こちらもまた随分と時間が経ってしまったので簡単に…。
今回のプリキュアさん春映画は初のミュージカルと銘打っています。
歌を歌うコト自体は昨年もやっていますが、あれはミュージカル…ではなく、ほぼ歌番組であり…同時に劇映画でもあり、そんなジャンルが規定不可能な不思議な映画でした。
ですが、今年は誰がどう見ても間違いなくミュージカル。
本来、春映画の制作スケジュールでは準備が大変なミュージカル映画を作ることなど不可能…だと考えられていたそうですが、東映特撮部に出向していた若林Pが、世界一撮るのが早いとも言われる東映特撮のスケジュールに関するノウハウを今回の映画に応用し、何とか間に合わせたとの事です。
早速人事交流が役に立っているというのは嬉しい限りですなぁ。
そんな初のミュージカル映画となった今作ですが、非常にバランスの良い映画だなと思いました。
ミュージカルなので歌と踊りは勿論、劇映画としてドラマだってありますし、プリキュアさんですのでバトルシーンも欠かせません。
例年のオールスターズ映画以上にやることが多くて大変なハズなのに、これまでのどのオールスターズ映画よりもバランスが取れた一本に仕上がっているではないかと。
これまでのオールスターズ映画を振り返ると、DXはバトル描写に長けるもドラマ面が弱く、NSはドラマ面が長けるもゲスト主役なのでプリキュアが主人公では無くなってしまうという性質が強くなり、春カニは…もう何だかとにかく掴みどころが無い――といった印象で、どれも一長一短だなぁと感じていました。
ですが今回の映画(通称?)春ウマは、バトルを沢山入れつつ、プリキュアさんが主役のストーリーで、歌と踊りも余すことなく見せてくれる映画になっている。
要するに、これまでのオールスターズ映画の良い所だけを抽出して混ぜ合わせ、それらがバランス良く組み合わさって出来上がっている。
こんなコトが可能だったのか! という驚きの映画です。
というか、これオールスターズの映画として集大成ですやんというぐらいの映画です。そのぐらい、今までの全てがここにあるのです。
今回はプリキュアさん全員が喋る映画ではありませんが、各シリーズからやって来た主役さんが集合して新たなチームと化している様は見ていて非常に楽しい組み合わせでもあったし、これもまたオールスターズの映画でしか味わえないモノとして付加価値が高かったです。
台詞のある方は少なくともオールスターズとしての満足感が高いので、今後の指針にもなりそうな描写でした。
今までのオールスターズ映画ではやっていないコトを盛り込みつつ、しかし間違いなくこれまでのオールスターズ映画の集大成に出来上がっている一本で、凄い出来です…。
実に楽しかった。
来年はオールスターズではないかもという、まことしやかなお話も出てきていますが、今回これだけのモノが見れたのならオールスターズのシリーズとしては終わりでも良いかと納得出来るモノでした。
で、毎年書いてますけど、VSシリーズやりましょうよ!(また)
⇒
プリキュア 各話レビュー
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