■cookie に 情報を保存前回、まんまと罠にハメられて正体も見破られたであろうと理解した黒樹くん。ならばと最後の実験に選んだのは宇佐美さんです。
海外にいるというお母さまからお菓子が届くので、そのお返しにクッキーを作らんと計画する宇佐美さん。
母から送られてきたマドレーヌ(海外便なので早めに食べないと)に喜んでいると、黒樹君は宇佐美さんの心の隙を狙ってくる。
母親は外で好きな事をして、自分はそのせいで寂しい想いを抱えているではないかと。
1話でも、帰国するかと思われていた母親が仕事で帰れなくなるというくだりがありましたが、母親の仕事に理解はしていても、それで寂しさが埋まるわけではない。
人助けという正義の下に、娘の宇佐美さんが犠牲を強いられているという環境なのです。
「ドキドキ」や「ハピネスチャージ」でも描かれていた、人助けを行う側の自己犠牲はどう救済されるのかという問題ですね。
隙を突かれてキラキラルを抜き取られた宇佐美さん。
奪ったキラキラルで、ジュリオ君はプリキュアさんのコピー技を打ち出します。
前回同様のコピー技。自分の心が無い、あるいは封印(仮面付けてるし)されているので、他者の心を奪って利用しているのかなーと思える。
心を抜かれて生気の無い宇佐美さんを励ますペコリン。
お菓子も、大好きという気持ちも、どうでもよいものではないのだと。
宇佐美さんはクッキー作りの中で、母親との記憶とキラキラルが蘇ります。
たとえ奪われても、再びそれは湧いてくるのだと言います。強い。
母親と一緒に居れぬ寂しさとの対決ということで、今話は第1話との対比になっている。
1話では奪われそうになったキラキラルを守りましたが、今回はキラキラルを奪われても元気と笑顔と両方とも復活させてしまうというタフネスぶりを見せます。宇佐美さんもなんやかやでパワーアップしているのか…。
母親が行う人助けの犠牲となっている宇佐美さんですが、その宇佐美さんを救っているのはお菓子であり、母親との思い出。お菓子を作り、食べることで母親との思い出がよみがえり、キラキラルも復活する。
じゃあ別にお菓子でなくても思い出の品なら何でも…げふんげふん。
大好きという気持ちを復活させた宇佐美さんに対し、あくまでスイーツは嫌いだと言い張るジュリオ君。
どう見ても好きの裏返しだけに、何処かで反転するのでしょう。
料理漫画では料理を食べると人格が変化(悪人が善人になる)しますのでなあ。
今回の販促アニマルスイーツはうさぎクッキー。
うさぎ被ってるやんという部分を大いに利用して重要回とさせている。
かたや、保存ファイルの“cookie”と、記憶を思い出すくだりとをかけた高度な三題噺…なのかもしれない。
■刺客シリーズも3分の1ぐらいですが、相変わらず敵さんの全貌はここに来てもまだ分からない。ラスボスも組織なのかも。
一体、我々は何と戦っているのか…。
などという事を考えていたトコロにやって来た新幹部は、おジャ魔女からの刺客です。かつてこの地で戦っていたという英雄…。
我々が戦っていたのはそういう相手だったのか…。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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