
すいません。
もう結構前に見たので軽く忘れてます… だので、記憶に残った事だけ、少し…。
え~っと、とりあえず面白かったっす。
前回の「THE FIRST」と比較しても、色々とパワーアップしています。
まず、予算が増えているような気がする!(そこかよ)
いやー、だって前作は元々Vシネ用の企画だっただけに、節々に垣間見える低予算の香りがしましてね。まぁ派手さは無いけど、その分愛を軸にしたドラマはちゃんと出来ていたとボクは思っています。
今回の一番ありがたい点、それはちゃんと映画的スケールがある事。
前作でのクライマックスは、ショッカーに拉致された恋人を救出する、殆どそれだけが目的でした。アクション映画のクライマックスの大目的として、自分の好きな人を助けたいだけ、ってのはスケールとしてかなり弱い気がしてなりませんでした。ドラマとしては成立していたと思うけど、そこにショッカーの世界征服作戦の阻止を同期させるであるとか、大きな目的を付け加えて欲しかったんですよねぇ。
だって、ぶっちゃけ別にその女の人が死ぬか生きるかなんて、どーでもよくね?(暴言)
だけど今回は、ショッカーのナノマシンによる人類改造計画阻止という、とても映画らしいスケールのある目的が存在しておるのです。おかげでハラハラドキドキ、率直に見入る事が出来ました。
ただ…あれなんですよね?
ショッカーの人類改造計画とChiharuのファン惨殺事件って、さほど…関係なかったンですよね、結局?
どう絡んでくるのかと思って見ていたら最後まで絡んでないという、思わぬカウンターを食らった気持ちです。
あれー? じゃあ別にあの人たち殺される理由無いんじゃ…
まずどうして自分のファンばかり狙うのか。
「コロシテ…」という自分の想いに気付いて欲しいってコトだったのかなぁ。だけど、どんなに自分を応援してくれたファンも、その想いに気づく事は無いんですよね。
まぁファンというのは、対象からの思いを受け取るであるとかは出来ない、あくまで自分が好きだという思いをぶつける事しか出来ない、所詮思いは一方的でしかないという哀しさを孕んだ存在ですので、Chiharuの想いが届かないのも仕方無いのです。(極論だなー)
結局気付いてくれるのはファンではなく、友達の琴美だけ。
「お前、オレしか友達いないだろ?」と一文字に投げかける本郷の言葉がありましたが。Chiharuもまた、本当の友達は琴美だけなんですね。
でも、だからこそ、本郷と一文字しかり、Chiharuと琴美しかり、強く分かり合える…というコトなんでしょうか。
でもChiharuの行為が救済を求めているのか、それとも憎しみの発散なのかは、結構あやふやなんですよねー。EDロールのあれもありますし。ま、あれはどちらとも取れるように、あえて仕込んでいるってコトなんだろうけど。
個人的には最後の憎しみパターンも結構好きです。
クライマックス、醜悪に変化した妹からこぼれる「コロシ…テ…」の言葉。
妹を思い続けてきた兄にそれを頼むか… ここは確かに涙腺にグッと来るポイントです。
死ぬに死ねない改造人間…「辛いもんだな、なかなか死ねないってのも…」の言葉が被るのですね。
それが妹の望みならと、自分の悲しみも涙も全部仮面の中に押し込んで、自ら妹を殺す風見。
この瞬間、まさに仮面ライダーとなったワケですね…。
いやー… えぐい。
兄貴に妹を殺させるなんて、まぁー、えぐいね。そう来なくっちゃね(え?)。
仮面ライダーは何故仮面を付けるのか… そこに自身の憎しみ、悲しみ、怒り、その全てを仮面の奥に潜めるから…。
たとえ自分を殺しても、誰かを救う決意の仮面。
とはいえ、そんな重たい話、テレビじゃ出来ないですからね。映画だからこそ出来る話をやり遂げているという、そんな感じが凄くします。
勿論、テレビはテレビで、テレビでしか出来ない物語を作っていますけどね。
アクションも前作より凄まじくなっていたような気がします。
スタッフ陣の頑張りもそうでしょうけど、やっぱりほら、予算がね(またそれか)。
ホラー映画的要素もフツーに怖かったし、本郷と琴美の触れ合いの話としても、終始見終わってキレイに収まっていて好かったと思います。
あと、首領が納谷さんとか。(え?)
とゆーことで、前回の弱点を払拭し、より映画らしく、よりライダーらしくなっていて、概ね楽しめましたね。
いや、でも一つだけ不満が…
うん… どー考えても、パンフレットが1000円は高いって!
上映館数少なくて、発行部数が少ないから割高ってのは分からいでもないですが…。
いやぁー…せめて800円とかにして欲しいよなぁ…ホント。
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