2017年 04月 28日
また公開から随分と時間が経っていますが、遅きを気にせずレビューです。いや、見たのは公開直後だけれど。

かき氷を食べに巨大流氷へとやって来た一同は、そこで氷のテーマパークを建設する。しかしその中で古代文明の手がかりを掴み、南極探検に出向くことに。


定番の流れですと、ゲストキャラと偶然に遭遇してから冒険へと出向くのですが、今回はキャラクターではなく謎のリングをきっかけに冒険へと出向きます。
南極の地下(氷下?)で発見した謎の遺跡を調べる為、タイムベルトで10万年前へとタイムスリップ。

すすーっと話は進んでいますが、ゲストキャラとはこの時点で出会っていないし、のび太達が過去の遺物について調査する動機というのが特に無いよなーとも思ってしまう。リングより先に氷漬けのドラえもんでも見つけていれば動機づけになったかもしれませんが、そうなると後でつじつま合わせが難しいし、うーむ…。

10万年前のそこは氷漬けになる前の遺跡。そしてそこを探索しているカーラ、ヒャッコイ博士、そして沢山のパオパオたち。彼らは遥か遠くヒョーガヒョーガ星からやって来て、星を氷漬けにするブリザーガについて調査しているのだそうです。
パオパオが随分登場するので、「宇宙開拓史」と何らかの関係性があるのかと思われましたが、コーヤコーヤ星、トカイトカイ星と関連性のありそうな星と匂わせてくれる。なるほど。
まぁ元々は「ジャングル黒べえ」のキャラクターですけども。

ブリザーガは星を凍らせる力を持った石像の巨人。
氷漬けの星は、氷が融解した後に爆発的に生物が増えるとのことで、その現象を意図的に作り上げるのがブリザーガさんなのだとか。しかし、ブリザーガを作った古代ヒョーガヒョーガ人はそれを制御できず、現在ではオーパーツ化してしまったのだとか。

つまり地球の生態系はブリザーガによって生み出されたもの…と大風呂敷を広げるのかと思いましたが、地球のそれは自然のものであろうと言及される。さすがに風呂敷が大き過ぎたか。

お話はブリザーガの再封印と、ドラえもんとのび太の友情が軸。
ブリザーガさんはかなり強いし大きいしで、見ていてワクワクさせてくれます。
そして、ドラえもんとのび太の信頼を10万年の時間トリックに合わせて魅せる。
この辺は見ていて割と予想通りの流れで、複雑すぎず安心感ありますね。

映画的スケールの危機(地球の危機)と強いラスボスが活躍してくれるんですが、出演キャラがとても少ない映画なので、その中だけの“せせこましさ”みたいのもある。
オリジナル作はTVスペシャルっぽさがどうしても出てしまう…というのはいつもの課題でしょうか(個人の持論)。

はたと感心したのは、今回の物語は「時間を超える」が一つのテーマなわけですが、そのテーマを「タイムマシン」を使わずに描くことに注力して成しえているコトです。
南極の「氷」は10万年前の空気やモノをそのまま現代(未来)へと受け渡すことが出来るタイムカプセルだし、10万光年先の星の出来事が現在になって見ることが出来る「光」は一種のタイムテレビであると言える。

タイムマシンという未知の文明の利器がなくとも、南極の「氷」や、宇宙の「光」といったモノで遥か遠い昔を発見することが出来る。いわば天然のタイムマシンが我々の身近にあるのだというコトを描いている。

この「身近にあるタイムマシン」というアイディアが、日常SFである「ドラえもん」とマッチしていて、なるほどなと唸らせてくれたのでした。


科学考証などの勉強も出来つつ物語を楽しみ、ブリザーガさんの怪獣っぽい描写を楽しむという映画でした。やや小じんまりした話の印象はあるけれど、まとまっているとも言える。

で、映画のラストには来年の企画を思わせるいつものアレ。
なのですが…。え? うそ? オリジナル作でないとしたら、まさかあれを? いや? でも? え???

…と、かなり混乱しました。
そっちの時代のも新たに作るとかあるのか…? ん? お?

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