■YELL「何でもなれる!」の言葉の元、色んなお仕事モードの衣装を着こなすトコロから始まるOP。果たして歴代変身はあるのか、注目が集まる。
OP映像はタイトルからも溢れるテーマ感がにじみ出ていて、最終回でやるようなコトをいきなり見せているようでもある。
ハグで解決するのは仮面ライダーゴーストでもよく見たやつ。
格好いい大人のお姉さまに憧れ、自ら散髪にチャレンジした野乃はなさん。案の定ザックリと切り過ぎた上、登校途中に媼を助けたことで遅刻するといった失敗続き。
今シリーズの各キャラクターの設定を見ると、みな何某かの失敗を抱えていて、その過去に対してどう向き合って未来へ行くかみたいな話を描くのではと想定されうる。
冒頭から早速失敗続きの野乃さんですが、それは大人っぽい髪形だったり、人助けする者でありたいとか、「なりたい自分」に近づこうとした結果の失敗として描かれている。
転ぶ時も前へ転べ、みたいな前向きさの結果。
優等生の青い人からも「転んでもすぐ立ち上がる」コトを褒められて、未来の失敗を恐れぬ様が野乃さんの利点なのだと描かれる。
今年の敵さんは会社組織だそうです。
出張るたびに稟議書に判を貰うシステムらしく、悪党ながら組織のルールはちゃんと守る真面目な方々です。
暗い明日(クライアス)とは言いつつ、出世のために頑張る彼らも、未来に夢を抱いているのかな(ぇ)。
野乃さんは転校初日の学校で赤ん坊の声を聞きました。え、怖い。
そんな日の夜、赤ん坊が自宅へ落ちてきました。え、怖い。
喋るハリネズミ・ハリーさんはその赤ん坊・はぐたんを世話するは野乃さんの未来の為であると言います。よく分からないけど、そこだけ聞くとめちょっく恩着せがましいです。
「なんでもなれる!」と未来への想いを強くした時に赤ん坊が降って来たのはテーマが出ているなぁという感。作中的には、アスパワワなる謎パワワに呼応したというトコロでしょうか。
今回の毎週の敵はオシマイダーさん。
誰かのトゲついた心を利用して生まれるっぽい。人間利用型はGoプリ以来なので、やや久しぶりの印象。ゲストエピソードのフォーマットと相性がいい設定だので、イイ話メーカーのサトジュン監督がどんな風に扱うかという期待が膨らんでおります。
オシマイダーさんに襲われるはぐたんを発見し、自ら盾となる野乃さん。巨体の怪物と野球のボールという違いこそあれ、やることは変わらない。
曰く、そこで逃げるは自分の「なりたい自分」では無いから。
未来の「なりたい自分」への想いを高めた中、野乃さんはキュアエールの姿となる。未来の自分、理想の自分への変身。
ハート・フォー・ユーなるビーム技でオシマイダーさんは離職。
これからクライアス社さんから毎週辞めていくのかと思うと人材確保が大変そう。
トゲ張った心に愛情を与えるという印象で、タイトルのHUGともOPのハグとも一体感を持ってテーマの中で受け取れる。
「なりたい自分」の為に前進するプリキュアさんと、なりたくなかったブラック企業との対立構図。とはいえ、なれなかったコトを否定しても仕方ないワケで、プリキュアさん側にも「失敗」という過去が用意されていることからして、「失敗からどうするか?」の部分こそに作中善悪の対立構図があるのだろうと。
てなことを考えていくと、「失敗からやり直し」というテーマを込めて寝返り追加戦士ありそうだなと思えてくる…。ただでさえ、それっぽそうなキャラおるし…。
「なりたい自分」の描かれたスケッチブックが白紙のページになるカットがありましたが、なりたい自分になれるのはそれはそれでイイし、そうでなくても自分の想像しえなかったモノになれる、何にでもなれるコトを意味していて、失敗によって可能性が広がるコトでもあるのかもしれない。
切り過ぎた前髪が意外と似合っている、なんてコトがあるように。
■HUGそんなこなでHUGプリ第1話。
これまでシリーズにノータッチのサトジュン監督がシリーズDなので、どんなもんかとも思いましたが、オーソドックスでちゃんとしたプリキュアさんの初回になっている(1話は座古監督ですが)。
2話のコンテはサトジュン監督との事で、そっちの方が気になっていたりもする。
既に別のプリキュアさんがいるっぽいとか、赤ん坊の正体とか今後明らかになるのでしょうけど、敵さんとのテーマ対比とかとても分かり易く描かれていて、よう出来てはる。
やや変化球気味だった前シリーズからの振り戻りとしても、オーソドックスなプリキュアさんに回帰しているのかも。
いや、でもそれならわざわざサトジュン監督を呼び寄せるかな…?という気もして、油断ならない。
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プリキュア 各話レビュー
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