■肩幅間もなく子どもが生まれるという野乃さん達の担任・内富士先生ですが、何をもってして立派な父親となるのか分からず混迷を極めていました。肩幅が広い人は説得力が増すという歌もあるように、見るからに父親としての説得力を持つ野乃さんの父親。
内富士先生はそんな野乃パパに弟子入りし、良い父親になる修行を始めるのでした。
早速始まった修業はホームセンターでの荷運びから品出し、客の対応など。これが父親業と何の関係が…いや、まずもって身体を鍛えて、肩幅を広げる事が目的なのかもしれない…! やはり必要なのは肩幅!!
はぐたんさんと野乃パパからの至言により、子どもを抱きしめて向き合う事が大事だと教わる。子どもに成すべきことは赤ん坊が教えてくれる。自分一人で父親という存在になれるわけではなく、子どもと向き合う中で父親になっていく、一緒に成長していくのだろうと。
大人もまた、子どもと向き合う事でなりたい自分に変化していく。
父母子、育児は一人で行うものではなく、みんなで始める事なのだ…と番組としてのテーマも語られる。
野乃パパ、内富士先生、ハリーやチャラリートも修行に参戦し、男子回の装い。
テーマ的にどうしても母親視点のお話が多いわけですが、育児は皆で行うものというテーマ通り、父親の役割も忘れていないよと。
これまでの語り口として「お母さんは子どもに対し~~」という言及が多いのだけど、かといって「これはお母さんの役割」「そっちはお父さんの役割」と、父母・性差による分担を語ろうとしているわけではないんですよね。
だから今回の父親視点の話を見ても、基本的には母親エピソードと同じコトしか言ってない。父親も母親と同じだよと語る事で、今後はこの作中において自然と父親の役割も内包して語ることが出来るのかなと。
実際の出産に至り、用意してきたモノが通用せず「手を握れ」と言われるがままになるしかない内富士先生。しかし、その「手を握る」という行為に全て集約される。そばに居る事、一緒に頑張るという事。同時にそれはプリキュアというシリーズのテーマでもある。
■はぐくみあい育児テーマだけに外せない要素かもしれない出産回。
父親回でありつつ意外と薬師寺さんの描写も濃いので、今後の布石なのでしょうかね。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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