2015/02/23
手裏剣戦隊ニンニンジャー 忍びの1「俺たちはニンジャだ!」
スーパー戦隊39作目は13年ぶりの忍者なんじゃ。戦国時代、最凶最悪の武将であった牙鬼幻月は忍者によって封印された。
それから444年後、幻月は復活。しかし伊賀崎天晴達の祖父・伊賀崎好天によって48本の手裏剣によって再び封印された…。
…はずであったが、もしかしたら444年後は数え間違えで今年だったかもしれない…。
改めて書いてみると初めからずっこける設定になっているんだなぁ。
今年が444年後だったら切りの良い「伝説の戦士」ぽいけど、その正当性はどちらかというとお爺ちゃんの方にあって、孫の代は「かもしれない」という3枚目路線で始まるのね。
幻月の封印自体が3度目の正直だし、ラストニンジャのお爺ちゃんから数えると3代目となる天晴たちニンニンジャー。
3世代目という部分が結構推されている気がしますが、これは「カクレ」「ハリケン」に続く3代目のニンジャ戦隊であることを意味している…風にも読めて面白い。
そう思うとお爺ちゃんが戦ったのはカクレンジャーの年だったのではないか…と邪推しちゃうぜ。
結局のところ444年後だったのかは定かでないながら、幻月は復活してしまう。そうなればどうこう言っていても仕方なく、5人はニンニンジャーに。
1話なのでしゃーなしではありますが、前半はやや説明が多いかなぁと思いながら見ていましたが、バトルパートに入ってからは忍者アクションがメキメキ動いてとにかく見てて楽しい。
アカニンジャーが悩んだことなんか一度も無いと偉そうに言っていて、コイツ気持ちいいぐらい薄っぺらいバカだなぁと笑ってしまった。
他の4人に先行して戦う覚悟があったので、何か経験値の差が出たのだろうかと思いましたが、「ただのバカだから」で今のところ納得しました。
今後、何か描かれるかもしれませんが、とりあえず「アカはバカ」という揺るぎない何かを得ました。
そして更に楽しかったのが巨大戦。
普段なら消化試合感ばかりが溢れてしまう巨大戦なのですが、「どんでん返し!?」「ロボのスーツでそんな動けるの!?」「ロボの中の人が動いた!!」などと飛ばしまくり。
合体バンクでもシノビマルがひたすらボケていて楽しい。
巨大戦でこんなに面白いと感じたのは初めてかもしれぬ…。
アクション面が非常に楽しい1話でしたが、「私たちは恐れていたのかもしれない」という話の締めはちょっと分かりかねる。
つまりこの物語は恐れと戦う「勇気」の話…なのかな?
まぁテーマに関してはそのうち分かればいいやぐらいのモンなので。
楽しかったのですが、天晴に感情移入を乗せる流れはあまり出来てなかったようにも見える。街の人が傷ついて怒るとか、おじいちゃんの魂を継ぐ為にといった、何かしらの戦う動機付けの部分は流れている印象なんですよね。まぁ、バカだから…。
その辺も次回以降にお願いします、といったトコロだろうかな。
話の根本の大事な事を言っているようで「かもしれない」とちょっと外しを持って来るのが気にかかる。
ただの親子の「口癖」なのか、「何でもあり」なニンジャ世界観を表しているのか、はたまた…というちょっとしたカオスを感じる。
しかしま、今年こそお笑い戦隊が見れるのではないかという強い期待感が膨らんでいくのだ…。
⇒スーパー戦隊 各話レビュー
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コメント
アイエエエエッ!剥き出し!剥き出しナンデ!
2015/02/25 20:47 by ミスターグラブシ URL 編集
にんにんニンジャー★かわルンルン♪
2015/02/26 11:56 by かしこま URL 編集
キョウリュウ1話では構成上どうしても避けることの出来ない世界観の説明を、
パワフルかつ流れる様なアクションシーンや舞台の移り変わりの中に織り込むことで違和感やひっかかりを緩和し、
トッキュウ1話では冒頭の子供達のシーンで「イマジネーションとはなんぞや?」という説明をサラッと済ませた上で、
記憶の欠落から状況を飲み込めないトッキュウジャーたちと視聴者の視点をリンクさせて車掌たちに自然に状況説明を行わせる流れが見事でしたが、
ニンニンでは激しいアクションとフワっとした説明シーンの乖離が気になり、なおかつ説明が長い割に要領を得ない印象を受けました。
視聴者に説明しなくちゃいけないから説明シーン入れましたっていう構成上の理由以上の必然性がない気がするんですよね。
赤の妹の「こんな時代に敵なんている訳ないじゃない」という台詞も、
そもそも祖父の時代には牙鬼が復活しかけて暴れていたという事実は共有しているはずなのに、それをまるで大昔のおとぎ話の様に扱っているのは不自然ですし、
赤以外の忍者?ムリムリ!な流れから覚悟を決めて変身!の下りももうちょっとどうにかならんかったんかと…
ただ、戦闘シーンのいかにもTHEニンジャっといった感じの立ち回り、特に巨大戦ではどんでん返しなどのニンジャアクションをうまくビークルやロボに組みこんでいてかなり楽しかったので、これからどうなっていくか期待しながら視聴したいと思います。
ps.観終わったあとで九衛門(狐面の幹部)の声がキュアプリンセスの中の人だと知り驚きました。
それと牙鬼軍団のデザインは幹部はトッキュウジャーから引き続き篠原保さんが、妖怪はキョウリュウジャーのデーボス軍をデザインされたK-SUKEさんが担当するらしいです。
個人的にデーボス軍のデザインがかなり好みだったので毎回どんな妖怪が登場するか楽しみです。
ただできれば幹部もK-SUKEさんにデザインしてほしかった…
篠原さんのデザインはもちろん大好きなのですが、1年と置かず連続で起用され続けているので、正直篠原さんには休んでほしかった…
2015/02/27 00:20 by はっさく URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
2号ロボや3号ロボであの冒険したデザインにするのではなく、メインロボがあれですからね。やられるわぃ。
ロボがパワーローダーを操縦するなら中の5人の分担とはいったい…神輿を担ぐ行為が重要なのか…神と同化する行為なのか…たぶん関係ないだろうけど…。
>かしこまさん
ゴーバスの巨大戦の扱い方は上手かったと思うんですけどね。二手に話が分かれると分かり辛いと認識されてしまうのかしら…。次のキョウリュウが売れまくっているので消化試合かどうかをキッズは気にしないってのは分かりますが。
ニンニンは消化試合ではあるけど、とにかく色々飽きさせない遊びを盛り込むという方向性ですかね。
「毎回がテコ入れ」と言っているのが気にかかっていますが。
>はっさくさん
視聴者視点のキャラクターがいなかったので、説明の入り方も「いかにも説明します」という感じになってしまっていたかなぁとは感じました。感情移入の対象も決めかねますし。
アカの内面描写はもそっと欲しかったかもしれないです。
とはいえ今回の1話が「そんなことより見てくれ、忍者すげえだろ!!」な話になっているように、シリーズ自体が理屈よりも忍者の面白い所を映像にするコンセプトだとしたら、説明なんかはこんなモンでもいいのかなーとも思うのです。
説明とドラマを丁寧に描いていたら面白い巨大戦の尺は短くなっていただろうし、その辺の痛し痒しは感じます。
2015/02/27 23:55 by TJ-type1@管理人 URL 編集