2017年 09月 03日
ポッピーに続いてパラドも消滅したことで、もはやハイパームテキゲーマーは使えなくなった。ゲムデウスが消えたとて、もはやクロノスに対抗しうる力は無い。
残ったライダーの総力戦で挑む中、永夢はポーズの最中にパンチを繰り出してバグヴァイザーを破壊する。


最終回でDIOに対するジョジョみたいな事をし出したわけですが、どういう解釈できるだろう。永夢自身が進化、レベルアップしたということかな。何度もムテキになったことでポーズに対する抗体が出来あがったのかもしれない。
理屈の解説は無くとも、(ボクとしては)この一瞬だけ動ける展開は最終回という勢いもあってすんなり受け入れれる。最後だからその一瞬の奇跡はあっていいなと。
どちらかというと素手で殴ってバグヴァイザーが壊れる方が「え」だったり。
いや、今までの攻撃でダメージ蓄積してたんだよ…そうだよ。

4人ライダー同時変身によるOP再現も楽しい。
後で1話冒頭にこのシーンがあったと知りましたが、とんと覚えていなかった。

檀正宗は倒したものの、ウイルスとなってこの世界に飛散する。
仮面ライダークロニクルは終わっても、世界にはゲーム病の病原があり、更にゲームオーバー状態となった患者もたくさんいる。対処と治療法の解明の為にも、医者たちの戦いは続く。
番組に終わりはあっても、医者の仕事にエンドマークは無い。

終わりなきGAME。

クロニクル他でゲームオーバーとなった患者を死者として扱うかどうかというのは、結構判断難しい所だなぁと思ていたんですが、作中では「仮死状態となった患者として扱う」と結論付けられた。
今は無理でも未来には治療法が解明されるかもしれないと、不治の病のそれに合わせている。
突如死んだ人がぞろぞろ復活したら話がしらけるよなぁ…と思いつつ、でも助かるもんなら助けたいと思うのは当り前よなぁとも思えたので、ちゃんと折衷した結論に至っているのだなぁと。

実際、医療における「死」の概念も、「脳死」とか最近出てきたモノもあるわけだし、技術の進歩によって死の概念すら変わっていくんだもんなぁなどと思ったり。

テレビシリーズとしての最終回。
映画なんかではよくある演説シーンが最後に用意されている。
特撮番組においては、最終回で戦いながらテーマを言葉にするのはあるけど、演説という形で締めくくるのはかなり珍しいパターンなのではなかろうか。ちょっと驚いた。
しかしテーマ語りだけならまだしも、患者名を読み上げるところは戦いながらじゃできないし、妙にジーンとしてしまった。
これもまた「医者のライダー」だからこその最終回シーンなのだと思う。

消えたはずのポッピーとパラドは、黎斗と永夢に感染したカタチで復活。
パラドが消えたらムテキどころかエグゼイドになれなくなるのではと言われていたので、前半「?」となっていたんですが、しっかり回収。
後で振り返ると「なぜ変身できる?」とか言わず、檀正宗がネタバレに配慮した言動になっているのがフフッとなる。


医療とゲームと仮面ライダー。

およそ無茶ぶりにも似た三題噺でしたが、11ヶ月の放送を終えてみると「医療とゲームと仮面ライダーが融合した話だったんだなぁ」と思えるので、「エグゼイド」という他にない番組を作り上げたのだなぁと感じます。

シリーズ前半は、医療ライダーとは言いつつも、クライマックスで医療シーンが入るわけでも無いし、医療ドラマとして捉えるのは厳しいのではという面が気にかかっていたのですが、後半にかけては「医療ドラマ」を作るのではなく、「医者」というテーマを「仮面ライダー」で描く事に収束してまとまっていたなぁという印象で見てました。
その結果、「医療ドラマ」とは呼べなくとも「医者のライダーのドラマ」としてはしっかり成立しているので、「仮面ライダーエグゼイド」でしか見られないモノが出来上がったように思います。

この感じは「ドライブ」に近いようにも思う。あれも前半を「刑事ドラマ」として認識しようとすると微妙にズレが起きるんだけど、後半から「刑事のライダーのドラマ」が出来上がっていきましたからね。
模倣からスタートしつつ、最後にはしっかりオリジナルが出来上がっていくような構築というか。

前半は販促点数も多いのでかなり忙しいテンポという印象だったのですが、振り返ってみると後半もテンポ的にはほぼ変わっていなかったのかな。
終盤も、チート級能力を互いに出し合い、1話毎に攻略してしまうというハイペースな戦いでしたもんね。
テンポを落とさない事、アイディアの数が多い事に平伏する。

個人的には宝生永夢が感情移入し辛くてやや冷静な感じで見ていましたけど、シリーズとしてのトータルコーディネートというか、シリーズ構成みたいなモノが非常にレベル高いシリーズだったなぁと思いました。
その分、ギャグ回が無かったとも言われていますが。勿体ないな…。
野球回とかは…ネット配信ではありましたが…。


難しそうなお題の掛け合わせに見事対応していたなぁと、そんなプロの意地を見るシリーズでした。さすが。

そんなわけで平成ライダー18作目「仮面ライダーエグゼイド」レビューを終えるのでした。ありがとうございました。

映画の記事をまだ書いてないけど…最終回後の話だから後ででイインダヨだよね…。


仮面ライダー 各話レビュー
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