■AUDITION薬師寺さんの正体が、野菜少女なるCMで人気を博した子役であると知られるトコロとなり、現在でも女優活動を続けており、近くオーディションもあるとのこと。
女優の娘である薬師寺さんをライバル視する一条蘭世さんの宣戦布告のもと、対決構図が出来上がるのであった。
お嬢様キャラっぽい風貌と言動のくせに叩き上げ(自称)なの、とても推せる。
オーディションで演じるのは現世に落ちた天使の役。ゴセイジャーだな、うん。
誰も見ていない時は天才的演技を発揮できるのに、人に見られているとアガってしまうという薬師寺さん。見られたくない演技者という矛盾にぶち当たっている。
幼い頃に人目を気にせず芝居をしていた時はよかったが、周囲からの声によってアガリ症になったという様子。
周囲の声で竦んでしまうという、輝木さんと同じ現象がこちらでも起きていた。
女優である母親のようになりたいから女優業をしていたのか、母親のようになれという周りの期待に応えるためにしているのか。自分の気持ちが分からなくなったという。
自分の気持ちが分からない。なりたい自分が分からないから、それがある野乃さんに魅かれる。
「母親のようになりたい」も「周りに言われるから」も、どちらにせよ「自分」という存在が希薄であるとも言えるので、最終的な回答はそのどちらにもなさそう。あくまで「自分」を見つける事がテーマ。
「今」の気持ちが分からないから「未来」の自分も分からないというコトでもあるのかな。
オーディション会場でCAの姿に扮し、薬師寺さんを励ます野乃輝木。
あんなにクールで格好良かった輝木さんが、こんなふざけた茶番劇をするなんて…。
初見、マジなにこの茶番…と不思議だったんですが、応援と販促変装を兼ねているワケなのね…。まぁ言われてみればCAのお仕事体験はさすがにやり辛そうだものな。
応援によって薬師寺さんは堂々たる芝居を披露出来た。
「私の道は私が開かなければ」なる台詞は「私の道は私が開く」とアレンジされる。より、自分自身の気持ちとしてのニュアンスが高まる。
バトルの中でも、「ふたりを守りたい」という自分の気持ちを発露させて、新しいミライクリスタルが登場する。
女優は「何でもなれる」お仕事で、「未来の自分」の象徴。
でも「自分の気持ち」、前シリーズ的な言葉で言えば「大好きの気持ち」が分からなければ、「何」かを選ぶことは出来ない。
女優は、同時に「自分ではない者になる」コトでもあるけど、これは「相手の気持ちを理解する」という解釈におけば、アイデンティティ確立というテーマともブレずに済むかな。
「自分の気持ち」「相手の気持ち」、その両方を理解して初めて「女優」というお仕事は成立し得るのだと。
「あなたとは違うの」という一条蘭世さんは、既に自己確立している風にも見えて、楽しいライバルキャラだなーと思う。井上キャラ的にはもっと邪悪でも好い(ぇ)。
薬師寺さんの物語が何処へ進むのか、テーマを提示してくれるお話。
自分は自分。他人は他人。よそはよそ。うちはうち。
■MAKERハートアクセメーカーの販促回でもあった様子。
個人的にはもっとアクセメーカーが活躍してくれてもよかったが…。直近2年のビーズメーカー販促はぶっ飛んでいたので、今年は常識さすら感じる。
次回は輝木さんがモスクワへ旅立つの巻。
菱田の親分回ということでプリズムジャンプは出るのか否か。
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プリキュア 各話レビュー
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