■Mofderella図書館に来ていた朝日奈さんは、魔法界にも「シンデレラ」の童話がある事を知ります。しかし、その童話はシンデレラでは無く魔法使いが主役。
「ピーターパン」では魔法使いティンカーベルが主役で、「花咲じじい」では魔法使いのおじいさんが魔法で枯れ木に花を咲かせているとのこと。あの童話はむしろ犬が魔法使いっぽかったのだけれど…。
主役とタイトル名が一致しない童話が魔法界には多いようですが、「ドラえもん」の主役はドラえもんなのかのび太なのかという…みたいなもんで、そんなに皆気にしてはいないのかしら。
ふと気付くと、リコさん達はシンデレラの世界にやって来ていました。
リコさんは魔法使い、はーさんと朝日奈さんはネズミです。
さらに、モフルンはシンデレラ、ガメッツ以下は継母継姉に。
モフデレラは継姉達にいびられ、お城の舞踏会にも出席できず、健気にビーズメーカーを回しているのだそうです。何と可愛そうなモフデレラ…。
公式でビーズメーカーが可愛そうな行動の象徴にされているのがジワジワ来ます…。
シンデレラ世界に迷い込んだのは世界の破壊者のせい…ではなく、エメラルドが関係していそうな様子。
エメラルドがモフルンの願いを聞いたのか、スマホンは一応(?)本なので、本の世界に入る能力があるのか…。
正直ここまでのカオス回なので、後に説明がなくても別にいいかなぐらいに思っているのですが(ぇ)。
シンデレラの世界から脱出するためにはモフデレラをお城の舞踏会に連れていく必要があると推測した一同。
モフデレラに冷凍みかんの馬車、ドレス、ガラスの靴を用意して舞踏会へ急ぎます。ナシマホウ界の童話ではネズミが馬になるハズなのですが、魔法界の童話ではただの賑やかしなのだろうか。
舞踏会では王子に見初められたモフデレラに継母達が嫉妬し、悪い魔法使いを差し向ける。魔法界の「シンデレラ」はバトル物だったのか…!
「悪い魔法使いの悪い魔法だよ!」
今週のお話は前編ブッ飛んでいるワケですが、この台詞の浦沢力があまりに高くて、凄まじい高揚感が発生しました。
さらに、勝手に王子の配偶者権をかけてのダンス勝負が始まる。
曲目はそう…「プリキュア音頭」です。え!?
「プリキュア音頭」は去年から作られた曲で、昨年のシリーズ本編でもこっそり使われてはいましたが、あくまでこっそり。
そこは待望(?)の音頭をせっかく作ったんだから大々的に使ってくれよ!と不満もあった僕としては、今回のプリキュア音頭対決は素晴らしいとしか形容できません…。
これだよ…オレはこれが見たかったんだ…と得も言われぬ幸福感に浸ってました。
何これ…最高では…?
継母を元の姿へ戻したプリキュアさん達は、馬車を使えば別世界へ行けるという情報を聞いてシンデレラ世界から帰ることに。
しかして12時を回り馬車が消えてしまいあわやという時、モフデレラの願いと3人の魔法が合わさって、冷凍みかんの馬車はレインボーキャリッジなる馬車へと生まれ変わる。
冷凍みかんを解凍するのが不得手なリコ。朝日奈さんとはーさんと3人で魔法をかけると上手くいくというコトが事前に描写され、クライマックスでは更にモフルン師匠の魔法も合わさって奇跡が起きる。
レインボーキャリッジは所謂今年の箱モノかと思われますが、3人と1匹の魔法によって生まれたというのがミソっぽい印象を受ける。
最終必殺技ではモフルンを弾丸にして、3人でバズーカを撃つ形態に変化する可能性があるのではなかろうか…。
しかしまさか、箱モノアイテムがこんなカオス回で初登場し、しかも元は冷凍みかんだなんて…。
序盤から執拗に冷凍みかんをプッシュしていたけど…最強アイテム化するだなんて…世の中にはまだまだ不思議がいっぱいだ。ワクワクもんだぁ。
モフデレラが夜中の12時を過ぎて元の服に戻ると、王子は「それがどうした?」と言う。
王子が「その姿でも良いではないか」と結論を提示するのではなく、あくまでモフデレラの意思によって本来の自分を認めるという、主体性は自身で持つべきであるコトが描かれていて気が利いているのが素敵だなと感じる。
そんなこんなでアイテム供給回だったワケですが、カオス回でそれをやるというトチ狂ったノリと、しかしアイテムと音頭の販促もしてやるぞという盛り沢山な中身で、かなり素晴らしいとしか書きようがありません…。
俺が求めているモノがほぼここにあった気がします…。
基本的にこういう変なノリのカオス回好きですから…。
いや、ホント…こういう話だけで1年間見たいもん(ぇ)。
■みかん序盤からギャグ演出がキレッキレで、今週は一味違うぜ感が滴っていましたが、なるほど今年のオールスターズの土田監督回。
何なら真面目回より間がたっぷりあって贅沢な尺の使い方しています。
敵幹部さんも久しぶりに登場してコレかって気もしましたが、とにかく楽しい。
終始「神回では…?」と思いながら見てました。ありがとうございます。
次回は宿題に終われる話の様子。
レインボーキャリッジさんは今のところ、ただのオブジェぐらいにしか認識されていないので、果たして活躍の場がすぐにあるかどうか…。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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コメント
同意します。
プリキュアも下手に友情だの信頼だの人のつながりだのと小むずかしいテーマをごじつけようとせずにひたすらギャグで回していけば1年間飽きずに視聴できるとおもいます。
あと感想としては亀男もジニス様の細胞から抽出したエネルギーを無駄遣いせぬよう励んでいたようで、それもよかったです。
2016/08/23 11:34 by 名無しさん URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
常にカーレンジャーを理想に掲げる僕としては、こういうオカシな話をもっともっと大事にして欲しいです。
今回みたいに販促的重要回に入れるのはとてもカーレン力(りょく)が高くて好いです。売れるかどうかはしりませんが。
2016/08/26 20:58 by TJ-type1@管理人 URL 編集
夢見る力が おまえにあるかぎり
「虹の彼方へ(オーバー・ザ・レインボー)」といえば、ミュージカル映画「オズの魔法使」の代表的な劇中歌。
銀色の靴が重要なキーアイテムとなるところも含め、「オズの魔法使い」編これにて完結といったところなのでしょうか。
迷い込んだ不思議世界からの帰還を達成したわけですし(帰った先も魔法の世界ですけれど……)。
てか、はーさんの存在が強烈過ぎてすっかり影に隠れてますが、よく考えてみたらモフルンだって謎の不可思議生物なんですよね。
はーさんについては、まだしも「本に宿ってた精霊だ」とか、「エメラルドの力を扱っている」とか少しは情報出ているわけで。実のところ、誰にも何も説明できないモフルンの方が、謎度は上。
今回など、一人だけ夢の世界へとどまっていたはずなのに、帰還した三人が目を覚ました時はちゃっかり一緒にいたりします。夢の記憶も持ったまま。(元々モフルンの夢なので、当人だけは普通に目を覚ませば済むという理屈?)
そもそも私、モフルンさんて、男性人格だとずっと思っていたのですけど。
モフデレラだの、広報されてる映画のアレだのからすると、女の子ってことなんでしょうか……?
いや実際のところモフルン周りのあれこれは、もう最後まで、プリキュアの奇跡って以上の説明ないまま終わりそうな予感してますが。
それこそ性別がどっちかだなんて疑問は、「それがどうかしたのか」で済む話かもしれませんしね……。
2016/09/10 18:49 by kanata URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
本来、魔法でも無生物を生き物のようにすることは出来ないというのに、モフルンだけが特例になっている。
この辺はテレビか映画で重要な部分として語られていくンじゃないかなーと思うんですけど、まだそこに至ってはいないですね。
エメラルドが命の石だというなら、そこにも関与していそうですしねぇ…。
2016/09/18 03:23 by TJ-type1@管理人 URL 編集