■COOKIEはーさんはヤモーさんに襲われる夢を見ます。
エメラルドがある限り、ヤモーさんは付け狙ってくる。
嗚呼このままでは朝日奈さんとリコさんにも迷惑がかかってしまうではないか…と思いが募る。
前回、自分のせいでふたりをバテさせたという反省の念もまだあるからでしょうか。でも前回はフェリーチェさん一人でも倒せそうだったし、ヤモーさん自体はもはや脅威になっていないような気もする…。
感謝の意を料理に込める。
朝日奈さんらがそうしていたように、はーさんもふたりへの感謝をクッキーの形で具象化し、ふたりと一匹に食べてもらいます。
美味美味と平らげるその姿を見て、はーさんは朝日奈家を出る。
このまま一緒にいてはふたりにご迷惑がかかってしまうからして…。
しかし一人で町に出てみると、何故か魔法が使えない。
スマホンも無反応です。ははぁ、これは電池を確かめる必要がありますな。
魔法が使えないのは、はーさんがションボリしているからではないかと推測するモフルン。かたくなに電池からは目を背ける。
魔法は誰かを思う時に強く発動することを鑑みると、はーさんは一人になったことで魔法が使えなくなった…てトコロなのでしょうか。
あれだけのチート性能を持ちながら、ぼっちになると使えなくなるのか。ほんま、ぼっちには厳しい世界や…。
空腹に耐えかね自作のクッキーをつまむと、これがまずい。
あんなにも皆が美味い美味いと言っていたのに…どういうことでしょう。
つまりこれは…ふたりと一匹が同時に味覚障害になったというコトです。なんということでしょう…プリキュアさんという強大なパワーを得た代わりに、人間としての味覚を失っていくだなんて…!
戦えば戦うほど人間を失っていくのか…なんと恐ろしい。
ヤモーさんが最後の強襲をかけてくる中、もはやヤモーさんには一瞥もくれず、はーさんとプリキュアさんの家族会議が始まります。これまでの幹部以上にヤモーさんにはみんな厳しいなぁ…。
クッキーを美味し美味しと食べていたのは味覚障害では無く、一生懸命作ってくれた事が嬉しかったから出た言葉であるとのこと。
子どもが料理を作ったことに対する親のリアクションそのものなのですね。
はーさんがふたりを思って家出したこと、ふたりと一匹が塩クッキー美味しと食べていたこと、どちらも互いを想ってしていた事だと分かります。
はーさんが来た日、「一緒にいられますように」とかけた魔法。
その魔法の通り、また一堂に会する事となる。
「一緒にいられますように」の魔法、思ったよりも回収が早くて驚きでした。もうちょっと終盤で思いだしたように入れるのかなーと思っていただけに。
これを入れてきたという事は、今回が7月から始まったフェリーチェ登場編のまとめ回であるというコトですね。
その為にあえて離れ離れにしてから3人と1匹の絆の強さを再確認する展開が必要であったと…。
そういうことかぁと納得すると同時に、きっかけがやや気にかかる。
はーさんが抱くジレンマのきっかけは悪夢からなので、朝日奈さん方が実は迷惑を被っているのではないか?と感じるきっかけとしては弱いのではと感じてしまう。
不味いクッキーを美味いと嘘をついたことの方が、親子関係にヒビを入れるきっかけとしては具体性があるかなーと感じたのですが…しかし、クッキーをきっかけに家出すると、今度ははーさんがふたりの安全を思い図るくだりが入れ辛くなるだろうか…。
既に関係性と信頼が出来上がった中で対立軸(すぐ仲直りできる)を作るのは難しいとも言えるだろうか。
■YAMOHといったわけでヤモーさん退場…。
最後までプリキュアさんに相手にされていなかった感があって辛いですね。
互いに思いあっていたプリキュア親子に対し、カカシに対する一方的な忠誠心を持っていたヤモーさん。作中誰もヤモーさんに対して耳を傾けないし、近年稀にみるドライな最期ではないでしょうかね…。
次回はまた魔法界に出向くようですが、予告とエンドカードで一つに繋がったネタを作るという新たな可能性を垣間見ました。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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コメント
ヤモーさんが復活した意味はあったのだろうか・・・
プリ5なんかも敵の話を聞かないことで有名でしたが(ほんと?)
かみ合ってなくても一応敵と会話はしていたんですよね。
でも本作はそれすらないんですよね・・・
ドライというにもほどがあるような・・・
ところで3人の関係はこのままずっと親子というような関係を描いていくのでしょうか?
それともどこかで対等の仲間へと昇華するようなイベントがあるのでしょうか・・・
対等の仲間にというなら今回の話はわりとぴったりだったと思うのですが
結局「今度からはお互いになんでも話そう」という締めでもなかったので
やっぱり親子関係のままでしばらくはいくのでしょうかね?
最後はーちゃんが2人の手を引っ張っていくシーンも親子でよくみかける光景ですし。
しかし、親子というには物語の前半であまりお世話する場面もなかったよなぁ
・・・などと思ってしまうのです。
今フレッシュを見てるので余計にそう思うのかもしれませんが・・
2016/08/01 19:30 by アメ猫 URL 編集
僕はいつごろ どうして大人になるんだろう
ただでも最初から強かったフェリーチェさんが、負けてもないのにどんどん強化されていきます。とうとう「ふたり」の四形態能力をコンプリートしてしまいましたよ……。
本格的に存在意義が怪しく見えつつあった「ふたり」ですけど、でもなるほど、実は電池の供給役をしていたわけですか。
ひょっとしたら、フェリーチェさんの強化パワーも、「ふたり」がルビーの時だけ超怪力、サファイヤの時にだけ飛行可能とかいった縛りがついてるかもしれませんね。
……まあ、追加能力なんてなくても、そもそも変身すらしなくても、はーさん元から無敵で最強なんですが。
ただ、魔法自体が没収されてしまうとなると、図体だけは中学生まで成長したのに中身は幼女のままでアンバランスな、痛々しい子が残るという……。
ちなみに味覚障害疑惑があるのは、「ふたり」だけだと思われます! モフルン師匠は、味に言及していません!
その場は美味いと食べてる二人の言葉を尊重しつつ、後で、はーさんが口に入れようとしたら警告を試みる……師匠の気配りレベルが高すぎる……さすが、二人も子供を育てたプロは違います。
ヤモーさんについては本当に哀れでしたね。あの孤独っぷりと相手にされてさなっぷり、前代未聞の領域です。
本来、陣営そのものはむしろ前代未聞クラスの仲良し集団だったはずが、彼一人だけ弾き出され、今さらのように罰当番をやってたあたり本気で切ない。
一応こっちも、ドクロの師匠と擬似的な親子関係ではあったのだろうなと。ひたすら互いに一方通行な、空しい関係性ではありましたが。
せめて最後の自分自身を使った融合くらい、カカシを媒介にすればよかったでしょうに。自分自身と合体するのは虫かごってあたり、すごい自虐的でみじめです……。
2016/08/06 15:48 by kanata URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
プリ5は割と各話での対比が明確なシリーズだったので、敵さんが結構台詞でも主張してくるんですよね。
いや、ヤモーさんも結構喋ってはいるんですが、それをほぼプリキュアさんが聞いていないのか…。せいぜいビーズメーカー回で会話が成立していたぐらいですか。
親子と規定されている以上、もう同等になるのは不可能なのではないでしょうかね。
むしろ今後「大切な友達だよ」とか言われたら関係性としてダウンしている気がします。
チームが疑似家族プリキュアというこれまでにない方向性を提示しているんですよね…。
>kanataさん
フェリーチェさんはどんどんパワーアップ進化していく完全生命体なのかもしれませんね…。
ふたりと師匠が善意を持って育てていたから良かったですが、悪意によって育てられていれば恐ろしい生態兵器になっていたのでしょう…恐ろしや。
ヤモーさんのドライな扱いはチクリと刺さりますね。
好きの反対は嫌いでは無く無視であると言いますが、プリキュアさんは恐ろしい事をします。
ついこの前まで、腹黒ラスボス説まで流れていましたが、むしろそうであった方が救われていたような。
2016/08/07 01:06 by TJ-type1@管理人 URL 編集