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『映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』



「魔法つかいプリキュア!」、劇場版の舞台は魔法界。
いつも通りやんと言えばいつも通りですが、100年に1度目覚めて願いを叶えてくれる石を巡って、壮絶なクマの戦いが描かれる。

クマvsクマ。

スーパークマ大戦の勃発です。
魔法界で行われているフェスティバル。
それは100年に1度だけ目覚めて願いを叶えてくれる奇跡の石を祝う祭典だとか。TVシリーズから立て続けに見ると、この人たちずっとお祭りばかりしているような…。

奇跡の石に願いを叶えて貰えるのはたったひとり。
ミラクルライトによって具現化した願いの風船が、最も大きかった者が選ばれる…みたい。
願いの決まらぬ朝日奈さん、知識欲を滾らせるリコさんとそれぞれですが、最も大きな風船を作ったのはモフルン師匠。
石にも認められたモフルン師匠ですが、願いは無いとのこと。
モフルン師匠の願いは、朝日奈さん達のお願いが叶いますようにと他者の願いを願う願い。

自分が幸福になるのではなく、他者が幸福になる願い。

モフルン師匠はこの後ダークマターさんに拉致され、クマの里へとやって来て、朝日奈さんを守るべく願いの石の力でキュアモフルンに変わる。
モフルン師匠の漠然とした願いは、プリキュアさんになるという形で結実するのです。


自己を省みない他者への愛。

万能の願いによってプリキュアさんとなる。

はたと感じたのは、「ハピネスチャージっぽいなぁ」というコト。
もそっと俯瞰した感じで捉えれば、「ドキ」~「Gプリ」までの柴プリっぽい。
「モフルンがプリキュアになる」というお題に対して、柴プリ期のテーマとアプローチで結実させているのだなぁ…と感じました。
まぁ、今回の映画はGプリのメインスタッフなので、それは必然的アプローチであると言えるかもですが。

モフルンは朝日奈さんが幼い頃から一緒に居て、出来る事なら幼稚園や学校にも一緒に行きたかったのですが、それが出来ず寂しい日々を過ごしていました。
モフルン師匠は朝日奈さんと一緒に、同じことをして過ごしたいと思っているのです。
であれば、「朝日奈さんを守りたい」という願いのカタチは当然、朝日奈さんがそうしているように「プリキュアになる」というカタチによって結実するのです。

朝日奈さんが巨大ロボだったならモフルンもロボになっていたし、朝日奈さんが美少女戦士だったならモフルンも美少女戦士になっていたのです。

モフルン師匠の願いは朝日奈さんと一緒に居る事、同じコトをしたいという事。
キュアモフルンが朝日奈さんに似ているのも、朝日奈さんのようになりたいという願いの表れだとよく分かる。

また、“モフルン師匠が朝日奈さんに憧れてプリキュアになる”という流れは、ドキ・ハピ・Gプリで描かれていた“世界を救うための方法論”でもある。
大雑把に言うと“ヒーローに助けられた者が次のヒーローとなれ!”というもの。人類総プリキュア化計画。

「みらい達の願いが叶って欲しいモフ」と他者に愛を与えて自分自身の願いを認識していなかったモフルン師匠。これは童話「幸福の王子」と同様の願いであるため、そのままだとバッドエンドへ突き進む。
モフルンが元のぬいぐるみに戻ってしまうのはそのバッドエンドなのだと思いますが、その後、多くの人々の願いによって再びモフルンは命を得る。
これは「幸福の王子」の王子と市民の関係で捉えれば、助けてきた市民に王子が救われるルートであると認識出来る。

助けてきたみんなのおかげで復活という「恩返し救済」は「仮面ライダーゴースト」でも散々やっていたので、なんだか最近のトレンドぽさを強く感じます。


テレビシリーズでも、はーさんは朝日奈さん達への憧れからプリキュア化しますし、映画でもそのテーマ部分に沿っているのだと言えますかね。
逆にこの映画の内容がテレビ本編にも通じるのであれば、テレビシリーズもまたモフルンとの関係性に向かっていくのだろうか…?

願いの分からなかった朝日奈さんは、モフルンと一緒に居る事が願いであると発見し、それは既に叶っていたのだと描かれる。
これはテレビシリーズで目標の見つからない朝日奈さんが、いずれ発見するそれのあり様を示唆しているのでしょうかね。
魔法とは人の願いであると語られているので、魔法(使い)を発見した時に朝日奈さんの願いは既に叶っていたのである…となるのだろうか。


猛烈なモフルン推しに、これはもはや「劇場版 魔法つかいプリキュア!」ではなく「劇場版 モフルン」だ…と感じるほどに“モフルンみ”の高い一作。ほろりと来るし、キュアモフルンめっちゃ動く。
敵キャラのダークマターさんも「もう一人のモフルン」という発想で作られていて、完全に“モフルンの物語”が展開しておりました。

テレビシリーズの方もこれから終盤に向かいますが、この映画との対比の中でどこへ向かうのか注視したいすね。


あ、そうそう。

今年も併映で3Dの短編がありましたね。
同時上映作との兼ね合いに対して昨年よりコントロールが計られていたように感じて嬉しかったです。
短編それ自体で成立することは勿論、長編で活躍する風船やライトといったアイテムの紹介にもなっていたし、さらに東映アニメ60周年記念という意味合いまで付与されていて、その手のモチーフが好きな身としてはとても満足感の高い短編でした。

何ならそのモチーフ利用で長編やって欲しいンですけどね。

他のプリキュアさんに変身するとか…。

長靴をはいた猫が登場するとか…。

ねー…

プリキュア 各話レビュー
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コメント

思いは言葉に、言葉は魔法に、魔法それは勇気の証!(ん?
トパーズオールスターズもそうですが、校長のセリフ等も最終回でやりそうな事をブッこんできていて「本編の最終回どうすんねん・・・」とヤボな感想を抱いてしまいました。

といってもコメディシーン以外は大概泣きっぱなしで観ていたのですが。
観覧後近くにいた幼女先輩が「あたし泣かなかったよ、もう5歳だもん!」とおっしゃっていて尊敬の眼差しで見てしまった37歳児がここに。

◆コメントありがとうございます!◆

>負け狗さん
ボクが見に行った回ではモフルンが動かなくなるシーンで幼女先輩がギャー!!!と泣いておられました。
しくしくと泣くシーンかと思っていたのですが、やはり先輩は思い入れ方が違うんだなと。
劇場版ってテレビ版のテーマを集約するだけでなく、ライトをみんなが振るという展開のおかげで〝集大成”感というのが高まるんですよね。これに関してはテレビの最終回でも大衆応援シーンを毎度入れればと思うんですけど、意外とやってないというか。
やはり群衆シーンのエキストラを集めるのはテレビの予算では厳しいのか…。
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『映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身! キュアモフルン!』

 楽しかった。  劇場を出るとき、幼女先輩がお母さんに「どうだった」と聞かれて「短かった」と答えていたのがなんともうれしい。  それはいいんだが、俺がいた列って大友の男が五人ならんじゃって、うわぁ、って感じだった。 「キュアミラクルとモフルンの魔法レッスン」

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