■Squirrel girl最近キャラが変わったのではないかと学友から噂される有栖川さん。
宇佐美さんらがそうかいな?と首をかしげる中、有栖川さんは言われるがまま、スイーツ番組(?)のアシスタント募集オーディションに参加することに。
合格すればクッキンアイドルになれるのだ。もうなってるという説もある。
前よりは変わっているハズ、臆病な自分を変える為、オーディションに参加する。
しかし、オーディションではいつもの、オタク特有の長話と早口が炸裂してしまい、「その話、いるかな?」と言われてしまう。
幼い日にそれで失敗したというに、全く変わっていない…なんてこったい。宇佐美さん達はそのままの有栖川さんで良いと言ってくれるものの、当人は失敗ばかりの自分が好きにはなれない。
余談ながら、演じる福原遥氏のラジオで、水島裕氏から「声優的な芝居ではないけど遥ちゃんの芝居はそのままでいい(意訳)」的な言葉をかけられたと話していて、その事を思い出す。
ほぼクッキンアイドルやがなというコト含め、妙に演者と同期しているようにも感じられる今回。偶然か否かは分からぬが。
キラパティに通うようになってノートには沢山のレシピが書き込まれた。作中「スイーツ=出会い」を表しているコトから、それだけ有栖川さんが多くの人と出会って来たコトを示している。
そんなノートがあるから下手に自分が変わったとか、社交的になったとか、勘違いをして絶望するのだと、ノートを燃やしてしまうエリシオさん。
エリシオさんはぼっちの過去を思い起こさせますが、有栖川さんは出会いから生まれた多くのレシピの存在をまだ失っていない。
スイーツ好きのせいでぼっちになったけれど、スイーツ好きのおかげで友人も多く出来たのです。
全部変えられなくとも、自分は自分のままで良い。
それでまた失敗したとしても、それはそれで自分自身なのだから。
臆病である自分自身も個性として認める。リスはライオンにはなれないけれど、リスにはリスの個性がある。みんながライオンになるコトはない。
ほんの少し勇気があれば、自分のままでも仲間が出来る。
今話、有栖川さん自身は自分の事を否定したのだけれど、宇佐美さん達もエリシオさんも、「そのままで良いのだ」と実は同じ事を言っている。どちらも有栖川さんの個性そのものは肯定していると言える。
「そのままで良い。ぼっちだけどそれでいいじゃん」と言うエリシオさんに対し、「そのままで良い。そのままでも友達は出来るし」という宇佐美さん達は臆病でオタク気質な個性のままでも出会いはあるのだと訴える。
改めてキュアカスタードの姿でオーディションに挑むと、今度は堂々とした姿。うん蓄と面倒くさいオタクぶりにはむしろアクセルがかかる。
それは有栖川さんの持つ臆病さや知性といった個性のまま、そこにほんの少し勇気を得た姿(=キュアカスタード)。
オーディションに合格したのかどうかは分かりませんでしたが、オタク気質にむしろアクセルをかけることで「失敗→成功」といういつものフォーマットを達成しているのが面白いです。
喋り過ぎるオタクは悪じゃない、悪じゃないのだと。
ノートは燃やされましたが、これまでのレシピ(出会い)は有栖川さんの中に蓄積されていて、スイーツが好きな自分を好きになれたとのこと。
スイーツ科学オタクという気質は変化していないながら、色んな出会いのおかげでそれをポジティブに受け入れる事が出来るようになった。
ほんの少しの勇気によって。
■勇気の刃どうしてもクッキンアイドルを彷彿とさせるお話ですが、今回ゲストで登場していたまこぴーもクッキンアイドルに出ていたというコトを鑑みると、そのゲスト登場も含めて、クッキンアイドルとしての歴史再構築みたいに見える。
クッキンアイドルの過去を受け入れて進んでいくのだと(もともと過去を否定していないが)。
次回は剣城さんのまとめ回。
内心、最も危うい人だと思っているので、ヒヤヒヤしながら待ちましょう。
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プリキュア 各話レビュー
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