2015年 05月 02日
新たなスタイルを模索するプリキュアオールスターズ。
今年はカーニバルを開催してみました。

各プリキュアさんには招待状が送られて来て、ハルモニアという音楽とお祭りが大好きな国に営業に来てくれと依頼されます。
何の報酬も記されていない上に、全く知らない国に来いという招待状…。なんと失礼な…と破り捨ててもいいところですが、春野さんを筆頭に多くのプリキュアさん達はこの招待状に誘われてやって来ます。

この人達、毎年謎の招待状に誘われてロクな目にあってないのに…よく来るね…。
あれかな…罠だと分かっていてもいかねばならないという、昭和特撮的な展開のアレンジかな…?
そして、案の定呼ばれていないエコーさん…。

春のプリキュア映画は、どうやらオールスターズであることが大前提の企画な上に上映時間も短い事から、ある意味ではオールライダー映画以上に難しい作りかもしれません。
そんな中での今回の映画は、カーニバル…お祭り…いや、もっと的確な言葉で言うならば“歌番組”。でありながら、“劇映画”でもある。

なるほど、こういうコンセプトかと思いつつ率直に感じたのは、物凄く“変な”映画だなぁという事。
良いとか悪いとか、面白いとか面白くないとかそういう判断の前に、とにかく“変な映画”であるという思いが自分の中でフルスロットルでした。
な、なんだこれは!? …という。

何故なら、今まで観て来たどんな映画のジャンルにも当てはまらないからです。

物凄く大雑把な解釈をすると、前半が歌番組・バラエティ番組、後半はストーリー・劇映画のフォーマットで出来ているかと思います。
しかしその影響か、どちらのジャンルで捉えても中途半端な印象を抱いてしまいます。

一応クライマックスがミュージカル的なストーリー映画の形式なのですが、前半がテレビ番組みたいなノリなので、どうしてもドラマの溜め部分を積み重ねられないという問題に行きあたってしまうのですよね。
いや、その中でも頑張ってはいましたけど、ひな壇に座っている状態だけでドラマを作るというのは難しい…というか無茶では。しかもこの尺の中で。

バラエティ番組っぽい映画か、あるいはミュージカル調の映画か、きっぱりどちらかに絞った方が良いのではないか…というのが印象です。
どっちもやろうとする余り、どっちも半端になっている気がしてしまうのですよねぇ。

一番ミュージカルをちゃんとしていたのはウタエン・オドレンでしたからね。
プリキュアさんなんか唄い出すと違う声になるってのに。

また、演出などが例年よりも対象年齢を下げた風でありながら、各シリーズを全部見ていないと分からない会話が繰り広げられていて、そんな部分も妙にちぐはぐな印象を受ける。
つまりこれは全シリーズ視聴した幼女様向けの映画なの…かな?

やろうとしている事はよく分かりつつ、しかし、まとまっていないちぐはぐさが各所にあるという感想です。


でも、こういう新しいモノを作ろうとして出来上がった、「何かよく分かんない変なモノ」は意外と嫌いではない自分も存在するのです。
なので、面白い・面白くないという言葉では断じきれない。
最も自分の中でしっくり来る語彙は「変な」映画であるとしか言えぬのです。

プリキュアというエンタメ市場の中心部にあるようなコンテンツから、こんなATGみたいな映画が生まれて来た。
そこに何だかよく分からない高揚感が生まれてしまいます。

たぶん、全然共感はされないと思いますがね…うん。

プリキュア 各話レビュー
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