桜井侑斗が消失して世界が変わる。
その変貌に取り残されたのは特異点である良太郎とコハナだけ。
てか、オーナーも変化に対して認識があるところを見ると、特異点のようですね。まぁ、時間の運行を守る側にいる人間(か、どうかすら分かりませんが…)だので、時間の変化に気付かない者では困りますから、特異点であってしかるべし、なのかな。
ナオミは…まぁ別にどーでもイイってことか…。
特異点は時間改変の影響を受けない。だからこそ時間を守るコトが出来る存在でもある。
しかし同時に、どんなに記憶があったとしても、時間再生に関わる事は出来ない… 守る事も出来るが、守れないモノもある、特異点は諸刃の剣。
しかも変わってしまった時間は、カイの言うとおり、誰も悲しんでいない。
桜井侑斗と出会う事の無かった愛理は、星に興味を持つ事も無く、辛い別れを経験することも無い。
三浦は子どもが出来てるし、尾崎は…変わっていないか。
にしても、桜井さんがいなくなって愛理さんのお店が星から花に変わっただけなのに、尾崎も三浦も店に寄り付いていないってのが…。あの二人の目標は愛理さんなのだから、別に星でも花でも関係無く愛理さんにはモーションかけていそうな気がしますが、そーでもない…。
桜井侑斗という人間が消え、近い人物に影響が出るのは当然のコトですが、全然関係の無さそうな人にまで影響が及んでいるというのは、人間一人の存在が実はとても大きい存在なのだと言っているかのようです。
もっと俯瞰して見ると、未来ではもっと大きな余波となって現れるのかもしれないってコトですね。だからタイムパトロールは安易に人助けが出来ないのです、残念ながら(は?)。
この誰も悲しんでいない状況ってのが憎いところで。
時間の改変自体は、番組初期に良太郎自身も行っています。大きいことでは無いけれど、ホンの少しでもその人が幸せになれるなら、と過去を変えた事が。
その原動力は良太郎の優しさであり、人助けの気持ち。
結果的に、愛理さんを中心に誰一人悲しんでいない世界を作ったカイの行為は、良太郎のそれと同じとも言えるワケです。
しかし良太郎は以前、侑斗に言ってました。
何も犠牲にはしないと。
たとえこの時間誰も悲しんでいないとしても、それは侑斗の犠牲の上にある時間ですから、そんな時間を良太郎は認めない。承服しかねる!
相変わらずどんな精神攻撃にも負けない、変わらない強さの良太郎がカッコエエ…。そして、未来はまだ決まっていない、とやけに頭も冴えている。わお。
桜井さんは分岐点と繋がる未来を決定する鍵。
つまり桜井さんが消えればイマジンの未来へ、桜井さんの目的が達すれば…ゼロライナーやハナの未来…へと繋がるってコトなの…かな?
だからイマジンは桜井さんを付け狙っていたと。
イマジンが現れる所に桜井さんがいるのではなく、桜井さんのいるトコロへイマジンが行っていたんですね。
ほほぅー、なかなか今まで上手くフェイクしていたもんだ。フツーに見てると、桜井さんの方がイマジンの行動を監視しているかのように見えていて、イマジンwith桜井さんって印象でしたもんね。
ほぅほぅ、まんまと騙されていたというわけですか。
今までのイマジンの行動は、全て桜井さんを消す為にあった…そうまでさせる桜井さんの行動が何を意図しているのかは未だ分かりませんが、どんどん謎が解明されてゆきますね。
正直、イマジンが07年から過去に戻るなんて面倒なコトしているのは、そういう人間ドラマがやりたかっただけでしょ? という気持ちでしたので、そこに劇中でちゃーんと納得行く説明を乗せてくれるなんて思ってなかったですよッ。
なんとありがたいのだろう。
あぁ、古傷が癒されてゆくようだ… でもこの古傷、つい去年出来たような記憶が…(ん?)
⇒
仮面ライダー電王 各話レビュー
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コメント
やったぜ、良太郎!
でも…
やっちゃいましたね、プラットフォーム!
何でデンガッシャーが使えるんだ!?
素晴らしき設定ブレイクでした
でも、コロコロ変わるてんこ盛りの動きが面白かったのでOKです
よくあれだけ動きを変えられるもので…
イマジンも桜井も未来が決まって初めて現れるはずですが、決まってもいないのに何故現れるのか
イマジンと電王達の戦いも予め先の決められた歴史の流れの一つに過ぎないのでは…
う~ん、タイムパラドックス…
TPがDの行為を止めようとしないのは、Dが「ちきゅうはかいばくだん」でTPを脅しているからだと思います
でも、どうして皆2007年に来るのでしょうね
去年や一昨年から出発すれば、鍛えたり、料理してるだけで追ってこないのに…
2007/11/14 23:27 by MF URL 編集
◆コメントありがとうございます!!◆
イイ話でしたよねぇ…て、何か電王はいつもそんなコト書いている気がする。何か悔しい…(なぜ?)。
TPがDを止めないのは、無限に広がる時空の中では、大きな時空改変を行っているわけではないDの存在は、砂浜に落ちた一粒の砂を探し出すように困難なことだから、なのだと思います。TPはそんな小者を見つけ出すほどヒマじゃないのでしょう。
個人的には、N太がG子と結婚するという話は、怠け者のN太を奮起させる為のウソ話に過ぎず、元からS香とN太は結婚する歴史になっていたのではないかと勘ぐっています。でないとDNA的にSワシに繋がらないですしね。
あれ? これ電王の記事ですよね?
2007/11/15 00:43 by TJ-type1@管理人 URL 編集
Dは電王のD?それとも…?
どうなんでしょうね?
DはよくTPと接触している様な気もしますが、過去が未来に投げ掛ける波紋の広がりの大きさを考えれば、悪事こそしていないものの、やっている事はGゾンビ達と変わらない気もします
最もDが悪事を行っていないかといわれると、確か最初の頃恐竜狩りに行こうとNを誘っていますよね?
でも、後々恐竜狩りは禁じられていると自分で言ってますよね
自分が先に狩れるだけ狩っておいて、後に狩り過ぎで規制されたDを想像してしまいます(ただし、初期において違法ではない)
Sは特異点だったのです!
Dが幾ら未来を変えようとしても、ありとあらゆる時間の影響を受けないSには意味がありません!!
2007/11/15 01:52 by MF URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
今週の電王とプリキュアのレビューは、やけに長くなってしまって結構ヘタヘタです。
電王のレビューにかける時間は出来れば30~40分位が目標なんですが、正味70分程度かかってしまった始末で…目標タイムに程遠いのです…。
ドラえもんレビューのように気軽にサラサラ書きたいんですが、考察なんかも書きたいという欲望が邪魔をするのですね…。
フォーマットがあればもっと早くなるでしょうに。誰かレビューのフォーマットを享受してくれる人はいないもんだろうか…。
Dの恐竜狩りは… きっと未来人が狩猟用に放牧している恐竜公園があるとか…ちゃんと許可申請を得て、歴史に影響の起こらない恐竜だけを狩っているとか(「白亜荘二泊三日」みたいな)…そう信じたいですね…。
2007/11/15 19:18 by TJ-type1 URL 編集
いよいよクライマックス
いよいよクライマックスが近付いてきた感がある「電王」。
しかし平成シリーズってクライマックスが近付く程、
陰鬱な展開になっていくのは偏見でしょうか?
自分の記憶を犠牲にしてまでも戦い続ける・・・
まさに「誰がために」。
石ノ森ヒーローは常にその精神で戦い続けてきました。
はたして、ハッピーエンドで終われるのか、不安です。
イマジンズのおかげで笑いがあるから救われますけど(^^)
2007/11/15 20:05 by doudeshiyou URL 編集
◆コメントありがとうございます!!!◆
確かにクライマックスになるにつれ重くなるのが多いですけど、逆にどんどん爽快になっていくのもイヤだなー。
でも電王はさほど陰鬱ではないと思いますけどね。
重さと明るいカラーとが十分に共存出来ているのではないかと。個人的に一番陰鬱だったのは響鬼かなぁ…初期が好きだっただけにどんどん変な方向に行くのが辛かったです…。
電王はどんなラストだとしても、明るさと優しさだけは失わないで欲しいところです。
2007/11/15 21:03 by TJ-type1@管理人 URL 編集