■死者の再生能力を持つ蛇使い全てのトゥインクルイマジネーションが揃い、スターパレスへと招集される一同。
遂にフワを使った宇宙を救う儀式が行われるのだと言います。
劇場版を見る限りでは、その儀式とやらを経るとフワとしてのフワは消滅するのではないかと疑っております。
スターパレスが襲われた際にフワを守るようにと使命を帯びたプルンスも、役目を果たして感慨ひとしおです。
お当番回が無かったプルンスですが、スターパレスの周囲を回る衛星の民であったと明かされます。お当番回があればアイドルの追っかけ姿も見られたのだろうか。
そんな折に強襲してくるのは勿論ノットレイダーの皆さんです。
幹部も駒ちゃんズも、歪んだイマジネーションを増幅させる鎧を身に着けてカチコミをかけてきます。
プリキュアさんがそれぞれ違う衣装を着ているのに対し、全員同じ姿の鎧を着ているというのが対照となっているポイントでしょうか。
個々に別々の姿を思い描くプリキュアさんと、同じモノを画一的に着せられてしまうノットレイダーの皆さん。
社会の多様性の希薄さゆえに見捨てられた人々が、救いを求めた先で画一性に飲み込まれてしまう。貧困ビジネスにも通じる恐ろしさを感じる…。
一方で、プリキュアさんの使うトゥインクルイマジネーションは宇宙すらも駆ける力を持つ。思い描きさえすれば、君が願う事なら全ては現実になるだろう。
ノットレイダーと星空連合の戦争が始まる中、やめたまえと仲裁に入る星奈さんは、宇宙に住む人々は様々であり、宇宙は誰のモノでもないではないかと訴える。
我々は同じ宇宙に住む宇宙人でしかない。
この「宇宙人」は、異星人としての「宇宙人」ではなく、同じ共同体の仲間としての「宇宙人」であると使われている。
言わば「地球人」という言葉の意味合いを1ステージ引き上げた概念としての「宇宙人」になるのです。これはスケールがデカイ…。
宇宙人はそれぞれに違う外見や文化形態を持っているけれど、同じ宇宙の共同体に住む仲間でもある…と、「個」と「共同体」の両者がどちらも並列に尊重される事を訴える。
そんなこんなの中、ダークネスト様が実はヘビツカイ座のプリンセスであったと明かされます。かつてこの宇宙を作った13人のプリンセスの内の一人であり、失敗作のこの宇宙を消し去ろうとノットレイダーの皆さんをも利用していたのです。
ヘビツカイ座がこの宇宙を作った…のくだりで、白蛇伝から生まれた東映アニメ世界だなと妙な納得を覚えてしまった。
ドラムスが成金キャラなのも、ドラゴンボールが東映で一番の稼ぎ頭だと示唆しているんです(ぇ)。
歪んだイマジネーションに飲まれたガルオウガさん達を、倒すのではなく守るのだと言うプリキュアさん達は、排除ではなく受け入れる事で調和を目指します。
自らの気に入らない世界となった宇宙を丸ごと排除せんとするヘビツカイ座さんと、違う者を受け入れて飲み込んで行くプリキュアさん。
次回予告でノットレイダーさんらと呉越同舟しているのが熱いじゃあないか。
■呉越同舟ふと、終盤の呉越同舟で思い出すのは「激走戦隊カーレンジャー」。
宇宙に高速道路を作ろうとする暴走皇帝に騙されていたと知ったボーゾックは、突如としてずっと敵対していたカーレンジャーと協力して一緒に戦います。そして皇帝を倒した後は、地球で焼肉屋で働いたり、小学校に編入したりして平和に暮らすのでした。
地球人も異星人も同等に扱うという実にカーレンジャーらしいというか、何なら人間と無生物すらも同等に扱う浦沢さんらしい世界なのですが、これはテーマ的にもそのままスタプリでも使えるよなーと思えたりもするのですよね。
結構展開が早いので、今年も最終回はエピローグになるのかなと感じらるる。
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コメント
今年も更新楽しみにしております。
2020/01/11 21:37 by 凪 URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
あけましておめでとうございます
ことしもゆるりとお願い申し上げます。
2020/01/13 06:58 by TJ-type1@管理人 URL 編集