映画は、前半にサッカーの試合や本物サッカー選手などが登場してサッカー感(?)を高めるものの、後半になるとライダーバトルにシフトしていってサッカー感が薄まっていく。
何だよサッカーは最初の釣りに使っただけかよぉ…とちょいとがっかりしてくると、また浮上してきて、なるほどサッカーはそういう意味であったかと教えてくれる。
サッカーと鎧武の物語をどう組み合わせるか。
テレビシリーズでは各ダンスチームにライダーが所属し、インベスゲームのプレイヤーとして勝敗を掴む役割でした。
「戦極MOVIE大合戦」の際は戦国武将の用心棒役として仮面ライダーが組み合わされていたので、今回はサッカーに置き換えて同じことするんだろなー…とだけ思っていたのですが、思いのほかサッカーであることがちゃんとした動機付けになっていて感心でした。
傷つけ合わないだけなら、野球でもバレーボールでもゴルフでも何でもいいだろうって?
いや、ライダーキックが使えるのはサッカーかセパタクローぐらいだから…うん。
サッカーで戦っていただけのはずが、闘争心に飲み込まれたライダー達は争い合い、そして消えていく。
テレビシリーズで初瀬ちゃんが力に飲み込まれてしまったのを想起させますが、この辺はライダー同士で戦っていた頃の姿を表しているのかなー。
最近のライダー夏映画はテレビシリーズ総決算的な意味合いを持たせることも多いだけに、今作はどの程度意識しているのかなーと。
クライマックスではライダーが全員協力して(プロフェッサーだけいないけど)、コウガネとサッカー対決。
これがテレビシリーズの今後の示唆になるのであれば、最終的に争い合っていた者たちは協力し合い、ラスボスは黄金の果実そのもの…というコトなのかもしれない…。
大体においていつも悪いのはプロフェッサーということでしたが、「サッカー」という無茶なお題と、「鎧武」のテーマを映画で描くというもう一個のお題とを、頑張って噛み合わせている事に感心な映画でした。
サッカーと聞いた時に、もう無茶苦茶になってると変な期待がかかってしまったので、意外と(失礼)お題が上手くまとまっているなぁと。ふむ。
ただ、出演者が多いからなのかゴチャゴチャした印象もあるかなぁ。全員動かすゆえの厳しさなんでしょうが。
そんな感じですが。
例年よりひと月ほど早い公開、さらに新番組開始が10月からになったので、新ライダーのお披露目が去年に引き続き無かったのが何とも寂しい。
次回、次回こそは復活を期待したい…。
⇒
仮面ライダー 各話レビュー
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コメント
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黄金の果実…強大な力と願いが何でも叶うというけどその割に犠牲に見合った結果が得られるように思えない…森の侵略と果実を巡る戦いで犠牲になった全ての命を復活させるぐらいしか願いようがない…
2014/07/31 23:05 by ミスターグラブシ URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
最初に聞いた時はどういう事なんだと思いましたが、思いのほかちゃんと融合してて感心でしたね。
黄金の果実を使っても死んだ人ひとり蘇らせられない事を鑑みるに、案外大した力は無さそうな気もするんですよね…。あるいは龍騎みたいに願いが叶うという話自体が罠なのかもしれないですし…。
2014/08/01 23:14 by TJ-type1@管理人 URL 編集
戦極サッカー
退場してしまった者も含めて、殆どのライダーが登場したというのも見応えがありました。
>プロフェッサーだけいないけど
なぜだかシド/シグルドもいませんでしたね…プロフェッサーはまだスーツの都合とか考えられますが。
2014/08/07 23:40 by 銀河勁風 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
最後に登場するライダーとしないライダーがいるのは、11人で揃えておきたいからなんだろうなーとは思いますが、黒影が二人いる違和感も。
ま、なんやかやでこの映画でライダーの数が遂に「龍騎」越えしたんですよね。明確に数えるのは面倒だけど、たしか超えているはず…。
2014/08/10 02:53 by TJ-type1@管理人 URL 編集