■moscowモスクワにおいでよと誘いをかけてきたのは若宮アンリ君なるフィギュア男子ジュニアの新星。
選ばれし者同士として、輝木さんにフィギュア育成に長けたモスクワに来てほしいとのコト。
若宮君、レディースの服も自分に似合っていれば構わず着こなすその姿は、「自分」という存在が確立しているキャラクターなのだと分かる。他者がどう思うかより、自分がどう思うかこそが大事なのだと提示してくれる。
幼馴染としてか、トップの実力を持つ同士としてか、輝木さんにシンパシーを抱いて誘いをかける。その行為自体が「他者の為」とも思えるけど、自分と輝木さんとを同一化しての話なので、「自分の為」というロジックは守られていると見える。
誰かを思って行動する優しさを持つプリキュアさん諸氏。
しかし持って、自分の為を思って行動することも大事なんやとハリネズミ。
ハリーさん、モスクワに行かれると戦力が減って困るはずなのだけれど、自分の気持ちを大事にしなさいという、とても広い心を持っている。よくよく考えるとハリーさん自身の行動原理はいつもはぐたんの為とか、女子中学生の為とかなので、最も本心を晒していないと言える。輝木さんにも指摘されるワケで。
星に選ばれた者にしか見えない世界へと誘おうとする若宮君。
その二人にしか上がれないはずのステージに、いつのまにか這い上がって登って来ている野乃さんは実に主人公って感じだ。
輝木さんの為に何が出来るのかと問われ、「応援」と答えるも、無責任な応援は誰にでも出来ると跳ね返される。
「何でもなれる」は「何にもない」コトの裏返しでもある。痛い。痛い所を突く。
若宮君と野乃さん薬師寺さんとの間に揺れる輝木さん。
「自分」も「みんな」も、どちらも大事。どちらの手も離せない。
輝木さんは、頑張れと言われる資格が自分には無いと思っている時に、野乃さんら薬師寺さんのおかげで新しい世界を見せて貰い、自信を取り戻したと語る。
自己肯定できずに自信を失っている時、「みんな」からの応援によって自信を取り戻すことが出来た。「自分」と「みんな」は対立関係ではなく、繋がり合い、互いに救済してくれるモノであるという話。
応援には、頑張っている人が「一人ではない」と感じることが出来る効果がある。
仲間と一緒に過ごす時間は心を輝かせる為にもなり、自分自信の為にも有用なコト。無駄ではないのだと。
今の輝木さんのジャンプは、薬師寺さんの翼と野乃さんの花を得たモノになっている。一人では生み出せなかったキラキラとした、笑顔の演技。
自分とみんなを繋ぐ応援という行為。
テーマ的に密接なおかげで、輝木さんの話は毎度、野乃さんの方がダメージを負う回でもあるような気がする。
その場にいた全員が同じ幻覚を見ているの、どう見てもプリズムジャンプというか、菱田親分。
オーロラライジングを飛ぶ日も近かろう…。
■JUMP謎の男性ジョージさんが登場。世の移り変わるコトの不幸に嘆いている様子。
森田順平さんというコトで、ラスボスやろなぁ…という当然の疑念が沸きます。
次回はハイキング。
林業のお仕事体験だろうか。
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プリキュア 各話レビュー
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