2014年 10月 26日

毎年色んな国へと足を向けるプリキュアさん。
今年の劇場版は人形の国へとやって来ました。

個人的にはテレビで出来なさそうな、世界中のプリキュアが大集結する話も見たかったのですが…アクターを集めるのも大変だからかなぁ…。
かといえテレビシリーズで出そうな予感も全然しないのだけれど…。


つぐみという少女に誘われてやって来た人形の国。
そこで暴れるサイアークを倒してほしいという依頼を快く引き受けたのです。
あっさりとサイアークを倒した愛乃さん達はパーティへと招待される。
しかし、そのパーティの最中に次々と姿を消す仲間たち…犯人はこのパーティの中に…。

人助けで愛を広めてみんな幸せハピネスとなることが大目標の愛乃さん。
しかし、踊りたくても現実世界では足が動かず踊れないというつぐみさんに対し、愛乃さんに出来ることなど何もない…。
超人的腕力を持つプリキュアさんであっても努力や信念ではどうすることも出来ない、残酷な、不可能な、現実。
現実世界で足の動かないつぐみさんは、人形の国にいる時だけ自由に踊ることが出来る。
その自分の世界を守る為、プリキュアを滅ぼさんとする。

夢破れ、仮初の世界に閉じこもる者を救い出したい…といったトコロで「NewStage3」と同じ構造の話なのだと気付かされます。
同じく成田さんが書いているし、「ハピネスチャージ」のテーマを表現しようとすれば自然と似てしまうというコトなのだろうかなー。

プリキュアさんは基本的には殴る蹴るの人なので(ぇ)、それで解決しない問題にぶち当たると無力な女子中学生に戻されてしまう。
そんな無力感に打ちひしがれるラブリーさんを、みんなは励まし鼓舞する。
再びラブリーさんは立ち上がり、つぐみさんの元へと向かう…。

この辺の“無力さからの再起”は最近のテレビシリーズでも繰り返し描かれているコトである為、「ハピネスチャージ」で非常に重要なテーマであるというのがよく分かる。
世界中から希望の眼差しを向けられるプリキュアさんといえど、出来る事と出来ない事がある。
その出来ないコトに直面して絶望に打ちひしがれるコトもある。
そこであきらめるのか、あるいは未練がましくもまだ食らいつくのかと、その選択を迫られる。

辛く、苦しく、何も出来ず、無力で、かえって迷惑な存在になるかもしれないと理解したうえで、それでも再び人助けしたいという選択肢を選ぶラブリーさん。

愛よ、天に還れ。
人に愛を与え、それが周り回って再び自分の元へと還って来る愛の循環。
そういった他者との繋がり、社会の中での循環だけでなく、個人の中で愛が回帰する様も大切だと言われているような。
子どもの頃に信じた無垢な・イノセントな想いを、現実の厳しさに触れてもなお信じられるようにと。

プリキュアなんて役に立たないのだと、残酷なモノを突き付けて立ち向かわせる、とても重くて意地悪な話です。
だからこそ「ハピネスチャージ」ではプリキュアという存在が世界中で英雄視されている設定でスタートしたのか。
それを叩き落とし、また這い上がらせる為に…。意地悪やねぇ。


毎回、そのシリーズのテーマを凝縮した造りとなっている秋映画。
となると何故「ハピネスチャージ」で「人形の国」「バレエ」なのかと疑問が浮かぶ。

ふむ…テレビシリーズで考えてみると、つぐみさんに当たる人がクイーン・ミラージュさんなのですね。
であれば「バレエ」は巫女の舞、あるいはプリキュアさんがフォームチェンジするとやたら踊る事にかかっているのかな。ミラージュさんも元はプリキュアさんだというし。
「人形」は“生き写し”とか“偽物”という意味で「鏡」と同モチーフと読めるか…。

つぐみさんが不幸の糸を幸福の糸へと変換したように、テレビシリーズでもミラージュさんの協力なくしては収束しないのかなと予想できそう。ふむ。


何でしょうか、別にそういうルールがあるわけでもないのに、毎回敵さんが最後に巨大化する流れで凄く「東映」らしさを感じる…。
冷静に考えるとドラえもんのラスボスとかあんまり巨大化しないというに…。
外部監督が作ろうとも、やはり自社制作ゆえのお家芸というのが脈々と受け継がれている、妙な安心感を受け取りました。
これもまた受け継がれていく愛なのやもしれぬ…。

面白かったけれど、ふなっしーさんが思いのほか出番少なかったのだけは心残りであった…。

プリキュア 各話レビュー
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COMMENTS

Commented by 負け狗 URL at 2014-10-27 01:05 #- Edit
Title :
ふなっしーは出番が少ない分、倍の枚数で動いてたような気がします。
でもこれ以上出番増やしてたらそれこそハピネスチャージプリキュアvsふなっしーになってふなっしーが巨大化して…あれ、見たいぞコレ。

敵さんが清々しいクズっぷりでスカッとしたのはいつぶりだったろうか…。
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2014-11-01 23:17 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます!◆
>負け狗さん
敵さんはゴーヤーンさんの声もあって邪悪さ極まるといった雰囲気でした。
ただやはり復活怪人の性なのか、ゴーヤーンに比べると強さはまだまだでしたよ。
この調子ならまた悪役で登場してくれそうです。

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Tracked from blog mr at 2014-10-26 23:16
タイトル : 『映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』
 ん、今年は良かった。  去年は大いに引っかかっただけに、そう思う。  見に行ったのは、宮崎キネマ館というところ。NPO が運営している、という珍しい形態。  調べてみたら席数 94 で、チケットのネット購入はできるが座席指定ができるわけではなく、人気映画の初日に行くとこではなさそうな感じ。  ということで、バスの都合もあり、上映開始の一時間以上も前について、着席は 40 分前という早めス...