Go！プリンセスプリキュア ＃29「ふしぎな女の子！受けつがれし伝説のキー！」

■SENDAI

ロックにドレスアップキーを奪われてしまったお三方。
当然、これでは変身も出来ません。
トワさんは「私が一人で戦って鍵も取り返します！」と言いますが、既にへっぽこだと分かってしまった以上あまり期待もかけられない。
世界はもう終わってしまうのかもしれない…絶望が攻め寄せます。

そんな折、パフがドレスアップキーの匂いを嗅ぎ付けたワンと走り出す。
アロマによれば、鍵の発した思念がパフの嗅覚に呼びかけたのではないかと。大概の場合はそういう時、声とか音で誘い出す気がしますが、何故嗅覚にしたのか…ドレスアップキーさん…いや、先代さんの考える事はなかなかにロックです。

森の中で春野さんたち３人は謎のガーデンへと辿り着きました。
学園の敷地内で勝手にガーデンを作っている謎の３人娘と出会います。字幕によれば名前はそれぞれチェリ、ユラ、セイとのこと。
互いに夢がある事を語り合っていると、ゼツボーグさんが襲ってくる。

夢（鍵）を失った３人は絶望に襲われる。
逃げる事は出来ない。戦うほかに道は無い。
絶望はあまりに強大な力で、勝てるはずもないかもしれないけれど、それでも戦うのです。
そうしなければ、自分の夢も他の人の夢も守れない。

そう思った時に春野さん達はプリキュアの姿となりゼツボーグを退散させましたが、全ては幻影の出来事でした。
ガーデンにいた３人、先代のプリキュアさんたちが抱く不安と現役プリキュアさんの不安が共鳴したとの事。

あと、お盆だから…かな？　ここで先代から現役にプリキュア音頭（盆踊り）を授けるという熱い流れが無かったのだけは非常に残念です。ここ以外でいつやるんだよ（ぇ）。

どんな時も絶望しないこと。たとえ夢を奪われた時であっても。
それには、自分の夢や他者の夢を守りたいと強く願う思いこそが力になるであろう…と。

自分の夢と他者の夢を守ろうと強く願った時にプリキュアさんとなる。
自分の夢もみんなの夢も守り、夢を忘れず絶望しない事、これはプリンセスプリキュアという存在の成り立ちを、ここでもう一度再現しているように見える。改めて初心を思い出させるように。

鍵を奪われるという展開。
これまで春野さんら３人は絶望の檻に閉じ込められたことも無く、夢を奪われた経験がない人達なので、この人達は一度夢を奪われても絶望に負けない人間たちですという証明を与える為の展開みたいですね。
痛みを知らない口先だけの人ではないのだと証明し、今後の布石とするのだと…。
変身出来なくても戦おうとするヒーロー性の有無もそこには含まれていますね。
力があるからヒーローになるのでなく、心があるからヒーローなのだと。

先代のプリキュアさんの夢はホープキングダムが希望溢れる世界であること。
今、その夢はまさに奪われているわけですが、現役に希望を託すことで絶望には囚われていない。
ホープキングダムを救う事は、先代のプリキュアさんの夢を守る事でもあるのです。どんどん王国を救う事の意味が付加されていく…。

新たなドレスアップキーを手に入れたモノの、まだ変身用の鍵は取り戻せぬまま、ロックはホープキングダムの王宮をゼツボーグにして攻め込んでくる。
変身も出来ぬ相手に今まで以上の武力を投入するオーバーキル。

ロック君、躊躇なくチートを使うゲーマーだったか…。


■空が割れたんです。本当です、信じて下さい！

先代から渡された新たな鍵はサクラ、サンゴ、ギンガ。
ギンガのスケール感が桁違いでめちゃ強そうです。
とにかくこれで先週手に入れたサンキーと合わせて、ドレスアップキーは全部で13本になりｍ…え？

また計算が合わない…。
ドレスアップキー全12本ってのは花海星の3人の鍵のことだけで、サンキーすらもそこには数えられていないのか。
つまりスカーレットさんの鍵は全てナンバリング除外シリーズ。
まぁこの手の数は大概予定より多くなるもんね…フォーゼのスイッチもディケイドのパラレルワールドも…。

⇒プリキュア 各話レビュー