■持ち続ける夢春野さんが幼い日からの心の支えとしている聖書「花のプリンセス」。
その作者の望月ユメ先生が近場でサイン会を開くとの事。
これは行かずにおれまいと春野さんと七瀬さんは盛り上がる。
そもそも「花のプリンセス」とはどんなお話なのか?
ある所に優しい花のプリンセスが居たそうです。
プリンセスは花を咲かす事の出来る異能力者でした。
ある時その能力を恐れた魔女によって檻に閉じ込められてしまうのです。しかし、プリンセスを騙した魔女の使いの小鳥は、プリンセスの異能力に当てられて降伏します。
そんな小鳥を許す事としたプリンセスは他の動物たちも連れだって、一路、王子の元へと向かうのでした。
おしまい。
この話を聞いてアロマは憤慨。
そんな鳥は許せない、同じ鳥類として恥ずかしいとピーチクパーチク。
このお話が大好きでプリンセスに憧れるようになった春野さんですが、一つ気にかかる事があるのです。
結局、プリンセスは王子に合えたのか否か。王子に会いに行くという目的があったはずなのに、結局それは描かれず、続編も出ていないのだといいます。
こんなコトがあるのでしょうか。鬼退治に行ったはずの桃太郎が鬼ヶ島に行かずに話が終わるようなものです。
ブレーメンに行くと言っていた動物たちが結局ブレーメンに行ってないで話が終わるようなものです。あ、それは本当に行かずに終わったけど。
おそらく構想はあったけど、発売当時は売れなかったとかそういう事なんでしょうね…。
サイン会で作者を目の前にする春野さんは、子どもの頃から大事にしていた絵本を差し出します。こういうイベントって新しく買った本にサインすると思うんですが…き、きっと同じ本をもう一冊買って古い方に貰ったんだね…。
そして、プリンセスは王子に出会えたのかと意を決して聞いてみると、望月先生は読んだ人それぞれが続きの物語を思い描いてほしいとだけ言う。
正解は無い。こうなって欲しいと思い描いた姿、それがあなたのプリンセス。
だからラストは書かない…。
なるほど…うまいこと続編を書かない理由をはぐらかされました(ぇ)。
まぁ、売れ行きが悪かったから続編は出ないと言われるよりは良いのかもしれませんからね…。
そんな折にトワイライトさんが登場です。
当たりの民間人を絶望の額に閉じ込め(何故、額?)、御自ら拳を振るいます。スーツ節約回。
生まれた時からプリンセスであるトワイライトさん。
プリンセスを名乗る偽物をこの世から一掃すべく、プレミアムバンダイで売りそうな鍵と棒でプリキュアを痛めつけます。
プリンセスとは生まれそのもの。天性のモノであり唯一無二。
偽物はどう足掻いても偽物であると。
しかし、絵本の作者と話したことで春野さんにも見えて来たモノがある。
人それぞれに、自分だけのプリンセスがいるということ。
自分の憧れるプリンセスとは、強く優しく美しい、絵本の中に描かれているプリンセスの姿。
天性のプリンセスにはなれなくとも、その憧れのプリンセスになることは出来る。
その夢は決して偽物ではない。
これまで「プリンセスになりたい」と言っていた春野さんですが、何となくその意味合いは漠然としていて、どういう意味なのかが分からなかった。
今回はそんな春野さんの言う「プリンセス」像が明確になるお話。
プリンセスは俺一人でいい、というプリンセス唯一主義トワイライトさん。
みんなプリンセスになる事は可能、というプリンセス自由主義、春野さん。
いつものプリキュアらしいテーマに収まって参りました。
今回、春野さんが理想に抱く「花のプリンセス」が具体的に語られていましたが、花のプリンセスは魔女に負けない強さ、鳥を許す優しさ、花を咲かせる美しさを併せ持つお方であるとの事。
魔女はディスピア・絶望、花は自分や周りの人の夢の事と思われ。
となれば鳥は美翔さん…ではなく、クローズさんが最期に鳥っぽい姿になっていた事が思い出されます。
あの時、プリキュアさん達はクローズさんを許さずに滅していますので、まだ花のプリンセスの域には達していないのだと、そういうコトなのでしょう。
また同じような事があった際に、それを許すことが出来るのならば、これはプリキュアさん達が花のプリンセスに近づけた事を示す試金石となるコトでしょう。
何となく2クール終わりまでの綺麗な流れが見えて来たなぁ…。
■鳥土下座プリンセスになりたいという自分の夢と、グランプリンセスになるというプリキュアとしての目標はほぼ同じ事じゃないかと気付いた春野さん。
これまで何となく「プリンセスっぽい」という理由だけで動くことが多かったのですが、今後はもうちょっと明確な感じで動き出すのでしょうか…。ふむ、ならなさそう…。
次回は寮内で宝探しをするようです。
海賊の大いなる力を手に入れるチャンスか…。
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プリキュア 各話レビュー
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