重加速という謎の怪現象。
その現象が起こると人も物も鈍く動くことしか出来なくなる。
そして、それは怪人達が出現し暴れまわる前兆現象でもある…。
主人公の刑事・泊進ノ介も重加速によって同僚刑事を負傷させた過去がある。それ以来進ノ介の時間は止まり、やる気なく働く日々が続いている。
“どんより”とも呼ばれる重加速の中で自由に動けるのはロイミュードという怪人と、シフトカーなるアイテムを身に着けた者のみ。
トライドロンのベルトを装着し、シフトカーで変身した戦士ドライブならば、ロイミュードとも互角以上に戦えるのだ。
止まった時間の中で自在に動き出せる。
重加速の設定は、ドライブというスピード感が特徴の戦士を浮き彫りにする事と、進ノ介自身のトラウマに囚われた姿を比喩する現象。
普段はニュートラルかせいぜいローな進ノ介のギアがトップに入る事でドライブへと変身できる。主人公の内面と外面が完全に同期した姿という事なんですね。
いや、ギアがドライブならオートマ車か。
人知を超えた力を持つ怪人なんだから、時間を止めなくとも充分に大暴れ出来るだろうに何故そんな設定を…と思ったのですが、色々と意味付けはあるのですね。
警察組織に居ながらドライブというワンマンヒーローで対処するという矛盾もあるので、他の者が対処出来ない状況というのを用意しておく必要もあったのかな?
この設定をベースに話を作るという事は、犯人は進ノ介同様に過去に何かあって時間が止まってしまった人たちというコトになるのかしら。あ、でも人間ではないんだっけかな?
ロイミュードもシフトカー(っぽい?)で姿を維持しているようだので、ここに仮面ライダーらしさは生きている。
第1話、ベルトさんの懇切丁寧な手順解説のおかげで、まるでゲームのチュートリアルのようにドライブの戦い方を見せてくれる。
主人公のキャラクターとトラウマとアクションとギミック。1話で見せておくべき部分をしっかりやってくれていて、パイロット後編を見ずともどういった作風とフォーマットなのかがよく分かる第1話になっていたなぁと。
まだ1話で説明がこれからの事も多いのですが、多少考えてみると「あ、これはそういう事か」と納得し易い意味付けがされている部分も多くて、理路整然とした世界を感じます。三条さんゆえにかな。
何せ刑事ドラマがベースという事なので否応にもなく「ダブル」が思い起こされますが、音楽も中川・鳴瀬コンビ復活でえらいカッチリ布陣。
バイクにこそ乗りませんが(最初にバイクに乗ってたドライブは一体…)、これまでのシリーズ中で最もライダーとマシンが一心同体である様を見せてくれる内容になるとのことで、そのギミックも楽しみ。
「仮面ライダーといえばバイク」とはいうものの、実際に怪人と戦う時はバイクは邪魔でしかないのでなかなか扱いに困ってましたしねぇ。
強力な制作布陣と刑事ドラマというモチーフ…。
第1条件としては個人的なツボを見事に突かれているのですが、これがどうなっていくか…。
その走りに付き合おうじゃないか…。
⇒
仮面ライダー 各話レビュー
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コメント
遂にライダーでも刑事が主役か…
ガダック「俺は俺にしかなれない、だけどこれが俺なんだ!」
アクセル「俺に質問するな!」
ドライブ「もう考えるのはやめた!」
…結論、刑事系ライダーに相談、質問をしてはいけない。
カブトのクロックアップとは逆の現象に思えるどんよりこと重加速、あれって周りの空気まで重くなってないのでしょうか。でもそれだと一般人だけじゃなく怪人まで危険になるか…
2014/10/08 20:30 by ミスターグラブシ URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
これまでも警察官のライダーはいましたが、仮面ライダーは反組織というモチーフもあるので主人公にはなかなか出来なかったのかと思われます。が、今回は組織に居つつ組織の協力はあまり得られない状況を頑張って作っているのだなぁと感じます。
重加速はクロックアップと違って人間の意識だけは通常なのがえげつないのかもしれません。自分が襲われる様をじっくりと認識することになるなど…。
2014/10/10 21:05 by TJ-type1@管理人 URL 編集
タイトルを変えた方がいいのでは?
仮面ライダーでなく、仮面ドライバーだ(笑)
2014/10/12 09:42 by ななし URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
おそらく企画会議から視聴者から、100万回ぐらい言われてるのでしょうね
2014/10/14 23:55 by TJ-type1@管理人 URL 編集