■ODENクライアス社を倒産させて未来を取り戻せば、はぐたんさんやハリー、ルールーは未来に帰ってしまう。
時間遡航はアスパワワを大量に使う為、戻ったら過去へはそう易々とは来れないので、ほぼお別れになるだろうと…。
明るい未来が取り戻せたらアスパワワがゲット出来るので過去へも来れるのでは…というコトが暗に仄めかされている気もしますが。
お別れは辛い。オールプリキュア回を経たことにより、既にクライアス社ぐらいどうにでも出来るという見立てが出来てしまったので、心に浮かぶのは身内とのお別れの心配なのです。
ルールーとのお別れを知りショックを受けた愛崎さんはネコに…無表情なってしまわれる。心を閉ざしてしまうのです。
薬師寺さんのおでん芸を見てもクスリともしないのです。リアクションが弱いからではないのです。
他の皆が我慢している中、未来へ帰ってほしくないという本心を告げるのは我儘ではないかと言葉を押し殺す。押し殺した結果、言葉を発せなくなってしまった上にミライクリスタルまで消えてしまう。伝説の不採用通知…。
心の中の宇宙から自由が消えてしまった。
愛崎のおじい様は孫のアイドル活動を知って怒髪天。
傷付くぐらいならもはや愛崎家の中だけで生きて行けばよいと、実質クライアス社と同じ事を言う。
おじい様は少し前のお兄様と同じく、愛崎さんの自由を奪う束縛そのもの。これを再び愛崎さんが乗り越える事で成長を感じさせる構成なのだなーと思っていたところに、愛崎兄が「家族でも心は縛れない」「未来は自由だ」と反論し、愛崎兄の物語の方が先に昇華される。より変化が大きいので、何だったら兄のドラマの方がエモみ(語彙力)が高いのではとすら思える。
兄のエールによって本音を吐露する愛崎さん。
ルールーさんは愛崎さんのおかげで歌を知り、それを未来で広めたいと言う。
先週今週で、成長しない存在としてのアンドロイドだったルールーさんが、家族がいた過去を知り、未来への夢を持ったのだと描かれる。
愛崎さんは過剰に見えるほど石橋を叩いて叩いて叩き割る方として初登場。それは失敗を恐れず進んでいく野乃さんに対して、失敗を恐れて魂の叫びが出せない愛崎えみるという対比。
「未来で待ってる」というルールーさんの言葉は、未来に向かうのが臆病な愛崎さんへのエールなのかなぁ。
マシェリと愛崎兄のまとめ回。
「愛のプリキュア」の片割れではあるけれど、その実、テーマは「自由」であったように見受けられるかしら。「心の中の宇宙は自由」という初代テーマを引き受けているドラマでしたしね。
■SOUL愛崎父母に面白いキャスティングをしてくれた割には賑やかしぐらいの登場でしかなかったというのは無念さが残ります。当初はもっと出てくる予定だったのかしら。
次回はまたも若宮アンリ君のお当番回っぽい予告。
このテーマまとめ回の流れで完全にプリキュアさん達と同格の扱いを受けているアンリ君です。
⇒
プリキュア 各話レビュー
- 関連記事
-
コメント