■にせもの野乃家の経済対策の買い物に一役買って出る事となったルールーさん。頼まれてもいないのに自ら進言したコトに自分でも違和感があるとのコトですが、傍から見ていると「あー、誰か行ってくれないかなー(ちらっ)」という反強制的機能が働いていたようにも思います。
アンドロイドにも忖度機能はある。
道すがら遭遇したのは新たなプリキュア・キュアえみ~るさん。
危険溢れる街を歩くだけで死ぬ可能性があると恐怖心に訴えかけるキュアえみ~るさんですが、ルールーさんは危険性は統計的に無視できる範囲だと言います。
未来に発生する危険を見越す余りに危険性を過剰に見積もってしまうキュアえみ~るさんと、過去のデータから数値を計算するアンドロイド。
両者は対称的な存在として描かれる。
キュアえみ~るさんは困っている町行く人々のお手伝いを買って出るも失敗ばかり。しかし対象の方々はみな笑顔になっていたというのはルールーさんの観測。
失敗してもへこたれない、周りが笑顔になる。キュアえみ~るさんの思い描くヒーロー像にいるのは野乃はなさんなのだというのが分かる。
野乃さんにヒーローだとおだてられ(ぉぃ)、まんまと行動に移しているわけだなぁ。
キュアえみ~るさんの正体はなんと愛崎えみるさんでした!
生身に戻るとアスパワワは現象。なりたい自分と今の自分はかけ離れているのだと自身では認識している様子です。
成り行きで愛崎家の豪邸へ正体されるルールーさん。
ミュージカル両親と厳しそうな兄がいるのだとか。
ふむむ、悪ふざけ回かと思いきや愛崎えみるさんの掘り下げ回だったのだ。
ピアノやバイオリンといった楽器を習っている様子のえみるさんですが、本人が最も愛するのはエレキギター。エレキには自由とソウルがあるからだとか。
金持ちの家による束縛とロックというのは去年見たモチーフなのがやや気にかかります。
えみるさんのお兄さんはギターを否定する。それはえみるさんの自由を否定する事。未来への自由を。
両親が好き勝手にミュージカルしてるのに、このお兄さんだけ何故「家の風格」や「束縛」する発言をしているのか気にかかります。いや、あの両親だからこその反目なのか…?
それに対して「怒る!」ルールーさん。
怒ったり、自らおつかいに出かけたり、完全に自分の「心」が芽生えてしまっています。
もうダメです。アンドロイドの存在意義が数週で失われるなんて…哀しい事です。
キュアえみ~るさんは本物のプリキュアではないワケですが、そんなニセモノのヒーローであっても誰かを救うための行動は出来る。
個人的に好きなテーマなので「いいぞぅ」という気持ち。
これ、アンドロイドという「偽物の人間」のルールーさんが人間味を帯びていくことを肯定している内容であり、またプリキュアさんに憧れた人がプリキュアさんになる(コスプレだが)という、ヒーローの、心の波及効果を表してもいる。
ルールーさんに心が芽生えたのはエールさんから心を与えられたから、影響されたからなので、その心がルールーさん自身の心と言えるのだろうかというSF的なテーマ(複製された人間は本人と同一なのか問題とか)がありますが、同じくエールさんから影響を受けたえみ~るさんによって「ええねん!」と肯定される。
エールさんから影響を受け、自身のみでは本来しえなかったヒーロー的行動を取ってしまったルールーさんと愛崎さん。
非常に近しいながら、過去のデータ重視派と未来への不穏な憶測重視派という違いがある。
これはつまり…キュアえみ~るさんの武装アーマーとしてルールーさんが変形合体すればイイということですね、分かります(解答)。
ふたりでプリキュアは筋としては悪くないというこっちゃなぁ。
■えみるるる意外な組み合わせのようで対の存在となっていたお二人。
愛崎さんの事情に関してはさらに持ち越しという事で、またメイン回があるのは確定の様子。そんな重要人物だったのか…。
次回はまた変そうな予告で楽しみである。
変な話が大好きなのだ…。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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