2016年 07月 20日
まもなく12年ぶりの日本産ゴジラ映画となる「シン・ゴジラ」が公開となりますが、その前にふと思い立ち、1954年の初代「ゴジラ」からおよそ60年以上に渡って作られてきた「ゴジラシリーズ」という映画の変遷について、数値の面から書いてみようかと。

大雑把にいうなら、「歴史は30年ごとに繰り返される」という件についてです。



国産ゴジラシリーズは昭和~平成にかけて現在までに28作が制作されていますが、今回は「ゴジラ(1954)」~「怪獣総進撃(1968)」までを「昭和前期」、「オール怪獣大進撃(1969)」~「メカゴジラの逆襲(1975)」までを「東宝チャンピオンまつり期」、「ゴジラ(1984)」~「デストロイア(1995)」までを「VS期」、「ミレニアム(1999)」~「ファイナルウォーズ(2004)」までを「ミレアニム期」とする事とします。

それら4つの区分を昭和・平成ごとの観客動員数でまとめたグラフが以下です。



(08/30追記:リバイバルを累計しない各作品の初回興行における数値に修正しました)

そこそこ有名タイトルの割に成績が辛い時代が多いゴジラシリーズなのですが、大雑把に言えば「昭和前期」「VS期」は成績が良く、「チャンピオンまつり期」「ミレニム期」は苦しい時代であると言えます。

さて、ここでもう一度グラフを見て頂きたいのですが。
「ゴジラ(1954)」の30年後に復活「ゴジラ(1984)」が誕生し、昭和期最大のヒット作「キングコング対ゴジラ(1962)」の30年後に平成期最大のヒット作「ゴジラVSモスラ(1992)」が公開され、そこを頂点にして以降は徐々にグラフが下がっていくのです。

このジリ貧さについては、ゴジラシリーズが休止していた間に公開されていた「平成モスラシリーズ(1996~1998)」のデータを挟むと更に顕著です。



上のグラフは発表されている配収の数値を倍にした、“おおよその興収”で作られた平成期の興収比較です(平成モスラの観客動員数が分からなかったので)。
92年を頂点にジリジリ下がっているラインが見て取れるかと思います。
ちなみに昭和期は物価上昇率が高すぎるので興収のグラフは作っていません、あしからず。

つまり何が言いたいのかと言えば、昭和期と平成期を比較すると、その盛者必衰の流れがとても似ているというコト。
そして、それはちょうど30年周期で起きている。

30年というのは、ちょうど一世代回ったことを意味する数字です。
子どもの頃にゴジラを見た子が大人になり、かつての自分と同じ年頃の子どもがいる親となっているのです。
そして親というのは子どもが見る映画の選択権を握っている存在でもあります。
劇場当日1000円(プラス親の当日券)もの料金、子どもがいくら見たいと言っても親がダメだと言えば、捻出するのは難しい。
だので、親が子どもの頃に親しんでいたシリーズというのは信頼感の高さから財布が緩みやすい。
これが2世代コンテンツにおける30年周期の一つの要因…だそうです。

平成ウルトラマンも平成ライダーも、初代からおよそ30年後に復活して現在の軌道に乗っているんですよね。

話をゴジラに戻して。
2014年にはレジェンダリー版「GODZILLA ゴジラ」が世界的にヒットしました。
この映画は初代「ゴジラ」から60年、1984年の復活「ゴジラ」から30年の年に公開でした。

ゴジラシリーズが30年ごとに歴史を繰り返すのであれば、このレジェゴジを起点に新たなゴジラの時代、隆盛が始まるのではと感じられます。
既にシリーズは3作目まで決定して、日本では「シン・ゴジラ」の製作後押しにもなりました。

ちなみに「GODZILLA ゴジラ」の日本市場での成績は興収32億円で、悪くないけど凄く良いって程でもない…って印象です。
この絶妙な感じが84年版「ゴジラ」の、悪くないけどもうちょっと期待してた…という成績とも重なり、繰り返される歴史のパワーを感じます。


といったわけでこの30年周期説を鑑みて、「シン・ゴジラ」はそこそこイイ数字は行くんじゃないかなー…というちょっとした楽観論をボク個人としては持っているのでありました。
ただ、皆さんにも…映画は見なくてもいいんですが、前売り券だけでも買ってくれませんかね?
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