魔法つかいプリキュア！ ＃36「みらいとモフルン、ときどきチクルン！って誰！？」

■HONEY

美味しい美味しいパンケーキを頂こうとしていた朝日奈さんたちでしたが、突如朝日奈さんのパンケーキが消えてしまいました。
密室の中で消えたパンケーキ…犯人はアリバイの無いモフルンではと推理が成される中、モフルンが蜂っぽい謎生物チクルンの存在を発見します。
パンケーキを消失させたのはチクルンの仕業だったのです。

危うく冤罪をかけられるトコロだったモフルン師匠とパンケーキを食べられた朝日奈さんは怒髪天を衝く怒り。
触角と手足をもぎ取られる事態をも覚悟しましたが、ひもじさを訴えるチクルンに恩赦を与える事に。いや、ホント、もし許さなかったらどうするつもりだったんだ…？

蜂蜜が好きだというチクルンとモフルンは意気投合。
一方は蜜を集め、一方はそれを奪取する側ですが…蜜が好きという点においてはシンパシーなのだ。
実はプリキュアとモフルン師匠をスパイしに来ていたチクルンは、モフルンについて色々と聞き出す事に。

朝日奈さんの生まれた頃から一緒にいるというモフルン師匠。
幼い時から成長を見てきたものの、突如として何故か喋って動けるようになった。
その理由は、昔から朝日奈さんとお喋りしたいと思っていたからだとか…。
なるほど、分からん…。

チクルンはモフルンを連れ出して上司であるところのオルーバさんに献上する。プリキュアさんについて興味深く研究しているオルーバさんにとって、その変身機構の一部であるモフルンさんは大変興味深いらしい。
あくまで目的がプリキュアさんの調査研究だからか、朝日奈さん方がやって来るとあっさりとモフルンは返却。え！

モフルンを渡さなければプリキュアに勝てるのでは？
プリキュアさんに勝つための調査だけど本末転倒では？
そんな気もしますが、おそらくオルーバさんのプリキュア対策は長中期的視野なのでしょう。
たとえモフルン師匠を奪って今回プリキュアさんに勝てても、モフルン以外の変身システムがあるかもしれない。あるいはまた別のプリキュアが増えるかもしれない。そういった場合も先読みした上での対策を講じているのだろうと…。
プリキュアを1匹見たら30匹はいると思えの精神。

そのコスモス畑はモフルンにとって思い出の場所。
動けないぬいぐるみのモフルンはいつも家の中にいるしかないけれど、初めて朝日奈さんと一緒に行った場所がこのコスモス畑だったという。
以降、色んな場所に連れていって貰ったけれど、この花畑は特別な場所。

多くの人にとってぬいぐるみは“幼い頃だけの友達”であるように、モフルンは「思い出」を象徴しているキャラクター。
人間は成長するけど、ぬいぐるみは成長しない。時間が止まった「思い出」「過去」だけの存在。
思い出のコスモス畑はふたりの絆でもあり、モフルンそのものでもある。その場所を覚えていて守ろうとする朝日奈さんも思い出を大切にしているのが分かる。

朝日奈さんがモフルンに沢山お喋りしてくれたから、モフルンもお喋りしたくなり、遂には話せるようになった。モフルン師匠が朝日奈さんとお喋りしたいと思ったその理由が説明される。
思い出と絆の積み重ねによってモフルンは動いて話せるようになった…ということだろうか。少なくともモフルン師匠自体はそう解釈している。付喪神？ ここたま？

モフルンと朝日奈さんとのこれまでの絆を語るお話。
「ずーっと一緒だよ」と、モフルン師匠との関係性を描く劇場版に向けての布石を着々と敷いているのだろうと思える。
あるいは劇場版だけでなく、本編の終盤でもモフルン師匠との関係性に何らかの変化が与えられる…のかもしれない。


■Memory

チクルンは意外とあっさり寝返りそうなキャラにも見えるのですが、モフルンについて描写しやすくする為に用意されたキャラなのか…あるいはまた何かあるのか…？

また、ムホウさんサイドでは目覚めるかもしれない同志が随分いる事が語られる。
数えると、ラブーさん含めて11人…？ デウスマストさんなる人を含めるとムホウさんは12人という事になるのかしら？
全員登場するのか否か分からないけど、やたら多いすな…。

次回はまたも冷凍みかん回。
どう見てもイチゴメロンパンより熱心な販促。
我々の世界ではイチゴメロンパンが実際に売られているけど、ナシマホウ界では実際にプリキュアパッケージの冷凍みかんが売られているのだろうか…。

⇒プリキュア 各話レビュー