■おばあちゃんの思い出窓ガラスの掃除に新聞紙を利用する知恵を披露する朝日奈さんのおばあさま。曰く、魔法である。
高度に発達した科学は魔法と区別できない。新聞紙の知恵はまさにそれなのだ(違う)。
でも洗剤があるなら洗剤使った方が綺麗になるんですけどね。
そんな折、おばあさまが若かりし頃に出会った思い出の人がいたと聞いた朝日奈さんらは、水晶さんの協力によってその人物を探し出そうと試みます。
町で手がかりを占っていると、煎餅屋への道案内をしたり、公園の木から下りられないネコを助けたりと、人助けネコ助けをすることに。
透明マントを使っているのに全身隠れていないのは、生首だけ浮かんでかえって目立つと思うが…。でも顔を隠したら光が身体をすり抜けている状態だから肉眼で視認出来無くなるのか…構造的問題があるなぁ。
今回に限らず魔法を使わなくても何とかなりそうなコトが多いのは、魔法は科学の対称として存在するチカラなので万能でもないため、どうしても魔法でなければいけない状況というのはあまり無いんだろうかな。
魔法は日常パート、バトルパートは物理、と役割分担されているようですし。
おばあさまがかつて出会ったという思い出の人は魔法使い。
その魔法使いはネコを助けてほうきで空へと去って行った…。
魔法使いだってバレてるじゃん! ダメじゃんそいつ!! と思えてなりませんが、当時はまだそんなルールは無かったのかもしれないな。
その人のせいで出来た可能性すらある…。
50年ほど前だとしたら、それこそサリーちゃんぐらいの頃か。
そうやってナシマホウ界に来ている魔法界の人やお姫さまもいるのだと…。
てなことをしていると、公園にあふれた沢山の思い出から大地のリンクルストーン・ガーネットが誕生した様子。大地が記憶を司るのか…。
分かるような分からんような分からんような…。
この世は強さこそ全て。そして闇魔法こそが最強であり、闇魔法によって世界が覆いつくされることを目標に日々頑張るガメッツさん。
対して、魔法は強さでは無く、みんなを幸せにするモノだと朝日奈さん方。
たしかに思い返すと、この日使用した魔法はいずれも人助けネコ助けに使われている。おばあさんの思い出の魔法使いもそうです。新聞紙の魔法…はまぁあれとして。
そして魔法のおかげで朝日奈さんとリコさんが出会えたように、強さでは測れない魔法の価値もある。
魔法じゃなくてもいいじゃんと上述してますが、かといって魔法に価値が無いわけじゃあないのだ。
欲張る事、自分が強くなる事を魔法の主体とするドクロクシー一派の皆さんと、人助けしたり、みんなを幸せにする事が主体であるとするプリキュアさん方。
魔法を「愛情」とでもキーワード変換すると近年のシリーズにも沿っていて分かり易いだろうか。
おばあさまの思い出の魔法使いに迫りつつ、「魔法とは何ぞや」に対しての敵味方の考え方の違いを見せつけるお話でもある。
そして勿論、水晶さんの販促。活躍パートが前半だけだったので、出来ればもっとガッツリとした販促でも好かったのですが…。
しかし、おばあさまは魔法使いでも何でもない普通のナシマホウ人だと分かってしまったコトになる。なんということだ…期待させて…(ぇ)。
そうなるとおばあさまに魔法の理解があるという設定が、朝日奈さんが魔法学校に留学しやすくする為だけにあったコトになるのではなかろうか…。うぅむ…?
かといって、おばあさまが魔法使いって設定だと勇者の血族みたいな設定が付与されて、普通女子というプリキュアのテーマが揺らぎかねないってのもあるかな。
友達が魔法使い、ぐらいのアレでもよかったような気がしないでもないが…。うむむ…。
■幹部ラッシュ闇の魔法を復活させた何者かがいる…だとか、ドクロクシー様は本当に実在するのか…だとか、校長もバッティさんもドクロクシー様とは別の黒幕の存在を疑ってきている。
視聴者的にもドクロクシー様が喋らない事は疑念の一つでしたが、よもやバッティさんまでもが疑ってくるとは。しかもシリーズも前半に。
これはまさか…バッティさん3人目のプリキュアフラグなんじゃあ…?
次回はガーネットを奪ったガメッツさんと決戦の様子。
予告の雰囲気からしてガメッツさんのラストではと思えてなりませんが…退場ラッシュであれば何が起ころうというのか。
⇒
プリキュア 各話レビュー
- 関連記事
-
コメント
ブラックホールに消えたやつがいる
シリーズ進んで進歩したのはプリキュアさんの方だけでなく、敵のほうでもお約束を疑ってみたり、先回りしたりする段階へ至っておられましたか。
スパルダスさんは、割とちゃっかり生きてましたし、後で間違いなく復活もするんでしょうけど。
それでも敵が各人それぞれなりに、彼女の戦線離脱と無力化を悼んでるっぽいあたり、これまたなんだか珍しいというか面白い。
個人主義でそれぞれ好きに動いているけど、仲が悪いわけでもないし相応の協力体制も築いてはいる、と。
さりげなく、ストーン一個奪ったてのも実は過去にあんまり例のない、希少な戦果に思えます。
集めた後に最後で横取りされるというのは有りがちでしたが、収集中のアイテム自体は、プリキュア側が総取りし続けるのもお約束だったわけで。
……そして問題の、お婆ちゃん。
ええとあっさり普通の人って確認されちゃいましたけど、それなら電話一本きりでの魔法学校入りに、ああも軽~く許可を出してたのは一体……。
いやあれ、魔法世界のことを知ってて、関係者に信頼できる知り合いもいるくらいでなきゃ、完璧アウトな対応では!?
正直、知ってても本当に許可していいのか怪しく思えるくらいのもので。
2016/06/05 04:35 by kanata URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
キッズ番組らしい見え見えのフラグ…かと思いきや作中キャラのしかも悪役が怪しいと言及するのは驚きありましたね。
そのまま造反の流れも見てみたかった気もしますが。
おばあちゃんについてはこれで終わりなのかなという勿体なさありますね。
かといえ初代のおばあちゃんみたいに何かありそうだと引っ張った挙句、2年間放送したのに結局描かなかったなんてコトもありますし、下手に引っ張って期待感を吊り上げるよりは良いという判断もあるのかも。
2016/06/14 20:32 by TJ-type1@管理人 URL 編集