
錆びる。
記憶が錆びる、という使い方をする場合、それは容易に思い出せない、忘れたという意味を持ちます。
未来の桜井さんの記憶だけでは足らず、遂には自分の記憶までも引き換えに変身し、自らを錆び付いた存在へと変容させる侑斗。
何という哀しい変身なんだ…
侑斗が思い起こすのは愛理さんとの思い出。最初は、未来の自分の婚約者、という存在でしかなかったのかもしれないですが、今や侑斗にとっても愛理さんは憧れの存在となっていたのですね。
桜井侑斗は、愛理さんと初めて出会うずっと前から心惹かれていたという事になるわけで… 切なくもロマンチックですなぁ。
そうか、出会う前から想いを募らせていた相手の為だからこそ、桜井さんは自らの存在を賭けてまで愛理さんの為に戦えるんですね。
総ては愛理姉さんのために…
桜井侑斗が消失して世界が変わる。
その変貌に取り残されたのは特異点である良太郎とコハナだけ。
てか、オーナーも変化に対して認識があるところを見ると、特異点のようですね。まぁ、時間の運行を守る側にいる人間(か、どうかすら分かりませんが…)だので、時間の変化に気付かない者では困りますから、特異点であってしかるべし、なのかな。
ナオミは…まぁ別にどーでもイイってことか…。
特異点は時間改変の影響を受けない。だからこそ時間を守るコトが出来る存在でもある。
しかし同時に、どんなに記憶があったとしても、時間再生に関わる事は出来ない… 守る事も出来るが、守れないモノもある、特異点は諸刃の剣。
しかも変わってしまった時間は、カイの言うとおり、誰も悲しんでいない。
桜井侑斗と出会う事の無かった愛理は、星に興味を持つ事も無く、辛い別れを経験することも無い。
三浦は子どもが出来てるし、尾崎は…変わっていないか。
にしても、桜井さんがいなくなって愛理さんのお店が星から花に変わっただけなのに、尾崎も三浦も店に寄り付いていないってのが…。あの二人の目標は愛理さんなのだから、別に星でも花でも関係無く愛理さんにはモーションかけていそうな気がしますが、そーでもない…。
桜井侑斗という人間が消え、近い人物に影響が出るのは当然のコトですが、全然関係の無さそうな人にまで影響が及んでいるというのは、人間一人の存在が実はとても大きい存在なのだと言っているかのようです。
もっと俯瞰して見ると、未来ではもっと大きな余波となって現れるのかもしれないってコトですね。だからタイムパトロールは安易に人助けが出来ないのです、残念ながら(は?)。
この誰も悲しんでいない状況ってのが憎いところで。
時間の改変自体は、番組初期に良太郎自身も行っています。大きいことでは無いけれど、ホンの少しでもその人が幸せになれるなら、と過去を変えた事が。
その原動力は良太郎の優しさであり、人助けの気持ち。
結果的に、愛理さんを中心に誰一人悲しんでいない世界を作ったカイの行為は、良太郎のそれと同じとも言えるワケです。
しかし良太郎は以前、侑斗に言ってました。
何も犠牲にはしないと。
たとえこの時間誰も悲しんでいないとしても、それは侑斗の犠牲の上にある時間ですから、そんな時間を良太郎は認めない。承服しかねる!
相変わらずどんな精神攻撃にも負けない、変わらない強さの良太郎がカッコエエ…。そして、未来はまだ決まっていない、とやけに頭も冴えている。わお。
桜井さんは分岐点と繋がる未来を決定する鍵。
つまり桜井さんが消えればイマジンの未来へ、桜井さんの目的が達すれば…ゼロライナーやハナの未来…へと繋がるってコトなの…かな?
だからイマジンは桜井さんを付け狙っていたと。
イマジンが現れる所に桜井さんがいるのではなく、桜井さんのいるトコロへイマジンが行っていたんですね。
ほほぅー、なかなか今まで上手くフェイクしていたもんだ。フツーに見てると、桜井さんの方がイマジンの行動を監視しているかのように見えていて、イマジンwith桜井さんって印象でしたもんね。
ほぅほぅ、まんまと騙されていたというわけですか。
今までのイマジンの行動は、全て桜井さんを消す為にあった…そうまでさせる桜井さんの行動が何を意図しているのかは未だ分かりませんが、どんどん謎が解明されてゆきますね。
正直、イマジンが07年から過去に戻るなんて面倒なコトしているのは、そういう人間ドラマがやりたかっただけでしょ? という気持ちでしたので、そこに劇中でちゃーんと納得行く説明を乗せてくれるなんて思ってなかったですよッ。
なんとありがたいのだろう。
あぁ、古傷が癒されてゆくようだ… でもこの古傷、つい去年出来たような記憶が…(ん?)
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