2019/12/09
仮面ライダーゼロワン 第10・11話/第12・13話/第14話
えらくサボっておりましたが、絶妙にタイミングが合わなかったり、怠け癖が付いていただけなので、怠けていただけではないのだ…。この間に放送されたのは、役者のヒューマギアが登場する大和田伸也編と、大和田氏を撃った犯人を追う暗殺ちゃん追撃編でした。
飛電の話題作りとして制作される事となった役者ヒューマギアを主役とした特別ドラマ。しかし、想像性の高い仕事をが求められる役者業に、ヒューマギアは着いていけず、大和田氏の信用を失う。が、或人のヒューマギアに夢を見る姿に感化され、大和田氏はヒューマギアの成長のために一役買うと言ってくれる。
アドリブが利かない役者ヒューマギアに対し、自分で台詞を変更する暗殺ちゃんの対比で、暗殺ちゃんがシンギュラリティ獲得に向けて成長している様が描かれます。同時に、役者に必要な想像性は“心”が無ければいけないというコトでもある。
人間には“心”があるからこそ、美味い寿司が握れたり、心を打つ芝居が出来たりする。
ヒューマギアと人間の違いを認識させることで「人間(らしさ)とは何か」を描いている。
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成長して自我が芽生えた暗殺ちゃんを追って、旧世代ヒューマギアの探偵ワズが登場する12・13話。
シャイニングホッパー登場編でもありますが、まず最初の使用時は失敗してから後半で成功させるという展開が三条さんっぽい書き味ですね。
シャイニングホッパーは或人のデータ不足によって本来の能力を活かせていなかったとの事。そのため、データを補完するためにワズが犠牲となってシャイニングホッパーを完成させる。
イズの兄とされる旧型のワズ。現在形ISに対して、過去形のWASです。
つまりシャイニングホッパーに必要だったのは“過去”の要素なのです。
過去のデータを手に入れる事で、最初の発動時よりもゼロワンの攻撃パターンの可能性がずっと増える事によって、暗殺ちゃんの予測が作用しなくなる。
“過去”の要素を手にするコトによって、“未来”の可能性が広がるわけです。
ヒューマギアは人類の夢・未来だと謳う或人にとって、ゼロワンは未来を守るための存在です。
そこに“過去”のデータが注入される事によって、未来の可能性は格段に広がる。
これまで、或人は“未来”、不破さんは“過去”、唯阿は“現在”のテーマを背負っていましたが、それらが融合することによって未来は良いモノへと補強されていくという描写になっている。
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そして14話。
衛星ゼアを管理する宇宙技術士ヒューマギアの兄弟が登場。
医者、刑事(役の俳優)、探偵、宇宙飛行士…これは平成ライダーモチーフの狙いでもあるのかしら…?
シャイニングホッパーがプログライズキーの過去データによって補強されたのと同様、アークもキーの過去データによって復活を遂げる。あえて違うとすれば、アークにはワズのデータが存在しないコトでしょうかね…。これが後々聞いて来るのかしら。
そうして出来たのがアサルトウルフのキー。あっさりと不破さんに奪われ、ヒューマギアにしか使えない筈のキーを使って見せる不破さんです。どいつもこいつも実はヒューマギア説が出るような行動を…。
不破さんは元々復讐という“過去”をテーマに背負っている人なので、過去データを補強して誕生したアサルトウルフには、未来を向く力は殆ど無さそうです。
或人がいつも言っている「人の笑顔」は、人類の明るい夢・未来を意味しているので、不破さんの言う「笑いなんかいらねえ」は、未来を信じておらず、より復讐への想いを強固にしている状態だと言えます。そういう意味ではアサルトウルフはかなり闇落ちに近いフォームであるなぁ。
しかし…シザースですら2週は登場したのに、1週で倒されるライダーが出て来るなんて…。
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