■fairyチクルンの故郷、妖精の里へとやって来た一同。
帰国するや早速、妖精の女王からお叱りを受けるチクルン。しかしそれも居なくなったチクルンをたいそう心配していたからだとの事。
かたや、はーさんは里に来るや体が縮んでしまって、はーちゃんに。
原理も分からぬまま、一同は先々代のそのまた先々代の女王というレジェンド女王に昔話を聞くことに。
かつて、まだ魔法界でもナシマホウ界でもなかった世界の頃。
花が咲き乱れるその地では人やら謎生物やらあらゆる生物が一緒に暮らしていたという。
そしてそこを守護していたのが世界樹を依り代とする存在マザー・ラパーパさんだと。
世界樹…女神…フィーリア…ぽんこつ…うっ…。
ある時、世界を混沌に包もうとやって来たのがデウスマストさん。
12人の眷属とデウスマストさんを封印することは出来ましたが、傷付き力を使い果たしたラパーパさんは倒れ、世界樹を失った大陸は幾つにも割れ、さらに時空の狭間に落ちた世界樹が新たな世界・魔法界を作り出した…とのこと。
花の海が存在したというのはナシマホウ界の大陸が一つだった頃。
つまり超大陸パンゲアがあったとされる2億年以上も前のお話か…。え、その頃にもう人間がいただと!?
なんかすごいスケールの話になって来たなぁ…。
ラパーパさんが消える間際、世界が再び繋がる為の魔法をかけたとの事。魔法とは願いであり、その魔法の名はプリキュア。
「伝説の魔法使いプリキュア」として伝承されていた名前は本来は魔法その物の名前で、2億年以上の時を経る中で変化して伝えられていた…ということなのだろうか。まぁ、そんだけ経ってればな…。
つまり、もともとは一つだったモノが離れ離れになり、再び繋がる物語が今回のプリキュアであるというコトかな。
家出をしていたチクルンが女王の元に帰るという展開も、一つに戻るというテーマの示唆なんだろなぁと。
マザー・ラパーパであったり妖精の女王であったり、母親的存在とそこへの回帰を如実に描いていますね。ただ「元に戻る」というだけだとそれが果たして正義になるうるかどうかは判断しかねるけど、「母親」とか「家族」とかいうモチーフを乗せると、「戻る」ことに対して正当性が与えられるって気がする。
近年のシリーズではラスボスが父親だったり母親だったりして、親の束縛から自立する様を描いていたような印象だけど、今回はその振り戻しなのか…いや、自立しつつも後でちゃんと戻って来いよ、というこれまでの一歩先を描いているとも言えるか。
■地獄からの使者 スパルダッ魔法界にある巨大な木が元は世界樹であったと明かされ、北欧神話もベースにしているのだなぁと分かる。
プリキュア…北欧神話…といえばスプラッシュスター。前回の記事でも書きましたが、本当に無印・MHに続いてS☆Sも取り込んでいるかなーと思えてくる。
ラパーパ様が実はポンコツである旨が今後明かされるかもしれない…。
女王とレジェンド女王のキャストが「ひみつのアッコちゃん」「魔法使いサリー」とのことで、ややメタ的に東映魔女っ子系譜での継承も描かれる。
次回はスパルダさんに続いてガメッツさんとバッティさんも復活予定。
モフデレラ回は大好きだけどアレが最後の出演回なのはどうなのかという気持ちもあっただけに、何か安心感が。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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