■LEGEND武器があれば前回のようなピンチも容易に脱せたはずだと考えたマシェリさんは新アイテムを所望します。その要望に応えたのか、はぐたんさんは別世界からキュアブラックさんとキュアホワイトさんを召喚。
アイテムが欲しいって言ってるのに、徒手空拳で戦う事でお馴染みの人がやって来てしまわれた…つまりこれは、「プリキュアならステゴロでやれ!」というはぐたんさんからのメッセージ…!
初代原理主義者だ…。
ギターが破壊されてしまうも、平気だと強がる愛崎さん。
そのウソを見破り、何故ウソをつくのかと詰め寄るルールーさん。
ウソで周囲を騙した経験に悔いがあるだけに、そこには厳しいのかも。
人間は相手を慮って優しい嘘をつくコトもあると教えらる。
ニンゲン、難シイ…。
“ギターの音色は心を表す”とは前回のお話での言及。
であれば、真っ二つに割れたギターは今の二人の心。
愛は、心は、友情は破壊されてしまったのか…と、二人の行き違いが描かれる。
そんなルールーさんに、自分がどうしたいのかが最も大事だと助言を与える雪城さん。
美墨さんは愛崎さんに、相手と喧嘩しても本音でぶつかっていけと言及。
突如、別世界へと飛ばされて来たというに毅然とした対応です。いや、思い返すといつも知らん世界に飛ばされてたし、劇場版より分かり易い世界だぐらいに思っているのかもしれない。
相手と本音で語らうコトにしたふたりは、互いに自作のアクセサリーとギターを贈る。
ハートのリングが繋がるアクセサリーは心の繋がりそのものだし、ギターは前述の通り心を表している。互いの心を贈って共有する。
ドラマ的な意味合いもありつつ、ギターにしてもアクセにしても、共に販促物であるというトコロが非常にポイントが高いです。無駄な物が無いのです。隙あらば販促していく姿勢を忘れてはいけない。
初代から続く精神は大事やなぁ。
新アイテム供給回だけど初代組は通常の人間なので、アイテムとか与えられないでしょ…とか思ってたんですけど、自分らでギター作り出して誰もツッコミ入れないの、凄みですね。
初の5人同時変身からの初「HUGっと!プリキュア」名乗り。
もう名乗らないのかと思ってた…。黒白から「名乗るんだよ」って教えられたのかしら。
愛を失い絶望に暮れるパップルさんの元へ、愛のプリキュアふたりが向かう。さらっとオシマイダーさんの内部に侵入出来てしまった。
たとえ全て失ったように感じられても未来はある。人を愛したその心は本物である。
それはルールーさんが自らの経験の中で理解しているコト。
本音でぶつかり合って絆を深めたふたりと、本気で愛したから辛いパップルさん。愛は必ずしも幸福を与えてくれるワケでもないけれど、相手に届くと信じて愛するわけだから、愛は常に本気のモノなのです。そこにウソは無い。
愛や本音によるもう一側面、辛い部分をパップルさんが見せてくれて、それをふたりがハグして受け入れる。良いトコも悪いトコも呑み込んで、しかし信じていく。
新たに誕生した“ふたりはプリキュア”に初代が直接助言を与えて、過去と今とが繋がっていくお話。そしてそれは未来へ繋がる。
本音でぶつかって仲良くなるという「ふたりはプリキュア」序盤の展開をベースにした助言を与えつつ、人の心は自由だという初代から続くテーマ性にも通じている助言であったように感じます。
15周年記念もあって、メタ的に初代を示唆したモチーフ・テーマをマシェリ・アムールで描いていたお話が続いてましたが、よもや初代らを呼び出して“ふたりはプリキュア”というモチーフの描写を完成させるに至るとは驚きなのでした。
■るみなす…そんなまさかのレジェンド回。
といっても“大いなる力”を与えるくだりがあるワケでも無いので、居ないなら居ないで成立していそうなお話でもある。
しかして、あくまで主役は現役組なのだというルールを大事にしているのは東映らしいです。
残り2クール超で残り11組か…出来ない事は無さそうだが…(ちらっ)。
次回は社長自ら現場に出張る様子。
傀儡っぽいだけに新展開に至るのかしら。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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コメント
伝説にして伝統の8話目に初代御大を絡めてこれをやるってのが技前ですよね。完璧に計算されている……。
2018/07/02 15:10 by 師走 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
これだけのイベントを隠し通したのも見事ですね。
アニメ誌のサブタイリストでバレないようにというトコロまで気を使って…ぐぬぬ。
2018/07/06 20:40 by TJ-type1@管理人 URL 編集