2015年 01月 13日
MOVIE大戦も6作目。
今回はフルーツと自動車のマリアージュ。


■GAIMU

話は紘太と舞が作った新世界から始まる。
ほんの数か月で何も無かった星が今では植物と動物に溢れた楽園のように様変わりしています。
神となった紘太が小鳥と戯れているというインパクトある絵面で、初めからフルスイングで笑わせに来ています。これはずるい…。

そんな惑星紘太に侵攻して来たのは機械生命体のメガヘクスさん。
メガヘクスさんは地球やオーバーロードと同様にヘルヘイムの侵略を受け、機械化することで生き残る事に成功した存在だという。
全ての命を取り込み一つにすることで生き残らんとするメガヘクスは、そのプログラムの通りにか他の星の命をも取り込みにわざわざやって来たらしい。
とんだ迷惑です。やはりヘルヘイムことぐっさんは倒しておくべきだったのだ…。

紘太スターだけには飽き足らず、地球にまで魔手を伸ばすメガヘクスさん。
メガヘクスさんと共に地球へ帰郷した紘太さんでしたがすぐに爆散。主人公が爆死とは…仮面ライダーガタックでもあるまいし…。

紘太が居ない中、世界を守る為には自分たちが戦うしかないと立ち上がるミッチと貴虎お兄ちゃん。
二人は龍玄、斬月となるが、メガヘクスさんは戦極遼馬をサイボーグ化させて復活させて戦わせる。プロフェッサーは死後も楽しそうだな…。

大雑把に捉えれば、内容はテレビシリーズ最終回と同じですね。
英雄が居なくなった世界で、今度は自分たちが次の英雄になるべく立ち上がる話。
最終回はミッチが復活する話でしたが、こちらは貴虎が立ち上がるお話。
道を踏み外してもやり直して再びヒーローになる事は出来るのだと高らかに謳われている。

「鎧武」の物語としてのまとめで、紘太が最後まで全部一人で背負って自己犠牲的なヒーローと化してしまったのが、正直、個人的に納得しかねる部分が大きかったです。
それは「ダブル」「オーズ」「フォーゼ」「ウィザード」という最近のライダーの流れから見ると逆行している印象で、一昔前のヒーロー観を描いていないかなーという気持ちが強かったから。

だので、テレビ最終回やこの映画で「次は俺たちがヒーローになる」物語を見せられると、とてもスッキリしたのです。こちらのテーマの方が実に現代的だなと感じるから。

その現代的テーマも結局は描くのなら、それこそが主人公の結末であった方がしっくり来るのではないか…という気はするのですがねぇ。
でも、テレビ最終回も映画も鋼屋さんが書いているんですよね。
ぶっちーのストーリーに込められたテーマは紘太の結論で終わっているってコトなのかもしれない…。

うーむ…でも個人的にはちょっと古いと思ってしまうのだ…。
映画でなくてシリーズの総括的な言及になってしまった…。


■DRIVE

今、街を賑わせるのは怪盗アルティメット・ルパン。
重加速を引き起こすルパンはロイミュードではと疑い捜査に挑む進ノ介だが、ルパンの正体はかつてベルトさんが開発に協力したロイミュドボディに乗り移った怪盗であった。
強い精神が備わっていなければ操ることが出来ないそのロイミュードボディZZZ。
ルパンが狙う真の目的は“仮面ライダー”の称号。
ドライブを倒し、仮面ライダーの称号を奪ったルパンは暴走していく。

この映画ではベルトさんが何故進ノ介をドライブに選んだかが説明される。

肉体と心の融合、というのは「ドライブ」で描かれている一つのテーマかと思いますが、この映画を見るまでは進ノ介が“肉体”で、ベルトさんが“心”、その二つが合体することで“仮面ライダードライブ”に変身するのだと、そういう構図だと思っていました。
しかしこの映画では想像とは逆に、進ノ介の強い精神こそがドライブとして選ばれた理由なのだと語られる。
これにははたと驚かされました。

それまでルパンとベルトさんの精神エネルギーはどちらが強いのかという対立軸であったのに、その瞬間にルパンと進ノ介のどちらの精神が強いのかという話にシフトする。
実は主人公こそが話の中心にいたと後で気づかされる…という娯楽映画の定番フォーマットで爽快。

人間の精神では如何に強くとも暴走に至ってしまうZZZ。
霧子をさらって進ノ介に2者択一を迫る。

何故進ノ介の熱血によってベルトさんは復活したのか…という物理的現象への疑問は置いておいて…。いや、ほら、カブトのベルトもひよりが触ったら直ったし…。
てっきりドライブが重加速を起こして霧子を助ける…みたいなコトをするのかと想像してしまいました。
ここはテレビ最新話を見る限りでは、進ノ介が重加速を引き起こす側になってはいけないってコトなんだろうなぁ。
精神が強いというのであれば猶更にその力に頼ってはいけないのだと。

霧子の方はドライブの代わりにトライドロン(ベルトさん)が救出に行くというのがドライブというヒーローの姿を表していて。
ダブルの様に心と体が一人に融合するのではなく、進ノ介にもベルトさんにも心と体(トライドロン)は既に備わっていて、その両者がチームを組む事がドライブというヒーローなのではと感じる。

“二人で一人”なのではなく、“マシンとライダーがバディ”のヒーローがドライブなのだと。


■FULL THROTTLE

機械生命体メガヘクスに立ち向かう鎧武とドライブ。
夏の映画で共演が無かったので、両者はここで初対面。
初対面シーンって凄く面白いから、やはり夏の映画で客演しておいて欲しかったなぁ…。
来年こそ復活してほしい。

お互いにドライブと鎧武のモチーフを入れ替えてフォームチェンジする様は、コラボ映画ならではというノリで面白い。身体が嵩張って乗れないとか実にイイなぁ。

メガヘクスは全てを飲み込んで一つにしようとする機械生命体。
「鎧武」からすると、それは進化の多様性を奪う敵となる。
「ドライブ」からすると、人間とマシンの絆を否定する敵となる。
しっかり両者のテーマを否定してくる倒すべき敵となっているのですねん。

メガヘクスの侵攻に対してはライダーだけでなく、ロイミュードも一緒に戦う。メガヘクスはロイミュードにとっても倒しておかねばならない、自分たちの正義と反する敵なんですよね。
ここで、同じくライダーの敵だからと変に敵同士で協力したりしなくて安心しました。


再び3章立てに戻ったMOVIE大戦。
3章ともすっきりとまとまっていて楽しかったです。
個人的には最初のMOVIE大戦が好きすぎるので、2つの話がスムーズに繋がるよりもテーマが繋がるパターンのやつをまた見たい気もしますがね。

あ、ドライブ編で両ライダーに一切関係ない白倉さんがカメオ出演させられていたのは一番のツボでした。
官僚っぽさは無いのに圧倒的に偉い人に感じるキャスティングだわぃ…。

仮面ライダー 各話レビュー
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COMMENTS

Commented by 北風小僧のスナフキン URL at 2015-01-15 20:04 #- Edit
Title : 映画未見ですが…。
鎧武は早々にほとんど見なくなりましたが、コメントは欠かさず拝見しておりました。「それこそが主人公の結末であった方がしっくり来るのではないか…」という今回のコメントを読み、自分は「ウルトラマンネクサス」が頭に浮かびました。
真実を隠蔽されて生活する一般市民、主人公とウルトラマンに変身する人物が別…という展開で、最後の最後で想いを繋いで来た主人公が変身し戦う。同様の展開であれば、盛り上がったのに…という感じでしょうか。
Movie大戦はフォーゼの時が好きですが、やはり初回のディケイド&W、「通りすがりの…」「二人で一人の…」『仮面ライダーだ!』で映像が繋がった瞬間のインパクトが忘れられません。ディケイド編が終わった時の「ここでも完結しないのか!!」っていう憤りも)(笑)
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2015-01-16 21:29 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます!◆
>北風小僧のスナフキンさん
ネクサスをやると、おそらくそれこそ「まどマギと同じじゃねーか!」と総ツッコミを受けたかもしれませんね。
一人で云々というよりはみんなでという方が現代的かなと思うんですが、その辺と孤高のヒーローという仮面ライダーのモチーフとの兼ね合いが難しいのですかね。戦隊なら楽ですが。
MOVIE大戦2010は、「仮面ライダーだ!」の部分で衝撃を覚えた記憶と、2つの話のテーマが裏返しになっていることが素晴らしくて今でも好きですね。良く出来ているです。

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