■パジャマでお邪魔魔法界とナシマホウ界の距離が近付いているという話を小耳に挟んだ朝日奈さんたちは、放課後にカタツムリニアで魔法学校へ向かいます。鈍行だと一晩かかっていた距離が、アッという間に到着するまでに近付いているのです。
おかげで毎日、ナシマホウ界と魔法界を日帰りで行き来して、魔法界の地理やら社会の学問も受講できるし、級友と友好を深めることも出来る。
魔法界とナシマホウ界とを繋ぐカタツムリニア、やたら距離があって到着まで一晩かかるという設定がこれまで謎だったんですが、両世界を近づける展開の為の描写だったのですね。はー。
寮でお泊り会を開催する生徒らを見て、校長も友人だったクシィさんに思いを馳せる。かつては切磋琢磨する良き友人が、いつの間にやら闇魔術に傾倒して命を失い、ドクロクシー様になってしまわれた。
それを思うと、やかましく騒ぐパジャマパーティーも大切な時間なのだと寛容な気持ちになる。
この話のタイミングでそれを思い出すってことは、校長先生もよくクシィさんとパジャマパーティーをして楽しんだのでしょうね…ふむ。
というか、またパーティーですか。
かぼちゃ祭り、ハロウィン、誕生日パーティー、映画ではフェスティバル。
そして今週はパジャマパーティー。ずっとパーティータイム。
何もない日など無い。毎日が特別な日なのだ…というコトだろうか。
あるいは、ただのパーティ野郎集団なのか…。
かつてのリコさんは偏屈な優等生のようだったし、ジュンさんは泣く子も黙ると恐れられていたらしい。
しかし、朝日奈さんがやって来てみんなに変化が起きた。朝日奈さんがワクワクを運んできたようだと一同。
ですが朝日奈さんは、ワクワクというのは皆と出会ったコトで生まれたのではないかと思っている。
今回の日常パートは、またいつになく平穏そのもの。
学校や寝室でキャッキャウフフと楽しんでいるだけで、そこに補完や変化のドラマは発生していない。
あまりに何てコトはない日常として描かれていますが、そういった経験こそが友人らと出会ったことで生まれるワクワクであり、いつかキラキラとした掛け替えのない思い出になるのだと…。
新しい出会いによって人は変化し、その変化した未知の部分にワクワクがあり、時が経つとキラキラとした思い出に変わる。
出会って変化し、そこからワクワクが誕生する…というのは、そのままプリキュアさんに当てはまる。出会って変身し、さらにそこから新しい何かが生まれる(はーさん)。
今回のサブタイトルに「ジュエリー」と書かれている割にお話にはリンクルストーンが関与していませんが、作中出てきた「キラキラ」というワードはモチーフとしての「宝石」を示す言葉なのでしょう。かけがえのない仲間との「思い出」が「キラキラ」であると。
出会って生まれる「キラキラ」とは二つの石が融合する「ダイヤ」であるとも受け取れますか。前回の記事でも書きましたが、ダイヤモンドは過去と未来の融合した「永遠」の意味付けができるので、「永遠の思い出」という象徴付けも出来る。
現在の教え子を介してクシィさんとの友情を思い起こす校長。
クシィは何も残さなかった…とは言うものの、思い出は永遠なのです。キラキラやで。
意外と校長のお話が多いんだよな、このシリーズ。
敵方とドラマがある役割というのは例年で言うと、トワイライトやヒメルダ、まこぴーの枠なので、校長は救済されるヒロイン枠というコトになるのかしら…。
■FUSION今週からまたアイキャッチが変更。
やはり「2世界融合編」という新章なのでは…?
ジュウオウジャーと被ってる点が多くて、同じ終着点に行きつきそうな気もするが。
次回はモフルン師匠の当番回。
映画もラストスパートなのでモフルン押しに抜かりなく。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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