■NABE年も明け、朝日奈さん達が新たな一年の始まりを高らかに感じていたその頃、魔法界では常春の魔法学校に雪が降る珍事が起きて、大いなる災いの始まりを告げていた。
そんな事とはつゆ知らず、朝日奈さん達は夕食のお鍋を期待し、冬休みの宿題を片付け、魔法使いや花壇やサッカーに勤しむ友人たちと触れ合い、神社で今年一年のお願いをしていました。
これまでも何度か書いてますが(というか本にもしてるけど)、「お鍋」というのは「みんなで囲んで一緒に食べる」のが通説なだけに、プリキュアさんのテーマにとても即した食べ物であるといえます。
これまでのシリーズで「お菓子」だとか「オムライス」「冷凍みかん」といった食べ物が「みんなで一緒に食べるもの」のように描かれてきた歴史がありますが、常識で考えたら「鍋」「焼肉」の方が「みんなで食べる物」度が高いのです。
そしてこの話の流れだと最終回はみんなで鍋食って終わる気がしないでもないです。ははぁ、鍋も偉くなったもんだぜ。
冬休みの宿題やら初詣など、それらは全て未来に向かった行動。いわば魔法と同じく願いが込められている。綺麗な花が咲いてほしいだとか、サッカーを上手くなりたいだとか。
みんなが未来へ向かっている表れ。
初詣をした朝日奈さん達は、ずっと今のように一緒にいられるのかという不安を持っていますが、とりあえず明日は一緒にいられるのだと心を温める。
ベニーギョさんの強襲を受けるも、明日があるという希望で跳ね返す。
未来への希望、それは願いであり、魔法でもある。殴り合っていても、これは魔法について語っている話なのだ。殴り合っているようにしか見えぬが。
そしてとうとうデウスマストさん来襲。
巨大感と絶望感が凄まじくて、やはりジャアクキング様ぽさも強く、ここに至るまで「ふたりはプリキュア」っぽいのかと感心してしまいました。
ほんと、今の技術で「ふたりはプリキュア」作りましたって感じがしますからね。
デウスマストさんが来るやムホー幹部集団は復活し、世界はその日の朝へと戻る(?)。しかもそれは魔法界とナシマホウ界が融合した世界となって。
明示されてはいないのですが、おそらく時間が朝へと戻っているという演出ですよね。つまりループしている…。
今回は最終戦への下地を固める回で、次回どうなっているかまだ分かりませんが、ずっとこの1日をループさせられるのではないかと思える演出。
明日という未来を奪われ、それをみらいさんが取り戻すというのが最終戦のテーマなのかなと思える。
そして元々は一つの世界だったという魔法界とナシマホウ界が融合されてしまう。
ある意味、朝日奈さんの言う、みんなとずっと一緒にいたいという願いが実現化された世界であると言える。
とはいえ、やはり融合は違うねんという方向へ当然向かうのです。
二人が一人になるのではなく、二人が二人のまま手を携えるのが「ふたりはプリキュア」なのですから。
■ニンニンジャーはおでんだったな…今回はミニチュア爆破もあったし、ドカンドカン壊れていたし、初期シリーズのクライマックスは地球ごと破壊されてたもんなーと思い出しました。
ここに来ても特に朝日奈さんは将来の具体案が浮かんでないし、リコさんも大魔法使いになって何を成すか発見していない。たしかムックのインタビューによると、このシリーズは特に夢を探す事が目的ではないので~と書かれているので、具体案が決まらぬまま終わってもそれはそれでいいのでしょう(Gプリとの差別化でもあるのかな)。
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プリキュア 各話レビュー
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コメント
ブログがんばってくださーい!!
>>明示されてはいないのですが、おそらく時間が朝へと戻っているという演出ですよね。つまりループしている…。
>>ずっとこの1日をループさせられるのではないかと思える演出。
この「魔法つかいプリキュア!」という作品もまた,あまたある「ループもの」のひとつとして後世に伝えられていくことになるのでしょうかね? ((((;゚Д゚))))
>>明日という未来を奪われ、それをみらいさんが取り戻すというのが最終戦のテーマなのかなと思える。
ホントそうだと思いますね.
まあそれが,あまたある「ループもの」の定番のオチというか結末で,ある意味ハッピーエンドが約束されてるんでしょががが… (´;゚;ё;゚;)
>>二人が一人になるのではなく、二人が二人のまま手を携えるのが「ふたりはプリキュア」なのですから。
そうそう,人類補完計画じゃないですが,そうゆんじゃなくってね…(ようわからんが…
手をつなぐってのは他人どうしでなければそこに信頼とか希望とかそういった前向きな感情は生まれてこないとおもうわけで…
自分の右手と左手をつないでみたってどうってことないですもん… (´・ω・`)
2017/01/11 10:18 by ミルク苺姫H×H URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
二つの世界があって、一方では科学が発達し、一方で魔法が発達した並行世界であると考えると、基本設定からしてSFっぽさはあったと言えるのかもしれません。個人的にはやはり「のび太の魔界大冒険」が重なりますが。
テーマが集約してくる展開なので、自ずと「プリキュアっぽい」テーマが如実に出てきますね。元々初代っぽさがあるシリーズなだけに、猶更「ふたりは」の終盤を思い起こしているように感じられます。
正直、黒白の終盤は観念的すぎてよく分からなかっただけに、その辺をかみ砕いて再アプローチしているようにも見えます。
2017/01/15 04:45 by TJ-type1@管理人 URL 編集