2006年 12月 17日

目ぇ一杯頑張りましたよ、コレでも。

さてさて、「ふたりはプリキュアS☆S」の劇場版。
昨年も「MH2」がこの時期公開でしたから、上手くいけば今後も12月にプリキュア劇場版が公開されるというスケジュールになるのかもしれません。
それにしても東映まんが祭りってスゲー久しぶりかも。ドラゴンボールの映画をかつて観に行った事がある程度ですが… え? 東映まんが祭りは現在存在しない?
あ~、東映アニメフェアに改名したのか。ほえ、それも今は無いの。あ、そ。
でも、実質同じモンだべ、コレ。

以下、当然のようにネタバレ含みますけど、何か?


てなわけで、まずは「デジモンセイバーズ 究極パワー!バーストモード発動!」についてもっさりと。
てか、タイトルでネタバレしまくりなんすね、コレ。

とりあえず何より先に思ったのは、テレビシリーズの人間三人が全然出ねえのかよ!! てコトです。
それは何かしらの大人の事情なのか、はたまたテレビシリーズを観ていない人でも楽しめるようにという配慮なのか…
ま、実際オレは分からない設定ばかりで困った訳ですが…

それにしたってテレビのレギュラーキャラ、パンフレットには登場しているじゃないですか。
軽い詐欺感覚ですなぁ。


なんか、尺も短いから乱暴な展開は仕方ないんでしょうが、殆どバトッてるだけってのはなぁ。
もそっと日常ベースを入れて欲しかった…て、元々のTVシリーズ自体日常あんまり無い感じなので、これはこれで正しいのか。(てか、観てないけどTVシリーズ)

も一つ観てない人間が抱いた疑問ですが。

リズムはデジモンとして有りなんですかい!?
どー見ても人じゃん! ホモ・サピエンスじゃん!
尻尾も生えてなけりゃ、耳が尖ってる訳でもない、口から破壊光線も出さない!
襲われて服が破けた時、ちょっとコッチがドキッてするぐらい人間じゃんか、オメー!

大門大が復活した理由もよく分からんし…
まぁでも、ほのk じゃなくて、ララモンは結構遊んでて面白かったですよ。


せっかくの同時上映で同じ制作会社なんだから、同じテーマ性をぶつけ合うなんて遊びとかして欲しいなぁ。
今回なら、デジモンは「過ちに気付いて生まれ変わること、それが進化だー!」て言ってました。
確かに「デジモン」というシリーズならではのメッセージではあるんですが、それまで別に「進化」というキーワードを推してなかったじゃん!とゆーツッコミをしてしまうんだなぁ…
捕らわれの人間達の「未来」を取り戻す為に戦う、という形にすれば「デジモン」と「プリキュア」でテーマが重なって、同時上映としての意味も強まって面白いかなぁなんて思うんですがね。

そんなに難しいことでも無い気がするのに、意外とやらんよなぁ…


そしてそしてそして、「デジモン」が終わって始まりました「プリキュア」。

テレビのオープニングが使われていなかったー!
否、実際には最初の部分だけ使われていたのだが、他は映画ぽくオープニングタイトルは無かったです。ま、尺も短いしネ。

上北ふたごさんのコミック版も読みましたが、そっちで分かりました。
二人の舞台衣装が犬と猿だったて。つまり、犬猿の仲だと。
てっきり、猿と羊か何かだと思ってました。プードルだったのか、舞。(てか、コミックで咲がタヌキという自虐ネタを使っていたのにワロタ)
猿と羊で干支? とか思ってて意味不明でしたが。でも、干支は干支で出て来ちゃったからなぁ、最後に。


しかし、さすが映画です。
二人の衣装がめっちゃオシャレさんです!
普段は着たきりスズメのようなお二人ですが、今回は少しばかりナウでヤングな服を着て、おめかししてました。
でも、咲の上着がやっぱりいつものブランドだったのはお約束。

今回はテレビシリーズではあまり描いていない、二人のケンカが最大の柱です。
つか、むしろ映画で使いたいが為にテレビでこの伝家の宝刀を使わず、置いておいたという感じな気がする。去年の「MH2」も二人のケンカが描かれていましたからね。
プリキュアの映画は毎年ケンカとゆーことに決まりなのか? 来年は5人で? うは、ゴチャゴチャやん。
一番美味しいテーマを、メインであるTVシリーズではなく映画で使うというのは、映画はそれなりに本気で作りたいという「東映」という映画会社としての面子でも有るのだろうかネ。


で、その二人のケンカですが。
――なんか… きっかけがボク的には弱く感じたりしちゃったんだなぁ…

咲が相手の気持ちを思いやれないアホな子になってる気がして…
だもんで、舞に落ち度が無いような気がしましてね。舞の注意も正論だった訳で。

普段ベッタベタの二人がケンカをしてしまう理由ですから、何でも無い理由よりは、もっと決定的な理由付けがあって欲しいのです、ボクはね。
つまり、その個人が一番気にしている部分をつい突っついてしまうというか、ある種の逆鱗とでも言うヤツでしょうか。
去年の「MH2」の場合は、なぎさの恋心だったりした訳ですが。
「S☆S」で言うと何でしょうか… ん~
咲につい「タヌキ」と言ってしまうとか。(ドラえもんかよ)
舞の絵にジュース溢しちゃうとか。(もうやった)

それに比べると、今回のは決定的ではないですが。それこそ歯車がいつの間にか噛み合わなくなってしまった、という感じなのでしょうか。

そのおかげでバトルも息が合わない。
イーグレットのカカト落としがブルームに炸裂するのは、えげつなくて好かったッす。しかも顔目掛けて。すげー痛そうっすよ。


今回は、二人が引き離されての心理的葛藤のシーンが多いです。
「迷宮」は判り易~い二人の心理の象徴なのねん。(つか、一方に進んで行けばいつか出られるって、立体迷路において通用するのか?)
自分は一人なのだと、友達が自分から離れていってしまったと思っただけで、なんと脆い事か。
しかし、思春期ってのはこういう時期であったりするのは事実なワケで。
自分は友達だと思っているけど、相手は思っていないのではなかろうか…という想い。
これが劇中言われるように「相手よりも自分がどう想っているかが大事」という部分まで来るのは、それなりに苦しむもんです。思春期ってのはアイデンティティの発達期なんですなぁ。

プリキュアは二人の心が繋がっていないと、力が出ない。

今回のテーマは「プリキュアとは何たるか」だったのですね。
何故、プリキュアは二人で変身するのか。
何故、プリキュアは二人で戦うのか。
何故、プリキュアは二人なのか。

咲と舞は一度プリキュアの力すら失う。
しかし、だからこそ互いがどれほど自分にとって大事であるかを思い知る。

人は一人では生きては行けない。
だから人は人と生きる。
その、人と人との関わり合いの最小単位が「ふたり」である。
プリキュアは人類の希望たる存在であり、だからこそ互いを支え合わなければならない人間の象徴として――「ふたり」だったのですね。

「だから、プリキュアはふたりなの!!」

――という台詞には人と人が生きるコトが詰まってるではないですか。深いなぁ。
決して来期プリキュアへのあてつけの皮肉ではないのです。ええ、きっとそうです。


てゆーかてゆーかてゆーか!!!!
個人的に「うひゃお!」と思ってしまったのは、ソコではなくて!
プリキュアの変身解除シーンが遂に見れたじゃんか!!!

いやぁ… これも鷲尾Pの決めた鉄壁ルールの一つなのかと思ってしまうぐらいだったんですが。
これまで「プリキュア」には変身解除シーンは一切無かったのです!!(…たしか)
「無印」「MH」「S☆S」通して、これがお初なのです!!!!!(…たしか)

満を持した割には(オレだけ?)意外と普通でしたけどね。平成ライダーの変身解除と大差無かったし。


「プリキュア」とは何か、をテーマに据えたコトは非常に興味をそそられるんでありますが。
ボク的にはちょっと物足りなさを感じちまったなぁ…

まず、時間がね。
デジモン20分に、プリキュア50分って! 短ッ!!
足して70分。去年の「MH2」と同じぐらいって!
いやぁ…いくらシリーズ放送中で長尺制作は難しいと予想できるとはいえ…
そこは頑張って欲しいよ、大手なんだからさぁ…

この短さのおかげで、日常部分があまり描かれていないのが残念なりね。
一応、時々停止した現実世界のカットを挿入してはいたけれども。
もそっと、プリキュアが守るべき世界、というのを描いて欲しかった訳で。て言っても時間停まってるんだけど…
そりゃ、日常描写ゼロのデジモンに比べたらマシかもしれんが、プリキュアにとっての何気ない日常てのは何よりも守るべき対象なワケで、そこを大事に描いてもらいたかったのさ。

あと、作画もところどころ頑張ってほしーてのもあるんだけど。

んと~… ベタだけど…
パワーアップは欲しいゾ!!
初戦で花鳥。ラストに風月ヴァージョンで戦っていましたが。気持ちが通じてなかったとはいえ、花鳥で歯の立たない相手に属性違いの風月だけで勝っちゃうてのは少し物足りないのだヨ…ボク的には。

だからね、やっぱね、欲しいんだね。
スーパープリキュアS☆Sバージョンとかがさ。

そのぐらいのぶち抜けたカタルシスを、映画ですから感じたいじゃないッすか。
スペシャル感は大事です、やっぱ。そういう意味では毎年映画でパワーアップする戦隊もライダーも正解だったんだなぁと思うわけですよ。

てか、やっぱりビジュアル面としても見たいッす。
カッコイイ、色っぽいヴァージョンのプリキュアをね。

ボク、何か間違ったこと言ってますか?(純朴)


その辺、上北コミック版はしっかり抑えていたりして、ホント好く出来てます。
映画ふたりはプリキュア スプラッシュスター チクタク危機一髪! 映画ふたりはプリキュア スプラッシュスター チクタク危機一髪!
上北 ふたご (2006/12/06)
講談社

この商品の詳細を見る

50分の映画をコミック一冊分じゃページ数余るじゃないのさ、と思っていたけどむしろ映画より要素が増えていたり、最後まで砂時計のサスペンスを活かしていたりと、面白いのに無理が無いのがニクイです。
「むぅ」て怒る舞が可愛いのだァ… デヘヘ…(´Д`;)


エンディングは「ガンバランスdeダンス」の咲舞ヴァージョン。
やはり本物の歌手とは声の伸びが違う…とか感じてました。
でも、お子さんが一緒に口ずさんでいたのが聞こえたのは嬉しかったりしました。
うんうん、ありがたいねぇ。(何様?)

しかしこれで「スプラッシュ☆スター」もラストスパートに向けて、って感じです。
うぬ! 最後まで瞬きしないぞ、ボクは!!


てか、マグネットシール貰ってないんですけど!!!
お子様にしかくれないとか? もう切れたとか?
ザケンナッ! どっちも正論かよ!!

ふたりはプリキュア 各話レビュー
関連記事
≪メッセージもどうぞ。

COMMENTS

Commented by フェたま URL at 2006-12-19 00:05 #5h1vJcFA Edit
Title : 上北ふたご先生は
あのお方は本当にファンの鏡ですね。
我々のような第三者から見たひねくれた見解を先生も同じ立ち位置で見てくれているという・・・・
ネ申呼ばわりしてもいいくらいですが、同じ見解を持ってくれていると不思議と親近感すらも覚えます。

たぬき自虐の他、百合関係をぶっちゃけた恥ずかしい台詞をサラリと吐かせ、満にはメロンパンをかじらせ、薫にはみのりを寄せたら硬直させたりと、
至れり尽くせりな漫画に興奮するなという方が無茶な話です。続巻期待♪
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2006-12-20 00:25 #ZAYoVZVs Edit
Title : ◆またまたコメントありがとうっす!!◆
>フェたまさん
所謂、同人的側面の要素を華麗に組み込んでいますよねぇ。
それになにより、絵が上手い!(完全に失礼)

いやいや、変身や必殺技の「決め」のコマとか、綺麗で尚且つカッコイイんですよね。この辺りは少女漫画的というより、完全に少年漫画的カッコ好さが爆発してる気がして。
その腕、10%ぐらいくれ! て感じッす。
保険で買った「なかよし」の中でも、上北ふたごさんの絵が一番美しく丁寧だと見えるのは、ファンの贔屓目だけじゃないと思うんですよねぇ。
「S☆S」2巻は講談社さん、マジお願い。

コメントの投稿


管理者にだけ公開する
TRACK BACK

トラックバックURL :

Tracked from 穴にハマったアリスたち at 2006-12-19 01:38
タイトル : 劇場版「ふたりはプリキュア SplashStar チクタク危機一髪」
私: 「『プリキュア』一枚ください」受付のお姉さん: 「はい、『硫黄島』ですね。お時間は…」私: 「あ、いえ。『プリキュア』を…」受付のお姉さん: 「? 『硫黄島』ですよね?16時からと…」そんなに私に「硫黄島」を見せたいか。・劇場版「ふたりはプリキュア Sp
Tracked from お萌えば遠くに来たもんだ! at 2006-12-19 22:54
タイトル : 映画 ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!
観てきました。併映は「デジモンセイバーズ THE MOVIE 究極パワー! バーストモード発動!!」<池袋シネマサンシャイン>監督:志水淳児 脚本:成田良美 美術監督:行信三 作画監督:爲我井克美一緒にのど自慢大会に出るための待ち合わせに遅れちゃった咲。「自分か
Tracked from 三十路男の失敗日記 at 2007-01-03 17:52
タイトル : 『ふたりはプリキュア SplashStar チクタク危機一髪』
プリキュアさんの映画を観に行って来ました。昨夜、観に行ってきた友人の話を聞いて、行く事に決定。なら早いほうが良いとのことで、今日の出陣となりました。京成電車に揺られること20分。田舎の映画館に到着しました。映画館・・・思えば17年ぶりだ・・・。悪友と「ロ
Tracked from 日々の記録 on fc2 at 2007-04-13 23:41
タイトル : 映画 ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪
DVDレンタルが始まったので、さっそく借りてきて視聴しました。久しぶりに咲と舞の顔を見られて、とってもうれしかったです。(^^)アバンはいきなり寝坊する咲から。舞はいきなり待ち...
Tracked from 優しく薫る風 at 2007-05-05 14:39
タイトル : ふたりはプリキュア SplashStar 劇場版 「チクタク危機一髪」
劇中の咲と舞の「だから!!プリキュアは二人なの!!」という名台詞にとても感動しましたね。改めて今の「Yes!プリキュア5」もいいのですが、やはりもう一年、咲と舞の二人の活躍を見たかったと感させてくれた映画でした(