■今昔ナイトメア物語退職願 or 逃亡
おかしいなぁ。
それは二択じゃなくて一択な気がしますけども。
でもまぁ、ブンビーさんがそこに気付いてくれてよかったです。
この物語は、絶望の現実と立ち向かい、その中で自らの希望を掴んで道を歩み始めるまでを描いた、ブンビーさんの成長物語なのだからッ!(え)
「あんたはオレ達を利用しているだけだッ!
オレ達はあんたの道具じゃないッ!」
立ち上がれ、ブンビー!
やばい、カッコ好過ぎる。でも落とされる。
今回はカワリーノさんが最終局面を前に要らない人間を粛清し、いよいよ動き出す! というまでの展開でしたが、ブンビーさんはブラッディさんのように絶望の闇に沈んだ描写なども無く、単に面白く落ちただけなのでまだ何かありそうです。
だってこれで終わりだったら今までのブンビーさんの成長劇がなぁ…え、二期? 二期にブンビーさん? それはそれでありな気がしちゃいますわね。
意を決して意見したブンビーさんに対し、カワリーノさん。
「デスパライア様のお役に立てない者は、消え去るべきですよ」
デスパライアとナイトメアの為に働くコトだけに意味がある。そうでない者には存在するコト、生きているコトすらも意味が無いのだと。たった一つの正義以外は、生きる事すらも寛容しない。
プリキュアは全作、寛容と非寛容の戦いの歴史でもありますが、これはまたおとろしいですなぁ…
ブラッディさん曰く、カワリーノが来てからナイトメアは変わってしまった。結束は無くなり、全体の事は考えない…個人主義の巣窟と化してしまったとの事。
とゆーことはあれですか? かつてはナイトメアも仲間同士互いに支え合い、和気藹々と仕事をしながら…絶望で世界を支配しようとしていたと?
う~ん、想像出来ないというか、何かが矛盾している気がしてならん…。
そのかつての上司と部下が、今や逆の立場。
意味の無いモノは切り捨てる、結果が出ればそれでいい、それ以外は何も要らない。成果主義、結果主義のみに邁進するカワリーノさん。
結果だけでなく、もっと全体の事を考えつつ判断すべきとするブラッディさん。
ブラッディさんの考えがあまり描写されていないので、対比になると弱い気もしますが、これはかつての日本式経営と、現代の欧米式合理主義経営の代理戦争なんですね。
どちらが良いとか悪いとか言い切れる問題ではありませんが、時代は変わったのだと言うカワリーノさんの言葉だけで片付けられる問題なのかというと…そういうわけでも無いだろうし。
時代や社会の所為にするな。 …って金八先生も言ってたし(え)。
■結局、劇中では何匹捕まえt(ンガッ)初詣、ミルクがお願いしたのは勿論パルミエ王国の復活。
健気にお願いしている姿は、ラスト、自分の所為でその願いが裏切られる事への伏線だったりしたのですね。
あぁもう、なんてえげつない展開…。
番組が始まる前は、55匹という、放送話数以上のピンキーを捕獲しなければならないプリキュアさん達に、ささやかながらエールを送ったものですが、始まってみると、まぁ~…おざなりでしたね。
あっさりと55匹キャッチュ。
全然頑張っていないように見せかけて、実は頑張っていたのでしょうかプリキュアさん…。頑張ってる姿を人に見られたくないという現代っ子の衝動なのです、きっと…
でも、その殆どはシャドウさんが捕まえたんだと思うけどね、うん。
そうやって地味で大変な作業は人にやらせ、イイとこ取りでコレットを手に入れようとするブラッディさん。なんのかんの言ってもカワリーノさんと大差無いんですな、これが。
「ドリームコレットは我々が持ってこそ意味がある」
我々というのはナイトメアの事であり、それは「絶望」や「現実」の象徴だったりします。
かたやドリームコレットは「夢」や「希望」の象徴。
両者を踏まえ、先の文に代入すると…
“夢や希望”は“絶望や現実”が持ってこそ意味がある
…と、なったりするわけで。
夢というのは現実の中で努力して叶える事にこそ意味がある、とか…
希望というのは絶望にある者にこそ必要なモノ、なんて読めたりして、割と一理ある風に聞こえるのが怖いですね。
夢や希望の大切さを知っていたブラッディさんは、もしかしてイイ人だったのかもしれないなぁ…
■今回は作画も可愛いですが…バトルも良かったですねッ!
メリハリが利いていて奥行き間があって、でらカッコ好かったっす。いやーホント、バトル描写にムラのある番組だもんなー(おい)。
レモンもバトル中だというのに営業スマイルを忘れず頑張っていた(えへ☆)。微妙に頑張りどころを間違っている気がしないでもありませんが、それがレモンさんなんだよ、うんうん。
しかし、アクア姐さんが「みんな、ドリームを助けるわよ!」と言ったところで、皆が「Yes!」じゃなくて普通に「はい!」て言ってたのが少し気になってもたー。どうやら「Yes!」と言ってもらえるのはリーダー特権らしい。ふぅん。
てか、りんちゃんも夢を決め…た…?アクセ…サリ…?
そうですか、フットサル関係無いんですか。しかし、ここで夢を決めちゃうと来期の最後まで持たない気が…
ん~もうちょっと夢探し人として頑張ってくれるのかと思ったんですけどね…でないと皆が皆、自分の夢を持っているという優等生集団になってしまうじゃないですか。
それはそれで一義的過ぎる気がしちゃうんですよ、えへ☆
で、予告。
え、誰か死ぬの?
⇒
プリキュア5 各話レビュー
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コメント
ブンビーだけしか頭になかった
でこの重大な局面でああいうことをしている所が実にスバラシイ。
ので、穴から這い上がって最後にプリキュアを食うような活躍・・・絶望的でしょうが・・ほんの少し期待しております。
あ、あと6人のナイトメアライダー(ライダーじゃねえ!)の登場を期待します。
2008/01/09 02:07 by 大阪歩 URL 編集
◇コメントありがとうございます!◇
ブンビーさん…これまでの成長劇があって、まさかこれで最後なんて信じたくないですよねぇ。
きっと次週、ナイトメアへの道をプリキュアさんの為に開いてくれて、打倒カワリーノさんを目的に共闘してくれるのではと期待したいです。
しかし、途中で現れたブラッディコワイナーに苦戦。
意を決したブンビーさんが死に物狂いの一騎打ちで、ブラッディを食い止める!
「今だ、行けー、プリキュアー!」
「ど、どうしてあなたがそこまでして!?」
「ナイトメアに希望を取り戻してくれ!それは…お前たちにしか出来ないんだ!だからオレに構わず行くんだーッ!」
「ミツバチのおじさん!!」
「ブンビーダイナマイトー!!」
チュッドーン…!
「おじさ――ん…!!!!」
泣けるで…。
2008/01/09 20:40 by TJ-type1@管理人 URL 編集