絶望の仮面に支配された四人。
そして、仲間を失ったドリームまでもがその仮面に飲み込まれる。
絶対に外せないという絶望の仮面。
というコトは、いつもずら~っと並んだあのナイトメアの皆さんも、希望を打ち砕かれて絶望へと追い遣られた者達というコトなんですね。
別に根っからナイトメアな人達ではなく、あの術策に嵌って支配されているだけ…
というコトは今後、ナイトメア崩壊とともに再び希望を掴み、仮面を割る事も出来るのかもしれませんね。まあ、わざわざそこまであの人達に配慮する必要あるのかって言われたら、無い気もするけど。
何ゆえ絶望の象徴が仮面なんだろうか。
辛い現実世界では、誰もがみな仮面を付けてないと生きてゆけないからさ… フ…
え? そうなの? でもそれはさ、大人や子どもに限らず誰もが色んな顔を持ち合わせているのだから、別に悪い事とも思えんでしょ。良くも悪くも仮面は必要だと思うしさ。それに仮面自体が悪い事の象徴だと、30分前の番組が可愛そうでしょ。あ、でもあれはアンチヒーローが基本だから別にイイのか…
絶望という闇に堕ちた者にとって、希望という名の光はあまりに眩し過ぎるから、仮面をつけているのかも。ならば、絶望が深いほど希望の光を恐れるわけで。デスパライアがあそこまで希望の光に恐れるのも納得出来ます。ブンビーさんぐらいのレベルなら「ちょ、眩しッ」ぐらいにしか思ってないのかもしれんしさ。
それに、仮面のその他大勢を除けば、ブンビーさん他、カワリーノ、デスパライア、と偉くなるにつれて徐々に表情が見えない顔になっています。
ブンビーさんはあの通りのネズミ男ですし、カワリーノさんは仮面こそ付けてはいませんが、狐目の表情が変わる事は基本的に無く、常に仮面のような人です。
デスパライアに至ってはホントに仮面になっちゃてますけど… やはり絶望の深度と仮面度(?)はシンクロしている模様です。顔が痒くなった時は大変そうだ…。
物理的にも精神的にも、奈落に落ちてしまったプリキュア。
辛い現実を忘れて穏やかな世界へと迷い込む。
やけに色が薄い… でも気のせいのような気もしないではないかなぁ~みたいな気にもなる程度の、つまり現実と似てはいるがどこか生気の欠けた世界…。
だけど、のぞみの持っていたビーズのアクセだけは主線も色もハッキリとして、それが現実のモノであるコトを伝えてくれます。
そのアクセサリーとココの声で気付くのぞみ。
「楽しいだけじゃダメ。今はどんな事も諦めずに一生懸命頑張れって教わったもん!」
夢の甘さも現実の苦味も、どちらも必要なの。そりゃピーマンはたしかに苦いけど、逆にその苦味が美味さを引き立てるコトだってあるじゃないか!なんと分かりやすい比喩!(ええー)
そういえばココって、イイ事を言うときは必ず小々田の姿ですね。
まぁ… ココの姿で語られても軽く腹立つだけだから…
そして四人を絶望から救い出すドリームですが、ドリームだってココの声が無ければ独りで仮面を砕く事は出来なかった。ドリームは五人の中心にいるけど、でもやっぱり皆がいないとダメなわけで。だからこそ、5人いれば何でも出来るのか…
全員で手をつないじゃって… プリキュアみたいだ…
こうして手をつなぐだけで、何でも出来る気がする… ってのはプリキュアの逆転方程式なんですが、「ふたりは」の時には毎週手をつないでいたのが「プリ5」で単独変身出来るようになってからは、非常に貴重な瞬間になってしまいましたね。
いや、ボクは別にこの番組に百合を求めているわけではないので、激しくがっかりなどしていませんが。
まあ、でも貴重だからこそ映える演出でもあります。2人ならともかく、5人で手を繋ぐ機会なんて実際、そうそうありはしませんからね。オクラホマミキサーを踊る時ぐらいだよ。
戦いの最中、前回引き摺り出された自分の弱さを再び突きつけるカワリーノさん。
どんな目にあってものぞみと一緒にいたい。
絶対仲間を見捨てないし、夢も諦めない。
損な役回りも、それは優しさ。
仲間がいる、一人になんかさせない。
優柔不断と言い放った人が、やっぱあれは優しさでした、とフォロー。
実は友達認定されていなかったのに、私がいると言ってくれる緑の人がホントええ人です。是非メイン回をあげて下さい。
ドリームはミルクに、一緒にビーズの飾りを作り直そう、と死亡フラグ!と思わせる台詞を。
そして一緒に作るミルー! と叫ぶミルク。
本当は一緒に作りたかったけど、それが言えなかったミルク。
ここで初めてミルクは五人に心を開き、繋がるわけです。
だからこそ、この瞬間に新商品が降臨なすったわけですね。
この辺、一気にミルクの話になっていたのに驚きました。
そう考えると、登場から4話かけて、結構丁寧にミルクの気持ちを描いていたのですね。ただいきなり出て来て「はい、新商品ミル」とかだけのキャラにはしたくなかったんでしょうね。
要らない子じゃないよ~とか、ちゃんとプリキュアと心を繋いだからこそアイテムを渡すというキャラにしてあるもんね。
そりゃ新商品の登場は義務とする番組だけど、あまりに直球で捻りの無いご都合ってのはやりたくなかったんですね。ちゃんと必然性を持たせようと。
ほら、あのビーズアクセ制作玩具だって、今回のビーズの飾りと繋がっているのだと思えば、結構構成が計算されてるじゃん!? とか思っちゃうでしょ?
なるほどねぇ~…。
あの新アイテムもこれまでに無い使い方ですよね。
まさか直に乗って体当たりとは…
取っ手とか意味分かんねえし…
いや、面白いけどさ。
とにかく、やっと新アイテム=ブレスの呪縛から逃れました。
たぶん視聴者以上に制作側の方が「またブレスかよ!」とか去年までは思ってたと思うんですが、きっと保守的にならざるを得ない関係各所でもあッたんだろうね。ヘヘ…
で、次回は打って変わって能天気なお話でしょうか。
そういえば、去年も同じようなリズムだったな…
誰もギリンマさんの事を悲しんでくれないのね。現実はおっかねえなぁ…
そしてまだ来ないのか、緑メイン…
⇒
プリキュア5 各話レビュー
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コメント
やっぱり戦隊ものにロボは欠かせません
いや~今回も笑いあり、涙あり(ギリマンさんかわいそうだった)、萌えありと、とっても面白かったですよ
しかしあの新アイテムみてどこの来来獣よと
ツッコミたくなりましたよ
もしかしてミルクは拳聖だったのか~(笑)
やっぱり戦隊ものには欠かせませんよね
巨大ロボは(笑)
2007/07/22 23:58 by アル URL 編集
◇コメントありがとうございます!◇
斬新なアイテムですよねぇ…
まずあのデカさに驚き、次に使い方に驚き…
いかにも魔法少女のステッキ的アイテムのくせに、体当たりというこれ以上無いシンプルにして物理的攻撃!
あまりに予想だに出来ない、それでいてあまりにプリキュアらしい感じが凄いですね。
殴る、蹴る、体当たり!
頑張れメカニモスラ!
2007/07/23 00:10 by TJ-type1@管理人 URL 編集