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『映画 プリキュアスーパースターズ』

ライダー春映画の無い東映春興行を担うプリキュアスーパースターズ。
例年以上に、現行組に主軸を合わせた映画となっている。
お話は、ウソばかり吐くウソバーッカさんがプリキュアさんを悉く封印するという危機に立ち向かう中、野乃さんの過去が思い起こされていく流れ。

幼い頃の野乃さんとクローバー君との約束がドラマの主軸。
その約束を果たせなかった事から、クローバーはウソバーッカに変わってしまったのだという。

そもそも「約束」とは何なのかと考えると、それは今よりも先の未来に行うとする契りです。つまり、未来で自分がどうしたいのかを思い描く事でもある。
「約束」とは「なりたい自分」を表しているモノである。

そこにはHUGプリのメインテーマが提示されていて、魔プリやプリアラ組の共演というクロスオーバーこそあれ、この映画が「HUGっと!プリキュア」のテーマを直球で描こうとしている物語なのであるコトが分かる。
ましてゲストキャラがメインと言うより、主人公である野乃さん個人に焦点が当たっているお話だけに、その意味合いはさらに強まっている。
例年だと秋映画の方が現行作品のテーマを抽出している印象あるのですが、今年は春映画の方が(秋映画の予告を見た上で)その役割を担っているのではないかと感じます。

かつて約束を果たせなかった野乃はな。今度こそ約束を果たすためにとクローバー君の元へ時間遡航する。失敗してもすぐに立ち上がるHUGプリフォーマット。

外の世界へ行きたいクローバーに「外に出たら死ぬぞ」と言っていたのは鬼火さん。
HUGプリの育児テーマに照らすなら、これは何かしようとする子どもに「ダメ」「出来ない」と言う親でもあるのかなと思える。
対して、一緒に外の世界へと歩いていく野乃さん。子どもがやりたいと願う事をサポートする。応援。

鬼火さんは嘘をついていたのだけれど、最終的には野乃さんもクローバーも鬼火さんを受け入れる。子どもと離れたくない親の心情みたいなモノを見出せば、それは受け入れやすいかも。「NS3」と似ている部分かなとも。

前述のとおり、「スーパースターズ」とは銘打ちつつも、あくまで「HUGっと」のテーマを描き、野乃はなさん個人へ焦点を当てている映画。
作中で明確描写があるわけではないですが、エールさんの耳飾りには元々クローバーがあるので、野乃さんが元々抱えていたドラマだという印象付けにも一役買っていて、この時期の(新番組の情報が少ない中で進めなければいけない)映画としては、上手い事「HUGっと!プリキュアの映画」「野乃はなさんの映画」として仕上がっているなーと感心しきりでした。

米村さんもスケジュール調整あんまり気にしなくていいから羽のばして書いてるかもしれない(ぇ)。
ついでに書くと、米村さんが書いているので「劇場版スマイル」に近いと言われているけど、「オールライダー対大ショッカー」の話にも近いんですよ。あれも「一緒に連れていく」という約束の反故から始まるわけで。
やっぱディケイドなんすよ…(呪い)。

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