2016/05/09
仮面ライダーゴースト 第30話「永遠!心の叫び!」
フミ婆が亡くなり、意気を落とす面々。葬式では多くの人間に愛されていたフミ婆の姿が見て取れる。
肉体に戻り、自分にも心があることは分かったアランですが、フミ婆の死はあまりに辛く、こんなにも辛いのなら心など無くなってしまえばよいのにとすら思う。
死んだ父親に会いたいと言っていたユキも、眼魔に操られている父の姿にショックを受け、やはり心など無ければと苦しむ。
しかしタケル殿は、自分の心が本当は何を望んでいるのかを見つめてくれと訴える。
ユキは父親に伝えたいことがあると思いを新たにし、アランもまた、故郷である眼魔の世界を人間界のように美しい世界にしたいと決意する。
フミ婆のくれた服を着て、フミ婆のたこ焼きを食べながら、アランは人間として、自分の心の赴くままにする事を決意して変身する。
自由の為に戦う戦士は仮面ライダーなのだ。
アランが変化し始めてからここに至るまでかなり長かった印象なんですが、ようやっとここまで来ましたか…。
たこ焼きを食べながらのバトルは一見するとかなりナンセンスな映像なのに、アランのドラマ的には素直に筋の通った描写になっているので、何とも言えぬ不思議な味わいが感じられて好いです。
真面目に考えぬいた結果、筋は通っているのに何かがおかしい…こういうのはかなり好きです。
どちらかというとニンニンジャー的方法論なのですが、毛利さんはまだニンニンジャーが抜けていないのかもしれない…。
前回貰った私服をなぜ素直に着ないのか(販促しないのか)と思っていたのですが、この話の中でフミ婆から貰ったという事実と、人間になった意味合いの象徴として、あの服にかなりしっかりとした意味付けがされて、販促的にもかなり強化されたように感じられました。大事ね。
⇒仮面ライダー 各話レビュー
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コメント
フミバアは死んだ。
どうして自分は生きてて、フミバアは死んだのか。
考えても、わからない。
人は死ぬ。
フミバアだけでなく、自分もいつかは死ぬ。
それが今日なのか明日なのか10年後なのか50年後なのか、それはわからない。
それでも人として肉体を維持して生きてるいじょう、かならずいつか死はおとずれる。
では、どう生きたらいいのか、どう生きるべきなのか?
自問自答するに、答えは、なくなった人の思いを受けとめ、それを今を生きる自分の糧とし懸命に生きる、そして今は生きている自分もいつかは死ぬわけだから、そのとき今度は誰かに自分の意思を受け渡したい、受けとめてもらいたい、つなげていってもらえるようにしたい、と願う。
それが、魂は永遠に不滅、ということなのではないのかと感じました。
命は有限だからこそ、そこに人と人とのつながりを意識しなければならないのかもしれません。
もし命が無限であったら、それこそ自己完結してしまいそうですし、それはそれで良いのかもしれませんが、そこにはなにか緊迫感というか生命を受けついでいくという生物のダイナミズムみたいなものは決して生まれてこない気がします。
自己完結せず、有限な自分という小さな存在を意識して見つめなおす、そうすることで「ではどうすれば?」みたいな思考がうまれ、そして、もがき苦しみ、答えを見つけていく、見つけていけるということ、それこそが人の心の素晴しさで、人としての輝きではないのかと。
2016/05/10 14:45 by 名無しさん URL 編集
キュピや音符眼魔、ジャベルさんが手助けしてくれたのも人の情けや苦しみを知り改心した妖怪たちと同じだと思います。史実の方だと思っていた三蔵魂は西遊記も兼ねていたのか…
2016/05/10 21:27 by ミスターグラブシ URL 編集
2016/05/11 14:17 by 12歳。〜ちっちゃなオ◯コのカイカン〜 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
永遠の命というのは誰しもが夢見るモノですが、実際に手に入れたら地獄だろうなーというのも分かるだけに、人間に残された道は、人と人が思いをつないで永遠を生きていくコトなんですよね。
ゴーストはこれまで「心」について語っている番組でしたが、この話で死を描いたことで「命」と「心」というテーマが密接につながったのではないかなーと思えます。
>ミスターグラブシさん
しもべが3匹ではなく15個もいるので相当に厄介な旅ですね。
眼魔世界はSFの定番ネタでもありますが、機械の体をただでくれる星っぽくもあるんですよねぇ。
ゴダイゴ繋がりの謎発想…。
>12歳。〜ちっちゃなオ◯コのカイカン〜さん
フミ婆は15個のたこ焼きを回収するミッションがこなせるかがカギです。
2016/05/12 21:24 by TJ-type1@管理人 URL 編集