愛情
メレを捕らえる直前、せっかく「このリンシーめ」とロンに叫ばせたのなら、瀕死のメレを、一瞬でも、第9話のリンリンシー姿にして見せてほしかったと思います。
理央のメレへの愛は、メレの擬装としての美貌(←メレの中の人の魅力)に負うものではない、というあたりを見たかったです。リンリンシー姿に戻ったメレに、驚きを隠せないジャンたちを尻目に、それがどうしたとばかりに平然と手を差し伸べて、優しく抱きしめる理央。「もう少しだけ待っていろ」との言葉を耳にし、かろうじて人間体に戻って「はい」と言い残して、砂と化すメレ。
そんな演出でもよかったのに、と思いました(メレの中の人の演技が優れているので、一瞬であれ、無表情のリンリンシーにしてしまうと勿体無い・・・と納得してますけど)。
「高位の臨獣拳使いには、メレの擬装は通用せず、実は理央の目には、ずっとリンリンシー姿のメレが映っていた。そして、メレもそのことを当初から認識していた」
と勝手に脳内補完すると、第9話のメレの覚悟の重さも、今話で理央が見せたメレへの愛の深さ、そして、黄泉の国でのこととはいえ、擬装を必要としなくなったメレが、真の姿を理央に見てもらえるようになった時の悦びが、より深く感じられる・・・のは、完全に妄想ですね。
>不死のロンをどうやって倒すのかというサスペンス
ジョジョの奇妙な冒険のパクリでOKということなら、「全臨伝授」で授けた拳魔の秘伝リンギの「慟哭丸」とか「時裂破」で、破綻を来たさずに整理できるでしょう。でも、もしそうなら、「なぜ理央は、ジャンとの勝負や、自身がロンとの決戦にそれを使わなかったのか」をキッチリ描いてほしいんですけどね。
いっそ、
「慟哭丸で岩にしたロンを、『時裂波で40億年前に飛ばすぞ、ゴルァ!』と脅して、理央メレを生き返らせる」とか、シャーフーが「臨獣に真毒あるように、激獣にも・・・」とか言い出して、「拳断の敗者を蘇らせる薬」でも突然取り出して(=それなしに拳断させたとすれば、殺人教唆だよ)、理央メレを蘇らせるというオチでもいいんじゃないかと思ってます(理央メレが、対ロン最終戦に参加するのは、さすがにマズいでしょうけど)。
子供向け番組で、「死ねば大罪も赦される」というメッセージを伝えるのは批判が大きいから、インチキでもいいから蘇らせて、二人して贖罪の余生を送らせるとかしないと、テレビ局としてマズい・・・という都合や、「ゴーオンvsゲキレン」のセールスに理央メレは不可欠・・・という東映の都合が、復活を後押ししてくれることを願います。
最終回では、とりあえず「不闘の誓い」だけキッチリ立ててもらって、「これから、二人で道を探す」と旅にでも出てもらって、「ゴーオンvsゲキレン」で、幸せな贖罪の余生を送る二人の姿を報告する・・・のではどうでしょう。「北斗の拳」のトキのように、拳法を極めた二人の腕を、病に倒れた人たちに無償で振るう・・・なんてのが、パパママ的には期待したいんですけどね。
2008/02/08 03:14 by 通りすがり URL 編集
◇コメントありがとうございます!◇
え~っと…まずは第一印象からいいですか?
通りすがりさんの目にはゲキレンジャーって人達は映っていますか!?
ここに書かれている事をやったらメインが明らかに明らかに臨獣殿過ぎるというか…ゲキレンジャーが可哀想でなりませんよ。特に黄色い…名前は忘れたけど黄色い娘とかが。
確かに…通りすがりさんの仰る点を保管すれば、より理央とメレの話として昇華するのだとは思いますけど…思いますけど…そんなコトになったらボクは泣いちゃいますよ…ゥゥ。
しかし最終回で二人が甦るってのは個人的にはどーかと。
最近のチビッコには“死んだ人も生き返るコトが出来る”と信じている子がいるだなんて話を聞くと、復活展開は宜しくないような気がしてなりません。てか、メレって初めから死んでいたのでは…
2008/02/08 22:23 by TJ-type1@管理人 URL 編集
獣拳戦隊ゲキレンジャー 最終話:オレ、ワクワクしてきたぞ!
不死のロンを伝説の激気技『亀羽目波』で何とか倒す事が出来たジャン達の目の前で、七人の拳聖達は星の模様の入った玉へと姿を変えた
世界中に飛び散った七つの玉を全て集めると、何と倒したはずのロンが現れ、どんな願いでもかなえてやると言うではないか
困惑するジャン達は、一体ロンにどんな願いを言うのであろうか?
【本編より一部抜粋】
黄色「じゃあ、私の存在感を上げ…」
???「ギャルのパンティーおくれー!!」
2008/02/09 15:24 by MF URL 編集
◇コメントありがとうございます!!◇
獣拳戦隊ゲキレンジャーGT 第1話;主役は私!ラン宇宙に飛び立つ!!
激獣拳と臨獣拳の死闘から5年。
願いを叶えてから一年以内に揃えないと使った星そのものが消滅してしまうという星の入った玉を、肉まん欲しさにジャンが使ってしまう。
宇宙中に散り散りとなってしまった星の入った玉を集めるため、ランは一人で宇宙へと旅立つのであった。
(省略)
遂に七つの玉を集めたランの目の前に、黄金の龍が姿を現す。
黄色「こ、今度こそ私の存在感を上げ…」
???「ギャルのパンティーおくれー!!」
2008/02/09 19:40 by TJ-type1@管理人 URL 編集